ついに!1400年の聖徳太子信仰を伝える名宝大集結!千四百年御聖忌記念特別展「聖徳太子 日出づる処の天子」(大阪市立美術館)特別レポート

1400年の時を超えて輝き続け、そして今また注目を集めている歴史的人物がいる。

聖徳太子!

きたる令和4年(2022)、聖徳太子(574〜622)が没して1400年という節目の年を迎える。この100年に一度の節目にあわせて、ゆかりの寺院では、精霊会(しょうりょうえ)をはじめ、太子の偉業を偲ぶ大規模な法会が催され、また関連のイベントなども各地で開催されている。

中でも注目が、聖徳太子によって建立された日本仏法最初の官寺(=国立の寺)大阪・四天王寺のお膝元にある、大阪市立美術館の千四百年御聖忌記念特別展「聖徳太子 日出づる処の天子」だ。太子信仰の中核を担ってきた四天王寺の数々の至宝を中心に、全国各地から太子ゆかりの宝物が集結し、展覧会初出品9件を含む181件(国宝8件、重要文化財41件)が勢ぞろいする。

なるほどたしかに、聖徳太子の名は広く知られている。だがしかし私たちは、聖徳太子についてどれほど知っているだろうか。1400年ものあいだ、なぜこれほどまでに篤く尊ばれてきたのか。本展覧会では、飛鳥時代から中世、そして現代まで太子の生涯をたどり、没後の信仰の広がりを紹介するなかで、この「聖徳太子とは何か」という問いが紐解かれていく。[会期:2021年9/4〜10/24]

※大阪展のあと、会場を東京サントリー美術館にて移して東京展[会期:11/17~2022年1/10]も開催予定

開催前日、大阪市立美術館にてプレス発表が行われ、和宗総本山 四天王寺を代表して瀧藤尊淳執事長、南谷恵敬勧学部長が出席

■コロナ禍の今こそ改めて触れたい、聖徳太子の「和」の心

大阪・四天王寺を中心に、全国から聖徳太子ゆかりの宝物が大集結

2020年7月7日に開催されたオンライン記者発表会に臨む、四天王寺・瀧藤尊淳執事長

本展の開催にあたっては、公開のおよそ2カ月前に、オンラインでの記者発表会も実施され、四天王寺の瀧藤尊淳執事長や、同寺の南谷恵敬勧学部長らが出席。瀧藤執事長は、新元号「令和」には十七条憲法にうたわれる「和」の精神が込められていることに触れ、「コロナ禍という未曽有の事態の今こそ、太子の和の精神を見直し、改めて心の中に留めていただく機会になれば」「和の精神とともに、太子のご遺徳も広く皆さまに知っていただく機会になることを祈念している」と本展へ期待を寄せた。

大阪市立美術館・石川温子学芸員

また、大阪市立美術館の石川温子学芸員からは、ほかの聖徳太子関連の展覧会にはない、四天王寺の地元大阪開催ならではの特徴についても説明があった。プレス発表会では、見どころを尋ねた寺社Now編集部の質問に対して、美術館が四天王寺の至近にあることで可能になった数多くの宝物、特に第3章や、聖霊会(しょうりょうえ)を空間的に再現した第5章は、大阪市立美術館ならではと語った。

本展は以下の5つのパートで構成されている。
・第1章:聖徳太子の生涯 太子の面影を追って
・第2章:聖徳太子信仰の広がり 宗派を超えて崇敬される太子
・第3章:大阪・四天王寺の1400年 太子が建立した大寺のあゆみ
・第4章:御廟・叡福寺と大阪の聖徳太子信仰 太子が眠る地
・第5章:近代以降の聖徳太子のイメージ…そして未来へ——つながる祈り

ここから、順を追って各パートのポイントを抑えていくことにする。大阪展でのみ公開される作品もあるため、注目作品を見逃さないよう周到にチェックしておきたい。

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監修:全国寺社観光協会

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