週末(金・土・日)には、アーティストが会場に滞在し、アート制作の過程である”ワーク・イン・プログレス”の現場を、訪れる人々がコーヒーを飲みながら間近で感じることができる空間となります。
京都・宇治の禅寺、⻩檗宗大本山萬福寺(京都府宇治市)の境内に位置する、 「萬福寺アーティスト・イン・レジデンス 香福廊」では、10月7日(金)~10月30日(日)までの会期中の週末(金・土・日)、第7期滞在アーティストとして、現代アーティストの藤崎了一、戸田沙也加が作品制作のための地域でのリサーチ活動・公開制作を実施します。一部の作品は購入も可能です。
藤崎了一は、これまで、立体作品の他、写真、映像などの表現を追求。素材や対象にある要素を抽出し、自らの身体感覚を起点に、偶然性を生かした作品を生み出しています。
戸田沙也加は、美しさと醜さという、相反する二つの世界観を、自己と重ね合わせて絵画や写真などの平面の中に、表現することを追求しています。
近年2人は、この世界を取り巻く自然環境の変化や、都市や地域など、その土地に根をはり始めているローカル性などに着目したリサーチ活動などにも力を入れて、新たな表現に挑戦しています。
異なる視点、表現手法を持つ2人のアーティストが、萬福寺アーティストインレジデンスでの滞在期間中に、フィールドワークを行い、東アジア伝来の禅の哲学に触れ、地域の人々との対話を重ね、滞在期間中に作品を制作し、そのプロセスを発表します。
広大な萬福寺に広がる歴史観と自然に囲まれた場で、新しいアーティストの表現やそのプロセスに触れることで、訪れる人々にとっても自分自身の内面と向き合い新たな発見が生み出される機会となることを願っています。
10月7日( 金)~10月23日(日)の会期中の週末(金・土・日)は、アーティストが香福廊に滞在し、制作プロセスを一部公開し、作品の展示・販売を実施します。アート制作の過程である”ワーク・イン・プログレス”の現場を、訪れる人々がコーヒーを飲みながら間近で感じることができる空間となります。また、10月の最終週の28日(金)29日(土)30日(日)も、萬福寺エリア内で展覧会を企画する予定です(詳細はSNS等で告知します)。
なお、2022年10月28日以降は、「萬福寺ランタン祭り」開催に伴い、萬福寺アーティスト・イン・レジデンスとして、香福廊での制作発表は2023年1月まで休止します。第8期以降のアーティストは萬福寺エリア内にある獅子林院にてリサーチ活動を中心とした滞在制作を継続します。展覧会やイベント時は随時お知らせします。
●開催概要
会期: 2022年10月7日(金)~10月30日(日)の毎週(金・土・日)
展覧会名:萬福寺アーティスト・イン・レジデンス 香福廊
“ワークインプログレス 藤崎了一、戸田沙也加 ”
スケジュール:
2022年10月7日(金)~10月9日(日) 香福廊でのワークインプログレス
※10月9日(日)は藤崎・戸田は不在、第7期アーティスト布弥(ふみ)が在廊予定。
2022年10月14日(金)~10月16日(日)香福廊でのワークインプログレス
2022年10月21日(金)~10月23日(日)香福廊でのワークインプログレス
2022年10月28日(金)~10月30日(日)萬福寺エリア内での展覧会(獅子林院のレジデンス空間を予定)
会場:黄檗宗大本山萬福寺 アーティストインレジデンス香福廊
住所:京都府宇治市五ケ庄三番割34
アクセス:JR奈良線「黄檗駅」より徒歩約5分・京阪宇治線「黄檗駅」より徒歩約5分
開館時間:10:00~16:00 金・土・日 (イベントなどによって変更の可能性があります)
拝観料:大人500円 / 香福廊セルフサービスコーヒー500円(境内の香福廊入場時にご利用ください)
協力:萬福寺
企画:株式会社和合舎、DART株式会社、DXHR株式会社
香福廊サイト https://kofukuro.studio.site/
香福廊instagram https://www.instagram.com/koufukuro_manpukuji/
アーティスト
▮藤崎了一 Ryoichi Fujisaki
1975年 大阪府出身。京都市立芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻を修了。
その後、造形工房、解体現場、塗装屋、現代美術作家のスタジオなどいくつかの制作現場に長年携わる。2015年に活動拠点を東京に移し、本格的にアーティストとして活動を再開。様々な現場で培った経験や技術、気づきを手がかりに、立体作品をはじめ、写真や映像などを発表している。
個展
2022 「Sculptural Field」MARUEIDO JAPAN(東京)
2020 「colored oil」KANA KAWANISHI PHOTOGRAPHY(東京)
2018 「Meltism」MARUEIDO JAPAN(東京)
2017 「colored oil」SEZON ART GALLERY(東京)
グループ展
2022 「素材ーその形と心」新宿伊勢丹 (gallery de kasuga、N&A)(東京)
2022. 「コントロールX:切り取りの制御」ソノ アイダ #新有楽町
2021 「ノーサイド」MITSUKOSHI CONTEMPORARY GALLERY(東京)
2021 「Re:Diffusion」MARUEIDO JAPAN(東京)
●藤崎了一 instagram @fujisakiryoichi
https://www.instagram.com/fujisakiryoichi/
▮戸田 沙也加
2012年 女子美術大学大学院美術専攻洋画研究領域修了
醜美を作品のテーマとして主にペインティングと写真で表現する。花に惹き寄せられる昆虫のように、自分もまたその醜美を併せ持つ姿に己の理想郷を見出す。
個展
2021「海を越えて、あるいは夜の向こうに」KANA KAWANISHI PHOTOGRAPHY(東京)
2011「美しさのあるところ̶Where the beauty is̶」木之庄企畫(東京)
グループ展
2020~「ソノ アイダ#COVID-19」 オンライン展示
2016「Seeing the Unseen」ギャラリー桜林(茨城)
受賞
2010 「 アートアワードトーキョー丸の内2010」木幡和枝賞受賞
●戸田沙也加 ホームページ
https://www.sayakatoda.com/
●戸田沙也加 instagram @sayakatodaphotography
https://www.instagram.com/sayakatodaphotography/
●レジデンス参加アーティスト募集中!
