伊豆半島の霊場を巡る「伊豆八十八遍路」の特別参拝ツアーが、全12回の企画として2025年1月からスタートする。このツアーでは、熱海駅を起点に第1番札所「長徳寺」から第9番札所までを1日で訪れる。初回は1月に開催され、参加者は江戸時代の巡礼文化を体感できる内容となっている。
「伊豆八十八遍路」は、四国八十八ヶ所霊場に倣い、伊豆半島全域に点在する88の札所を巡礼するルートとして江戸時代に整備されたもの。四国へ行けない人々にとって、身近で巡礼体験ができる霊場として親しまれてきた歴史を持つが、近年その認知度が低下していた。現在では地域活性化を目的とした復興プロジェクトが進行中だ。
初回のツアーでは、「長徳寺」や「弘道寺」、さらに天狗伝説が伝わる秘仏を安置した「最勝院」など、由緒ある寺院を巡る。特に弘道寺は1857年にアメリカの使節タウンゼント・ハリスが宿泊した歴史があり、異文化交流の象徴ともいえる場所だ。
全12回のツアーでは、参加者がそれぞれの季節で異なる景観や文化的体験を楽しむことができるよう設計されており、四国とは異なる巡礼の魅力が再発見される。
【出典:PRTIMES 2025年1月6日】