「改葬・お墓のお引越し」に関する意識調査の結果を発表

日本の供養文化を受け継ぎながらも新しいスタイルへ 暮らしに近く、快適性に優れた新しい供養習慣への変化

株式会社ニチリョクのプレスリリース

・親世代は子供に負担をかけたくないと考えていることが顕著にわかる結果に
・お墓のお引越し先として人気のスタイルは「納骨堂」
・管理のしやすいお墓で先祖の供養を行いたいと考える人が多数

お墓・葬儀・終活などシルバーファミリーコンサルティングサービスを提供する株式会社ニチリョク(本社:東京都中央区/代表取締役社長:杉本 卓士 証券コード:7578)は、2022年8月25日~8月30日にかけて、「改葬・お墓のお引越し」を知っていると答えた1都3県(東京、神奈川、千葉、埼玉) 40~50代以上の男女、および1都3県以外60~70代男女に対し、「お墓のお引越し」に関する意識調査を実施し、調査結果をまとめました。

▪調査概要

■調査対象:「改葬・お墓のお引越し」を知っている
1都3県 40~50代以上の男女 お墓から100km以上離れた所に住んでいる
1都3県以外60~70代男女 お墓から100km以上離れた所に住んでいる
■回答人数:1,000人
■調査期間:2022年8月25日~8月30日
■調査方法:インターネット調査
※本リリース内では40-50代を送り出す世代、60-70代を親世代と定義しております。

▪調査結果概要

・ お墓のお引越しをしたい理由は「お墓が遠方にあり、行くのに負担がかかるから」(-Q1)
・ 家族と「改葬・お墓のお引越し」の話をすることに対し、抵抗感がない人は約6割(-Q4)
・「改葬・お墓のお引越し」をしたい場所は「自分自身の住んでいる場所に近いところ」(-Q8)
・「改葬・お墓のお引越し」後に希望する種類のお墓・供養は「納骨堂」(-Q9)
・ 送り出す世代にお墓を継承して欲しいと思わない理由は「お墓の管理で子どもの負担になりたくないから(-Q16)

▪考察

―供養習慣について―
今回のアンケート調査の事前に行った調査では、全体の約7割が「改葬・お墓のお引越し」を「聞いたことがある」「内容までよく知っている」と回答し、 “改葬”という新たな供養習慣が根付き始めていると感じられる結果となりました。
改葬したい場所(Q8)は、「自分自身の住んでいる場所に近いところ」が38.6%でトップとなり、供養する場所は自分の家の近くを希望し、先祖を身近に感じたいという思いが推察されました。
「改葬・お墓のお引越し」後、どのような種類のお墓・供養をしたいと思うか(Q9)では、「納骨堂」がトップとなり、選んだ理由(Q10)は「掃除・管理のしやすさ」で、先祖を身近に感じながら、管理のしやすさや快適性が求められる結果となりました。改葬や納骨堂といった”新しい供養習慣”が社会に浸透し始めていると考えられます。

―供養意識について―
家族と「改葬・お墓のお引越し」の話をすることに対し抵抗感がある理由(Q5)として、「埋葬されているご先祖に申し訳ないから」という理由がトップになったほか、代々受け継ぐお墓を継承したいと思う理由について(Q13)は「先祖をきちんと供養したいから」が70.8%でトップになるなど、改葬を検討している人もしていない人も、先祖を想い、しっかりと供養したいという気持ちがわかりました。
また、親世代が送り出す世代にお墓を継承して欲しいと思わない理由(Q16)で「お墓の管理で子どもの負担になりたくないから」が74.1%でトップになり、親世代は自分のことよりも子供のことを考えていることがわかりました。

―まとめ―
先祖を想い、子供を想い、しっかりと供養したいと考えている中で、現状の供養習慣のスタイルにこだわらず、管理がしやすくアクセスのよい場所にお墓を動かせるのであれば動かし、先祖をより身近に感じたいと考えている人も多くいることがわかりました。供養意識はそのままにより身近に供養できるように供養習慣を変えていきたい、という世の中の意識の変化がわかる結果となりました。

▪アンケート結果

Q1.「改葬・お墓のお引越し」を検討したい・した理由をお答えください。(複数回答)


送り出す世代・親世代それぞれに 「改葬・お墓のお引越し」を検討したい・した理由を聞いたところ、「お墓が遠方にあり、行くのに負担がかかるから」が58%でトップの結果となりました。親世代は「自分の子どもや親戚にお墓の管理で負担をかけたくないから」が50.3%と、送り出す世代よりも20%以上高い結果となりました。親世代は子供に負担をかけたくないという心情的な理由が改葬・お墓のお引越しを検討する大きなきっかけになることがわかりました。

