秘仏秘宝174件がナラハクに一挙集結!聖徳太子1400年遠忌記念特別展「聖徳太子と法隆寺」

奈良国立博物館で待望の特別展「聖徳太子と法隆寺」が始まった。令和3年(2021)は聖徳太子1400年御遠忌にあたり、これを記念した過去最大規模の展覧会となる。公開前日には国宝聖徳太子坐像の前で、古谷正覚管長をはじめ法隆寺の僧侶6名による法要も厳かに営まれた。
1400年という遙かなる時を超えて、聖徳太子に心を寄せ、その理想と歩むべき未来について考える絶好の機会となる。

特別展「聖徳太子と法隆寺」では、古代仏像彫刻の傑作である国宝 薬師如来坐像や古代仏教工芸の傑作・玉虫厨子(たまむしのずし)、秘仏本尊・国宝 聖徳太子坐像ほか法隆寺が創建以来1400年に渡って伝えてきた寺宝を中心に、国宝36件、重文75件を含む174件の貴重な文化財が一挙に公開される。

旧一万円札で知られる聖徳太子を描いた最古の肖像画とされる御物 聖徳太子二王子像など明治11年(1878)に法隆寺から皇室へと献上された「法隆寺献納宝物」が143年ぶりに、まとまって奈良への里帰りとなるのも最大の注目ポイントのひとつとなっている。

今回の特別展は、平成23年(2011)にスタートした「聖徳太子1400年の祈りキャンペーン」の締めくくりでもあり、奈良国立博物館で620日まで開催されたのち、713日〜95日には東京国立博物館に巡回予定となっている。奈良国立博物館でのみ「国宝 聖徳太子絵伝」全10面が一挙公開されるなど、それぞれの会場限定で展示される作品もあるので、事前にチェックが必要だ。

聖徳太子が説かれた「和」の心を1400年に渡って綿々と受け継いできた僧侶たちの祈りが捧げられた展覧会で、この国の礎、そして未来に思いを馳せてほしい。

特別展開催前日の4月26日、「国宝 聖徳太子坐像」の前で、古谷正覚管長をはじめ法隆寺の僧侶6名による法要が厳かに営まれた。

聖徳太子が説かれた「和」の心を1400年に渡って綿々と受け継いできた僧侶たちの祈りが捧げられた展覧会で、この国の礎、そして未来に思いを馳せてほしい

 

旧1万円札でなじみのある聖徳太子を描いた最古の肖像画と伝わる『聖徳太子二王子像(唐本御影、宮内庁蔵)』が5月16日まで展示される。5月18日以降は模本(和田貫水模写)を展示

古代仏教彫刻の傑作と評される国宝 薬師如来坐像など1400年にもおよぶ悠久の歴史を感じさせる数々の仏像も展示されている

国宝 聖徳太子絵伝 第1面(部分)/平安時代 延久元年(1069)、東京国立博物館蔵(法隆寺献納宝物)、奈良国立博物館のみ、5月23日まで展示


聖徳太子1400年遠忌記念 特別展『聖徳太子と法隆寺』

会場:奈良国立博物館
会期:2021年4月27日(火)〜6月20日(日) ※事前予約制
休館日:月曜日(ただし5月3日は開館)
主催/奈良国立博物館、法隆寺、読売新聞社、NHK奈良放送局、
NHKエンタープライズ近畿、文化庁
※奈良での開催の後は東京に巡回予定です。最新の情報はホームページなどでご確認ください。

HP:https://tsumugu.yomiuri.co.jp/horyuji2021/


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監修:全国寺社観光協会

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