洋装の先駆者、昭憲皇太后が着用した130年前の「大礼服」。5年にわたる修復をまとめた書籍出版へ、12月1日クラウドファンディング開始|大聖寺門跡

文化を未来につなぐTHE KYOTO Crowdfunding

株式会社京都新聞社のプレスリリース
THE KYOTO Crowdfunding(運営:京都新聞社)では、2024年12月1日(日)より大聖寺によるクラウドファンディングのプロジェクトを開始しました。

明治天皇の皇后、昭憲皇太后が着用した最も格式の高い正装ドレス「大礼服」。明治22(1889)年頃制作されたこのドレスは経年劣化による傷みが激しく、平成30(2018)年より中世日本研究所を中心に修復プロジェクトが進められました。5年にわたるプロジェクトの締めくくりとして、専門家による研究・修復の過程を書籍にまとめ、昭憲皇太后をはじめとする往時の方々の大礼服に寄せる思いを伝え残すことを目指します。

洋装の先駆者、昭憲皇太后が着用した130年前の「大礼服」。5年にわたる修復をまとめた書籍を出版したい
THE KYOTO Crowdfundingサイト
URL : https://the-kyoto.en-jine.com/projects/daisyoji

【クラウドファンディング概要】

■大聖寺門跡について

大礼服を所蔵している大聖寺門跡は「御寺御所」と呼ばれ、京都御所のほど近く、足利義満の「花の御所」跡に建つ臨済宗単立寺院です。1382年の開山以降、第24代光格天皇皇女・普明浄院宮さまに至るまで代々内親王さまがご入室になり、明治に、宮さまのご入室が廃止となって以降は、華族の姫宮さまに引き継がれ、筆頭尼門跡寺院として法灯を守ってまいりました。明治42(1909)年7月、大聖寺第26代門跡慈栄尼に大礼服が御下賜されました。

■今回のチャレンジ

大礼服とは明治時代、宮中において着用された最も格式の高い西洋式の礼服で、3つのパーツからなるドレスです。今回修復を行った大礼服は現存する皇后の大礼服の中で一番古いもので、経年劣化による危険な傷みがあちこちに見られるようになりました。歴史的な大礼服の激しい傷みに御心を寄せられた上皇后さまのお力添えを賜り、平成30(2018)年に中世日本研究所(京都、モニカ・ベーテ所長)と明治神宮国際神道文化研究所(東京)が中心となり、修復復元プロジェクトが動き出しました。国宝の修復も手掛ける京都の染技連がドレスの修復にあたりました。

今回のクラウドファンディングで集まった資金は、調査報告書籍を出版するために使います。書籍は、日本語版・英語版ともに120ページ、A5版全カラーで、令和7(2025)年7月頃の出版を目標に準備を進めています。日本の将来を見据え、洋装化を進めるという時代の大きな転換点を経てきた歴史的意義のある大礼服。修復過程を記録するのみならず、皇后の大礼服そのものが語る歴史を広く世界に伝えることを目指します。

・実施期間:2024年12月1日(日)00:00~2025年2月28日(金)23:59
・目標金額:2,000,000円
・起案者:宗教法人大聖寺 副住職 乾 亮文

【注目のリターン】

・大礼服書籍と大聖寺御朱印

クラウドファンディングで出版する書籍『受け継がれし明治のドレス 昭憲皇太后大礼服』と大聖寺御朱印。書籍は英語版に変更することも可能。

・【限定10】扇子(小) あやめ 花山院春岳画

二十七世門跡花山院春岳慈薫様は日本画もたしなまれ、お好みになられた「アヤメ」の絵をたびたび題材に取り上げられました。その「アヤメ」を描いた扇子です。裏面には大聖寺門跡の御紋がある格調高い一本。

・風呂敷「花 お遊び」と特別大礼服御朱印

大聖寺門跡に御寺宝として伝わる双六を写した風呂敷(ゑり善謹製 大きさ約105cm)。大聖寺門跡にご入寺される姫宮は、貝合わせやかるた、双六などを通して、遊びながら花や鳥、文字、舞楽、お能の演目などを学ばれました。風呂敷としてはもちろん、双六としても楽しめるように、手札やサイコロを作ることが出来る台紙も同封。御所の雅を今に伝える「花 お遊び」です。

その他のリターンや詳しい内容はクラウドファンディングサイトをご確認ください。

THE KYOTO Crowdfunding について

THE KYOTO Crowdfundingは、株式会社京都新聞社が運営しています。
運営団体 :株式会社京都新聞社
責任者 :代表取締役社長 大西祐資
所在地 :京都市中京区烏丸通夷川上ル 京都新聞社
電話 :075-241-6185

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監修:全国寺社観光協会

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