多様化する参拝客を迎え入れる寺社の試み~特別編:観光庁インタビュー~


s__q8a4287日本を訪れる外国人旅行者(=インバウンド) が急速な勢いで増え続けていることを受け、2020年の訪日外国人旅行者数の新たな目標が4000万人に大きく引き上げられました。

そこで寺社Now編集部は、「多様化する参拝客を迎え入れる寺社の試み」の特別編として、観光庁 観光地域振興部 観光資源課長 蔵持京治(くらもちきょうじ)さんにインタビュー。
その経緯や目標に対する観光庁としての方針などについて、お聞きしてきました!

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編集部:はじめに、 2020年の訪日外国人旅行者数の新たな目標が4000万人に引き上げられた経緯や、目標に対する観光庁としての今後の方針をお聞かせ下さい。

蔵持課長(以下、課長):
まず、観光振興に必要な4つの要素として、「自然」と「文化」、「食」、「気候」があるのですが、この4つが揃っている国は観光の魅力があって多くの観光客が訪れる可能性があるとされています。実際には、そういった国は世界的には少ないのですが、日本は自然が豊かで、四季があって、食も美味しく、文化という意味でも深い歴史的な部分も多く、さまざまなコンテンツがあります。
そういった意味で、観光ビジョンの話を進めていくなかで、「日本の潜在能力は高いんだ」と捉え、 4000万人という数字を目指していくことになりました。

編集部:
観光振興に必要な4つの要素の「文化」に寺社も含まれますが、観光資源としての寺社についてはどのようにお考えでしょうか。

課長:
日本の各地域には千年以上続いている寺社さんが数多くあり、まさに「文化」の要素の代表格ですね。現在、日本の各地域で『自分の地域の何が本当の資源なのか?』を紐解く作業が盛んに行われています。地域の歴史的な経緯など調べていくと、やはり、各地域で寺社さんが中核になって、その地域の人々の生活を支えてきたという歴史や、お祭りのような文化があります。そういった歴史や文化を対外的にPRすることは、観光の魅力に繋がると考えています。

編集部:
観光の面からの寺社の取り組みについて、観光庁としてどのように関わって行けるかなど展望をお聞かせください。

課長:
最近ですと、文化庁との共同作業で「文化財の英語解説のあり方について」をホームページで発表しました。
ここでは案内板やパンフレットなどでどういう風に英語に翻訳すれば、より魅力が伝わるかを事例とともに紹介しています。文化財となっていますが、メインは寺社さんと考えておりますので、ぜひご参考にしていただきたいですね。

編集部:
最後に、寺社に対して期待されていることなどがございましたらお聞かせください。

蔵持課長:
信仰の場としての役割はもちろん前提にした上ではありますが、地域を活性化させようという思いを持たれている寺社さんには、是非『観光』という面からの取り組みもご検討いただければ、観光庁としては嬉しいですね。寺社観光を文化庁と一緒に盛り上げ、支援していきたいと思っております。

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2016-11-21 | Category インタビュー, スペシャル

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