破損・消失した文化財がよみがえる新技術!東京藝術大学「クローン文化財」の秘密に迫る

シルクロードの結晶、法隆寺釈迦三尊像と金堂壁画の再現方法

では、門外不出となっている国宝・釈迦三尊像はどのようにしてクローン文化財として再現されたのか。こちらの再現には3D スキャナでオリジナルの御像を計測し、デジタルモデリングシステムを使用して、3Dデジタル上で造形。さらに3Dプリンタで鋳造原型を造形する方法が使われた。

法隆寺金堂壁画12面の再現は、昭和24年の焼損前に撮影されたガラス乾板やコロタイプ印刷、明治時代の模写が集められ、これらの資料をもとにすべての壁画資料をデジタル化して画像を統合。画像の編集と印刷のみをデジタル技術に頼りつつ、模写技術の継承という意味も込めて、質感再現や彩色仕上げは伝統的な手作業による方法が用いられた。

往時がしのばれる、再現された法隆寺金堂壁画と釈迦三尊像やその台座、天蓋

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監修:全国寺社観光協会

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