五重塔特別御開扉/弘法大師御誕生1250年慶讃・真言宗立教1200年記念として五重塔内部を公開/京都 世界遺産 醍醐寺

総本山醍醐寺のプレスリリース

醍醐寺では弘法大師御誕生1250年慶讃、真言宗立教1200年を記念して、五重塔(国宝)の内部を公開します。公開される初重には日本最古級の両界曼荼羅、真言八祖、護世八方天像が描かれており、壁画自体も国宝に指定されています。期間中は僧侶の説明の後、実際に五重塔内部に入ってご覧いただけ、拝観者には無料で特別御朱印を授与致します。また、「空海と真言密教の伝承」と題した醍醐寺霊宝館秋期特別展では狸毛筆奉献表(国宝・伝空海筆)や大日経開題(国宝・空海筆)など国宝11点、重要文化財26点など多数展示されています。

令和5年は宗祖弘法大師空海さまが御誕生されてから1250年の正当を迎える年であり、真言宗が立教されて1200年を迎える記念の年となります。

令和5年10月21日、午前9時15分から「弘法大師御誕生1250年慶讃・真言宗立教1200年記念法要」が開催されます。法要の識衆は、金堂に向けて進列していき、金堂前で庭讃(ていさん)が唱えられ、金堂内へ入堂していきます。
その後、堂内では弘法大師御誕生1250年慶讃法要が厳修され、導師により「表白」が奏上されると同時に(午前10時ころ)、五重塔正面の扉が開扉されます。

五重塔西側の扉、正面は反対側の東側です

 

五重塔初重には特設デッキが設けられ、実際に内部に入り日本最古と言われる空海の肖像画や両界曼荼羅をご覧いただけます。

~醍醐寺五重塔について~
醍醐寺五重塔(国宝)は、醍醐天皇が亡くなった翌年の931年(承平元年)朱雀天皇が母・隠子皇后とともに、父である醍醐天皇の菩提を弔うために着工しましたが、途中で崩御され、弟である村上天皇が事業を引き継ぎ、951年(天暦5年)に完成しました。
五重塔としては、奈良・法隆寺、奈良・室生寺に次いで3番目に古く、京都府下では一番古い木造建築物となっています。
その姿は、高さ約38メートルのうち、相輪部分が全体の三分の一を占め、ゆったりとした優雅な佇まいを見せてくれます。また、醍醐寺では創建当初から残る唯一の建物でもあります。

五重塔心柱覆板に描かれた曼陀羅

 

五重塔の初重内部は、東側の心柱に金剛界曼荼羅が、西側を中心に北、南側には胎蔵界曼荼羅の諸尊が配されています。

周囲の壁面は、東側半分の4面には金剛界曼荼羅外院の諸天が配され、西側の4面には胎蔵界曼荼羅外金剛部の諸尊が配されています。その下の部分には、真言八祖が描かれており、弘法大師はその中に描かれています。

胎蔵界曼荼羅外金剛部の諸尊

弘法大師像

 

四方の扉内側には護世八方天が描かれています。
五重塔とは別に内部の壁画も国宝に指定されています。
今回の特別拝観をして頂いた方には、特別御朱印を無料で授与しております。

五重塔特別御開扉を体験した方へ授与します

 

限定刺繍御朱印

 

また、秋期限定の刺繍ご朱印(1体1,300円)も受け付けています。

限定刺繍御朱印

 

●弘法大師御誕生1250年慶讃・真言宗立教1200年記念「五重塔特別御開扉」
拝観期間:10月21日(土)・22日(日)、11月23日(木・祝)~26日(日)
拝観時間:午前10時~午後3時(受付終了:午後2時30分)
拝観料:大人(中学生以上)・・・1,000円、小学生以下無料
※別途通常拝観料が必要です。

●弘法大師御誕生1250年慶讃法要
法要日程:10月21日(土)
・午前10時:慶讃法要・金堂(庭讃は午前9時15分より)
堂内へは招待客のみ入れます。
・午後2時:柴燈大護摩供・柴燈護摩道場
柴燈大護摩供では添護摩木を用意していますので、どなたでも一緒に祈りを捧げて頂けます。
醍醐寺ホームページ:https://www.daigoji.or.jp/

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監修:全国寺社観光協会

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