アートで寺社が秘めるポテンシャルを引き出す(チームラボ代表・猪子寿之)


豊かな自然風景や近代的な都市空間にデジタルを組み合わせた【Digitized Nature, Digitized City 自然が自然のままアートになる、街が街のまま アートになる】をグローバルに展開しているチームラボの猪子寿之(いのことしゆき)さん。

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そんなチームラボが昨年8月17日〜31日に京都・下鴨神社(賀茂御祖神社) の糺の森(ただすのもり)で『下鴨神社 糺の森の光の祭 Art by teamLab』を開催した。

「長い歴史と豊かな自然に囲まれ、世界遺産である糺の森でのプロジェクトは非常に魅力的でした。歴史的背景を知るとその素晴らしさがさらにわかる。
私たちが手がけるデジタルアートによって興味をもってもらえるキッカケになればと思いました」。

手がけたのは、森の参道を光のアート空間にし、来場者の動きに合わせて光が変化していく作品「呼応する木々 –下鴨神社 糺の森」と、楼門の中の空間にただよう光の球体の作品「呼応する球体 -下鴨神社 糺の森」だ。

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開催期間中たくさんの来場者が訪れた。
「大勢の人が同じものを見るのではなく、人と呼応して変化していく作品です。 自分に近いものとインタラクション(相互作用)して広がることで、その場所との一体感を感じてほしい。
昔の人は森や特別な場所と一体感を持つことで宗教体験をしていたんだと思います。都市化する現代社会では、アートによって擬似的に体験してもらえたら」と猪子さんは語る。
 

歴史のある寺社とアートの融合に期待

歴史があり、神秘的な場所との相性が良いデジタルアート。
チームラボでは下鴨神社のほか、福井・神明(しんめい)神社や東京・上野公園不忍池(しのばずのいけ)などでアートプロジェクトを多数展開している。

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「神秘的な場所にはパワーがあり、アートと融合することによって多くの人を呼ぶ可能性があります。
世界中から人を集められるのは歴史とアートです。歴史ある寺社はすごいポテンシャルを秘めているので、今後も誘っていただければ各地の寺社でアートプロジェクトを積極的に行っていきたいですね」。

歴史あるものが好きで、自分のことを必要としてくれる人たちと共に生きていきたいという想いも語ってくれた猪子さん。
良い作品を生み出すことで世界を変えていくという強い思いを持って突き進む、チームラボの今後の展開に注目したい。

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チームラボ
〒113-0033 東京都文京区本郷1-11-6 東接本郷ビル5F
TEL. 03-5804-2356 
https://www.team-lab.net/jp/

情報誌・寺社Now vol.12「活性人~寺社を活性化させるキーパーソンに聞く~」 より

2017-01-16 | Category インタビュー

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