Q2. 「改葬・お墓のお引越し」を検討したくない理由をお答えください。(複数回答)


送り出す世代・親世代それぞれに 「改葬・お墓のお引越し」を検討したくない理由を聞いたところ、親世代・送り出す世代全体で「今のお墓で特に問題がないから」が54.3%でトップ、次いで「手続きが面倒・面倒そうだから」、「費用がかかるから」がそれぞれ16.2%で続く結果となりました。手続き面や費用面などが制限になり検討しない人たちが一定数いることも分かりました。

Q3.「改葬・お墓のお引越し」の話をどなたかとされたことがありますか。話したことがある方をお選びください。(複数回答)

送り出す世代・親世代それぞれに「改葬・お墓のお引越し」の話をどなたかとしたことがあるかを聞いたところ、送り出す世代は「話した人はいない」という回答が49.2%だったのに対し、親世代は19.9%と30%近い差が表れ、親世代は「お墓のお引越し・改葬」について多くの人が周りと話したことがある結果となりました。「配偶者」を話す相手と回答した人は送り出す世代は29.2%、親世代は59.1%とこちらも約30%の差が表れました。親世代と送り出す世代で行動の差が顕著に表れる結果となりました。特に親世代は自分の子供たちに負担をかけたくないという想いが強いと予想されます。

Q4.ご家族と「改葬・お墓のお引越し」の話をすることに対し、抵抗感がありますか。(単回答)


両世代に家族と「改葬・お墓のお引越し」の話をすることに対し、抵抗感があるかを聞いたところ、「あまり抵抗感はない」「まったく抵抗感がない」を合わせると、送り出す世代が53.8%、親世代が66.4%、全体で60.1%となり過半数の人が「改葬・お墓のお引越し」について話すことに抵抗がないことがわかりました。
従来の墓に対するこだわりよりも、家族を想う新しい供養意識が根付いてきていると予想できます。

Q5.Q4で抵抗感があると答えた方はその理由をお答えください。(複数回答)

両世代のQ4で抵抗感があると答えた方にその理由を聞いたところ「埋葬されているご先祖に申し訳ないから」が44.1%でトップとなりました。

Q6. Q4で抵抗感がないと答えた方はその理由をお答えください。(複数回答)

両世代の Q4で抵抗感がないと答えた方にその理由を聞いたところ、「自身の子どもや親戚に負担をかけないことは大事だから」が47.8%でトップ、「元気なうちに話しておくべきだと思うから」が39.3%、「先祖を供養するために必要なことだから」が30.6%、「お墓を継承するために必要・大事なことだから」が27.3%で続く結果となりました。先祖を想う気持ちを持っている人は多く、今までの供養習慣にとらわれない新しい供養習慣が求められていると予想できる結果となりました。

Q7. どのようなことがあれば、「改葬・お墓のお引越し」を検討すると思いますか。(複数回答)

両世代の 「改葬・お墓のお引越し」を検討しない方に、どのようなことがあれば、「改葬・お墓のお引越し」を検討するかを聞いたところ、「お墓の管理が年齢的に厳しくなってきた時」が31.6%でトップ、次いで「兄弟・姉妹から相談された時」が27.6%という結果になりました。管理が厳しくなってきたという現実的な理由に加え、共にお墓を管理する兄弟・姉妹の意見が大きく影響をするという結果がわかりました。

Q8. どのような場所に「改葬・お墓のお引越し」をしたいと思いますか。またどのような場所に改葬しましたか。(複数回答)

両世代にどのような場所に「改葬・お墓のお引越し」をしたいと思うかを聞いたところ、「自分自身の住んでいる場所に近いところ」が38.6%でトップ、「家族や親戚が集まりやすいところ」が26.9%で2位となり、先祖を近くに感じたいという想いが推察される結果となりました。続いて「公共交通機関で行きやすいところ」が20.5%、「自家用車で行きやすいところ」が13.6%と、交通の利便性も重要視され、遠い場所へ行くという現状の供養習慣にストレスを感じている人が一定数いることが類推される結果となりました。

Q9. 「改葬・お墓のお引越し」後、どのような種類のお墓・供養をしたいと思いますか。またはしましたか。(複数回答)

両世代に「改葬・お墓のお引越し」後、どのような種類のお墓・供養をしたいと思うか聞いたところ、全体では「納骨堂」が30.6%でトップとなり、「従来の墓」や近年注目されている「樹木葬」より多くの票を得る結果となり、新しい供養習慣を求めていることが分かる結果となりました。

