神仏研究家・桜井識子氏による著書『お稲荷さんのすごいひみつ』(ハート出版)が、多くの読者から支持を集め、増刷が決定した。本書は、日本全国の稲荷神社を巡り、その歴史や信仰の深層に迫る一冊だ。
稲荷神社は、五穀豊穣や商売繁盛をもたらす神「稲荷大神」を祀る神社で、日本全国に約3万社あると言われている。赤い鳥居や狐の像で知られ、伏見稲荷大社をはじめとする主要な神社は、国内外の参拝者に広く親しまれている。
本書では、伏見稲荷大社をはじめ、東日本と西日本の18社を取り上げ、稲荷信仰の歴史的背景や「お塚」文化、狛狐の持ち物に込められた意味などを解説している。また、著者独自の視点で、稲荷信仰がもたらす「ご加護」や参拝の心構えについても触れられている。
さらに、巻末には桜井氏独自の視点で再構成された新美南吉の名作『ごんぎつね』が収録され、文学と信仰が交差する魅力的な内容となっている。
稲荷神社をより深く知りたい人だけでなく、初めて訪れる人にもおすすめの一冊だ。本書を通じて、稲荷信仰の多様な魅力がさらに広がりを見せるだろう。
【出典:PRTIMES 2024年12月20日】