萬福寺アーティスト・イン・レジデンスプログラムは、2021年6月に開始、これまで
12名のアーティスト、2人のキュレーターがプロジェクトに参加しています。
現在、2023年3月以降に、参加可能なレジデンスアーティストやキュレーターを公募しています。
京都府宇治市にある黄檗宗大本山の寺院「萬福寺」は、1661年に中国僧「隠元隆琦(いんげんりゅうき)禅師」によって開創され、2022年350回目の年忌を迎えました。禅宗の一つである黄檗宗萬福寺には、今日の東アジアにある寺院で執り行われている仏教儀礼と共通する部分が数多く見られます。また建築は、他の日本の寺院では見かけることのない明朝洋式の建築空間が印象的です。かつての萬福寺は鎖国の江戸時代に、東アジアとの国際的な文化交流を生み出した歴史を持ちます。[黄檗宗萬福寺] 黄檗宗萬福寺萬福寺アーティスト・イン・レジデンスでは、自然と文化に恵まれた歴史的な空間で制作活動を行うことができると共に、地域の人々との交流が可能です。宿泊場所、リサーチ・制作場所に加え、作品を発表する展示スペースやワークインプログレスに作品を発表する機会が得られます(時期によって条件が異なります)。
作品の発表や企画に当たっては、これまでアートフェア東京など様々なアートプロジェクトのプロデュース経験のある墨屋宏明(DART代表、萬福寺アーティスト・イン・レジデンス・デイレクター)がアドバイザーとなります。
特に、アーティスト・キュレーター・映像作家・エンジニアなど多彩な2人以上のコレクティブやユニットやチームでの参加や、海外でのオンラインメンバーや他の地域の遠隔参加などが組み合わさることで、アフターコロナの新しい表現の機会となることを求めています。
募集期間:随時ー2023年3月以降の滞在者を募集
滞在期間:2ヶ月、または3か月以上も可
※時期はご相談ください
参加条件:滞在者(1−2名)を含む2人以上のチーム・ユニット
※人々が訪れるお寺内でのコミュニケーションや広報・運営に協力いただきます。
厳格な禅寺内での滞在となるため、清潔で規則正しい生活、僧侶とのコミュニケーション経験を糧にできる意志のある方が求められます。
他にも、アートプロジェクトを企画・運営をしてみたい個人やキュレーターチーム、 地域コミュニティづくりや、アーティスト・クリエイターとともに、アーティスト・イン・レジデンスを盛り上げてくれる個人や団体も「随時募集」しています。萬福寺に実際に訪れたり調べてみたうえで、どのような関わりができるかの提案を、応募フォームより募集しています。
【参加希望のアーティストの方】
こちらのサイトをご確認の上、応募フォームよりお申し込みください。
https://air-j.info/residence/manpuku-ji-artist-in-residence/
お問い合わせはこちら:art.manpukuji@gmail.com(CCに入れてくださいinfo@d-art.life)
萬福寺アーティストインレジデンス ディレクター
墨屋宏明 DART代表取締役/エグゼクティブ・ディレクター
1995年−2016年 野村総合研究所で流通・情報通信の分野でITソリューションの企画・開発、コンサルティングに従事。 経済学者、科学者、社会学者、アーティストら多様な先駆者が登壇する「NRI未来創発フォーラム」を企画。同社在籍中に、横浜トリエンナーレ2001・2005にボランティアとして参加、アートが生まれる場づくりに興味を持ち、2005年横浜旧財務局ビル”ZAIM”を拠点とするハッチアートを主宰し国内外の次世代アーティストらの展覧会を企画・プロデユース。 鎌倉のルートカルチャー 、BOAT PEOPLE Associationなど都市・地域とアートをつなぐ活動を実践。前アートフェア東京 マーケティング&コミュニケーションズ 統括ディレクター。文化庁とともに”日本のアート産業に関する市場調査”レポートを発信。
2021年よりDART代表取締役CEO、デジタルと現実の場を繋げアートの価値を創出「アートと共に生きる」社会を目指している。
DART株式会社について
DART(所在地:東京都日本橋、代表取締役社長:墨屋宏明)は、アートを通じて様々な地域企業・個人へのコンサルティングを行っています。アーティスト・作品とアートコレクター・企業・地域やギャラリーなど様々なプレーヤーを結びつけ、アートによる新たな可能性をプロジェクトやイベントとして実現しています。
DART https://d-art.life/
2021年12月に萬福寺で開催した国際展「彼方はいつもさまよっている」他、「拡張するメディウム」展(大阪)、渋谷・シネマライズ跡地で行った日米4人(井上光太郎、土屋裕央、ストーム・サープ、マリオ・トレーホ)の展覧会など、コロナ禍で、アーティストやオーディエンスが移動が難しい環境下で開催された展覧会をアーカイブして、時や地域を越えてリアルやオンラインで作品の発表の機会を生み出しています。満福寺の3Dアーカイブでは、現代アートの展示作品とともに、羅漢像・韋駄天像や明朝洋式の歴史的建造物・回廊・庭園も楽しめる貴重なコンテンツとなっています。
「彼方はいつもさまよっている」3D・VR鑑賞体験リンク情報:
https://gallery.d-art.life/blogs/3d-gallery/artist-in-residence
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