和歌山県那智勝浦町に位置する世界遺産「那智山 青岸渡寺」の三重塔が、塗り替え工事を終え、2024年12月26日に公開された。平安時代末期に建立されたとされる三重塔は、戦国時代に焼失後、1972年に再建。今回の改修では、日本最古の企業とされる金剛組が担当し、朱色の外観が鮮やかに生まれ変わった。
三重塔は那智の滝を背景にした絶景スポットとしても知られる。各階には異なる仏像が安置され、仏教壁画が彩りを添える。また、エレベーターで最上階へ上がると、滝壺まで見渡せる展望が広がる。新年三が日には、昨年150年ぶりに再興された行者堂で新春特別祈祷が行われる予定だ。
近隣には、熊野信仰の重要な拠点である白華山補陀落山寺もあり、熊野三山や熊野古道と併せて訪れることで、神仏習合の文化に触れることができる。那智山の新たな姿を訪ねて、歴史と自然を感じる旅を楽しんでみてはいかがだろうか。
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各階に異なる仏の像が安置されていて、仏教壁画も塔の各階の壁を彩っている
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昨年150年ぶりに新しくなった行者堂 年明けには新春特別祈祷も行われる
【出典:PRTIMES 2024年12月26日】