【墓じまい】75.1%は、自分が亡くなった後に墓じまいされても「気にならない」 日本トレンドリサーチ・墓じまいに関する調査

日本トレンドリサーチのプレスリリース

日本トレンドリサーチ(運営会社:株式会社NEXER)は、「墓じまいに関するアンケート」を実施し、結果をサイト内にて公開したので紹介します。

■「墓じまい」という言葉を知っていますか?
「墓じまい」とは、墓石を解体・撤去し、お墓のあった場所を更地にして使用権を墓地の管理者に返還することです。
墓じまいをした後は、元のお墓から出したご遺骨を別の場所もしくは別の形で供養する必要があります。

近年、「お墓の承継者がいない」「子ども達に負担をかけたくない」などの理由で、墓じまいを検討する方が増えています。
京都府の集落では、共同墓地をまるごと墓じまいしたとして話題になりました。

実際に墓じまいを検討しているという方はどのくらいいるのでしょうか。

今回は、全国の40代以上の男女計1,200名を対象に「墓じまいに関するアンケート」を実施しました。

※本プレスリリースの内容を引用される際は、以下のご対応をお願いいたします。
・引用元が「日本トレンドリサーチによる調査」である旨の記載
・「日本トレンドリサーチ」の該当記事(https://trend-research.jp/13926/)へのリンク設置
・株式会社NEXER(https://www.nexer.co.jp)へのリンク設置

「墓じまいに関するアンケート」調査概要
調査期間:2022年4月12日~4月13日
質問内容:
質問1:「墓じまい」という言葉を知っていますか?
質問2:これまでに「墓じまい」をしたことはありますか?
質問3:「墓じまい」の費用はどのぐらいかかりましたか?
質問4:「墓じまい」した理由を教えてください。
質問5:「墓じまい」をして良かったと思ったことを教えてください。
質問6:「墓じまい」をしないほうが良かったと思うことがあったら教えてください。
質問7:「墓じまい」を検討したことはありますか?
質問8:回答の理由を教えてください。
質問9:「墓じまい」の費用として、いくらが妥当だと思いますか?
質問10:自分が入るお墓は決まっていますか?
質問11:自分が入ったお墓が「墓じまい」されたらどのように感じますか?
質問12:具体的に教えてください。
集計対象人数:1,200名(40代・50代・60代・70代以上 名300名)
調査対象者:全国の40代以上の男女
※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。

■72.8%が「墓じまい」という言葉を「知っている」
まずは、「墓じまい」という言葉を知っているか聞きました。

72.8%が「知っている」と回答しました。

「知っている」と回答した方に、これまでに「墓じまい」をしたことがあるか聞きました。

93.2%とほとんどの方は「したことがない」ようです。
一方で、6.8%の方は「墓じまい」を「したことがある」と回答しました。

「墓じまい」を「したことがある」方に、どのくらい費用がかかったかについて聞きました。

「10万円以上~30万円未満」という方が33.9%で最も多いようです。
広さや墓石の量などによってもかかる費用は違うため、中には200万円以上かかったという方もいるようです。

墓じまいをした理由についても聞いたので一部を紹介します。

「墓じまい」をした理由

子供のいない夫婦なので 将来墓を保持することに無理がある。自分たち夫婦はできれば散骨したいので、墓が必要ないと思っている。(50代・女性)
先祖代々の墓だったが、山の中にあり墓参りにも不便だったから。(60代・男性)
父方と母方の二つの墓を維持するのが大変になって来たので、遺骨を一か所にまとめてもう一方を墓じまいした。(70代・男性)
故郷の墓を面倒を見る身内が故郷にいなくなったため。(70代・男性)
引っ越しをしたため。(60代・男性)
今後子供などに墓を維持していくなどの負担を減らすため、遺骨はお寺に預ける形でどこに行ってもお寺で供養してもらえる、一々墓参りに変える必要がないので。(70代・男性)
お墓を守る人がいなくなった。(70代・女性)
子供に墓管理の負担を負わせたくないので。(70代・男性)
遠距離でお参りする頻度が少なくなっていたので。(50代・男性)
東日本大震災で自宅に戻ることができなくなって、今の住まいと離れているため。(60代・男性)

続いて、「墓じまい」をして良かったことと、「墓じまい」をしないほうが良かったことについても聞きました。

「墓じまい」をして良かったこと

お寺で毎日お経をあげてもらえる。(60代・男性)
お参りがめったにできなかったが家から近い所に移したのでお参りがしやすい。(70代・女性)
墓じまいする前は二か所に墓参りや檀家の行事や費用がかかっていたが、一つになって楽になった。(60代・男性)
お墓の掃除など不要になり会費もかからないから。(50代・男性)
子供や孫にまで負担を与えたくないから。(60代・女性)
気持ちが楽になった。(80代・男性)
永代供養墓に移動したので心配がなくなった。(50代・男性)
墓の雑草を取りに行かなくていいし墓によって自分たちの生活やしたいことを制限されなくなった。(60代・女性)
近くなったので、墓参りの頻度が上がった。(50代・男性)

「墓じまい」をしないほうが良かったこと

墓参りの思い出が子どもたちに引き継げない。(60代・男性)
昔の人はそのままがいいのかなとふと考えた。(40代・男性)
ついでに買い物をすることが多かったので、それがなくなり少しさみしい。(50代・男性)
故郷に何も残らなくなった。(60代・男性)
ル-ツ・歴史が薄れた気がする。(70代・男性)
家族以外の親族が墓参りできないが、あっても墓参りをしないので正しい選択。(80代・男性)

