京都国立博物館「最澄と天台宗のすべて」(4/12-5/22) 秘仏3体X線CTスキャン調査&3Dプリンターで像内納入品復元!

秘仏CT撮影調査「慶快作 性空上人坐像」兵庫・圓教寺蔵

【写真上段】会場風景、重要文化財「性空上人坐像」慶快作 鎌倉時代・正応元年(1288)兵庫・圓教寺蔵と、画像左端に見える白い壷は、坐像頭部をX線CTスキャン調査したデータに基づいて3D プリンターで再現した瑠璃壷。

【写真下段・左】「性空上人坐像」X線CT画像(左から見た断面)。頭部に壷が収められ、中に舎利(骨)が見える。性空上人のご遺骨である可能性が高いという。

【写真下段・右の2枚】「性空上人坐像」内部の壷3次元データ(壷外観と壷内部)。坐像頭部に「瑠璃壷」があることは文献や調査により以前から知られており、瑠璃=ガラス製の壷と考えられていた。ところが今回の特別展にあたって精密な調査を実施したところ、ガラスではなく陶器製であることが判明した。3Dプリンターで復元した壺の中には、復元した舎利も納められている。

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京都国立博物館
伝教大師1200年大遠忌記念特別展「最澄と天台宗のすべて」

会場京都国立博物館 平成知新館
京都府京都市東山区茶屋町527
075-525-2473
会期
2022年4月12日(火)〜5月22日(日)
前期展示:2022年4月12日(火)~5月1日(日)
後期展示:2022年5月3日(火・祝)~5月22日(日)
※会期中、一部の作品は上記以外にも展示替あり
休館日月曜日
開館時間
9:30~17:00
(入館は閉館30分前まで)
※特別展期間中は延長あり
入館料 一般 1800円
大学生 1200円
高校生 700円
中学生以下無料
公式サイト https://saicho2021-2022.jp/

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監修:全国寺社観光協会

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