続いて、「墓じまい」をしたことがない方に、検討したことはあるかについて聞きました。

20.3%が「ある」と回答しました。
約2割の方が「墓じまい」を検討したことがあるようです。

この回答の理由についても聞いたので、一部を紹介します。

「墓じまい」を検討したことが「ある」回答理由

コロナで行くのが大変になってしまったので。(40代・女性)
遠くて山の中腹にあり、お墓参りが大変で高齢のため、急な坂を上るのが苦痛になっている。(70代・女性)
後継ぎがいないので無縁仏になる前に墓終いをしておきたい。(70代・男性)
遠方にあり将来的に管理する人がいなくなる。(60代・男性)
面積が小さい日本に墓を作るスペースを増やす必要はない。(50代・男性)
兄弟ともに子供のいない夫婦なので先のことを考えて。(50代・男性)
墓参り自体に行っておらず、身内もすでに別の墓を持っているため、先祖の墓じまいを考えている。(50代・男性)
娘達は離れた場所に嫁ぎ墓には来れない。私達の代で終わる事になります。(70代・男性)
2か所に墓があり、管理をするのが大変なので。(40代・男性)
今後、墓の維持が子孫の負担にしかならないため。(60代・男性)
年齢も高くなってきたので、維持が大変になる前に考えたい。(50代・男性)
うちの実家の跡取りがいないから。(50代・女性)

「墓じまい」を検討したことが「ない」回答理由

子供たちに墓を継いでほしい。(60代・男性)
先祖代々のお墓を大事にしないとこの国は崩壊します。(70代・女性)
考えたこともない。守り続けると決めているから。(40代・男性)
そもそもお墓を持っていない。(60代・女性)
墓じまいなど、本末転倒。ご先祖様がいたからこそ、今がある。生かされているうちは、供養するのは当たり前の事。(40代・男性)
お墓に入っている先祖とこれから入る子孫が必要とするから。(60代・男性)
自分の一存で決められない。(40代・女性)
まだ自分が管理する墓を持っていないので。(40代・女性)
近所のお寺に墓があり、まだ元気に動けるので考えていない。(60代・男性)
22年前にお墓を購入しました。場所も悪くなく、家族みんなが直ぐ行ける所なので墓じまいは考えていません。(60代・男性)
とりあえず今のところは墓を引き継いでいくのに問題はないから。将来的には考えるかもしれない。(50代・女性)
お墓は祖先を祀る大切なもので。田舎に帰る理由もお墓詣りとなっているし、毎年たのしみにしているから。(80代・女性)
親の墓があるし、やがては自分もそこに入るつもりだから。(80代・女性)

続いて、「墓じまい」を検討したことがある方に、「墓じまい」の費用は、いくらが妥当だと思うか聞きました。

27.9%が「10万円未満」と回答しました。
費用はなるべく安く抑えたいという方が多いのかもしれません。

■約半数は自分が入るお墓が「決まっていない」
続いて、自分が入るお墓は決まっているか聞きました。

49.8%が「決まっていない」と回答しました。
自分が入るお墓が決まっていない方は約半数と少なくないようです。

最後に、もしも自分が亡くなったあとに、自分が入ったお墓が「墓じまい」される……、としたらどのように感じるか聞きました。

75.1%と多くの方は「気にならない」ようです。
一方で、「墓じまいしてほしくないと思う」方も18.4%いるようです。

「その他」と回答した方からは以下のような意見がありました。

「その他」回答

墓は持つ必要が無い、海に水葬をしてもらうようにしている。(70代・男性)
そもそも散骨して欲しいので、墓はいらない。(50代・男性)
お墓を維持するのは子供だからまかせる。(60代・男性)
自分だけの樹木葬にしてもらうつもりだから。(70代・男性)
その時に残された家族に判断は任せると決めているから。(50代・女性)
死んじゃったら何も分からないから。墓じまいしなくても、震災などで破壊され、親族も居なくなるかもしれないし、今気にしてもしょうがないです。(70代・男性)

■まとめ
今回は「墓じまい」について、40代以上の方を対象にアンケート調査しました。

実際に「墓じまい」を「したことがある」方は6.8%とあまり多くないようです。
「墓じまい」をした理由については「子供に墓管理の負担を負わせたくない」「遠距離でお参りする頻度が少なくなっていた」などの理由が挙がっていました。

また、「墓じまい」を「したことがない」方でも約2割は「検討したことがある」ようです。

自分が亡くなったあとに、自分が入ったお墓が「墓じまい」されたらどのように感じるか聞くと、75.1%の方が「気にならない」と回答しました。
多くの方は特に気にならないようですが、「墓じまいしてほしくないと思う」方も18.4%いました。

「墓じまい」をしても別の場所や方法でご先祖様の供養はできますが、「お墓は代々継承し守っていくもの」という考えを持っている方も少なくないようです。

本プレスリリースの内容は、弊社運営サイト「日本トレンドリサーチ」にて公開しております。
https://trend-research.jp/13926/
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・引用元が「日本トレンドリサーチによる調査」である旨の記載
・「日本トレンドリサーチ」の該当記事(https://trend-research.jp/13926/)へのリンク設置
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【日本トレンドリサーチについて】
『日本トレンドリサーチ』では、弊社運営のアンケートサイト「ボイスノート」などの調査サービスを使用し、各種サービス・商品などの満足度や、最近の出来事に関する意識調査の結果を公開しています。

日本トレンドリサーチ:https://trend-research.jp/

【株式会社NEXERについて】
本社:〒171-0014 東京都豊島区池袋2-43-1 池袋青柳ビル6F
代表取締役:宮田 裕也
Tel:03-6890-4757
URL:https://www.nexer.co.jp

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監修:全国寺社観光協会

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