Q10. Q9.で選択したお墓・供養の方法の種類について、なぜその供養の方法が良いかお答えください。(複数回答)

両世代のQ9.で選択したお墓・供養の方法の種類について、なぜその供養の方法が良いかを聞いたところ、「掃除・管理のしやすさ」が43.2%でトップ、「お墓回りの雰囲気・環境」が30.2%、「宗教・宗派の自由度」が25.6%で続く結果となりました。先祖を大切に想う気持ちを持ちつつも、負担を軽減したいという考えの人が多いと考えられます。

Q11. 「改葬・お墓のお引越し」をする際に、懸念することはありますか。また、懸念したことはありましたか。(複数回答)

両世代に「改葬・お墓のお引越し」をする際に、懸念することはあるか、また、懸念したことがあるかを聞いたところ、「どのような手続きが必要か知らない」が49.7%でトップ、「費用の相場が分からない」が46.5%で2位という結果になりました。お墓のお引越しを検討しているが、具体的の方法・手段・費用感が分からない人が多くいることがわかる結果となりました。

Q12.代々受け継ぐお墓を継承したいと思いますか【送り出す世代】。代々受け継ぐお墓を、子供の世代に継承してほしいと思いますか【親世代】。(単回答)

送り出す世代に代々受け継ぐお墓を継承したいと思うか、親世代には代々受け継ぐお墓を子供の世代に継承してほしいと思うかを聞いたところ、「あまりそう思わない」「まったくそう思わない」の合計が送り出す世代は32.8%だったのに対して、親世代は40.2%と差の出る結果となりました。

Q13.代々受け継ぐお墓を継承したいと思う理由をいくつでもお知らせください。【送り出す世代】(複数回答)

送り出す世代に代々受け継ぐお墓を継承したいと思う理由を聞いたところ、「先祖をきちんと供養したいから」が70.8%となり日本人の強い供養意識が表れる結果となりました。

Q14.代々受け継ぐお墓を継承したくないと思う理由をいくつでもお知らせください。【送り出す世代】(複数回答)

送り出す世代に代々受け継ぐお墓を継承したくないと思う理由を聞いたところ、「お墓の管理が大変だから」が50.6%でトップ、「お墓までの距離が遠いから」が31.1%で2位と現実的な理由がある一方で、「代々のお墓自体に意味を感じないから」と回答する人も31.1%も同率で2位となり、従来のお墓に限らない、新しいお墓・供養意識が根付き始めていることが垣間見える結果となりました。

Q15.送り出す世代にお墓を継承してほしいと思う理由をいくつでもお知らせください。【親世代】(複数回答)

親世代に送り出す世代にお墓を継承してほしいと思う理由を聞いたところ、「お墓を継承していくことは当然だから」が38.8%で最も多く、従来の慣習を重んじる人が一定数いるなか、「きちんと供養してほしいから」が35.6%と2番目に多く、「お墓のかたちを残した方が良いと思うから」「お墓を供養することで家族・親戚が集まるきっかけになってほしいから」が同率35.1%で3番目に多い数字だったことから、自分が亡くなった後も見守ってほしいと思う人が多くいることがわかりました。

Q16.送り出す世代にお墓を継承してほしいと思わない理由をいくつでもお知らせください。【親世代】(複数回答)

親世代に送り出す世代にお墓を継承してほしいと思わない理由を聞いたところ、「お墓の管理で子どもの負担になりたくないから」が74.1%でトップ。親世代の子どもに対する想いを感じる結果となりました。

株式会社ニチリョクは、赤坂見附駅から徒歩2分とアクセスが良く、首都圏最大級・最高級の室内納骨堂である赤坂一ツ木陵苑(https://www.ryobo.com/akasaka/)を展開しております。2022年4月、新サービス「家系樹」を導入し日本初の家族史ミュージアム型の室内納骨堂として進化させるなど、シルバーライフサポート企業として日本の供養感を伝承しつつ、家族のつながりを守るサービスをこれからも提供していきます。

■ニチリョクについて
【会社概要】
株式会社ニチリョクは、 1983年に多摩聖地霊園の販売代行を開始して以来、 日本初の自動搬送式納骨堂の販売代行や葬儀に生花祭壇を開発するなど、 時代のニーズに応える新しい形のお墓・葬儀・終活を提供し続けるシルバーファミリーコンサルティング企業です。

会社名:株式会社ニチリョク(東京証券取引所スタンダード市場上場:証券コード7578)
設立:1966(昭和41)年12月22日
資本金:18億336万8282円
代表取締役:杉本 卓士

事業内容:墓地及び納骨堂の建設、 販売及び運営管理、 石材製品の設計、 製造、 販売及び施工、 石材の採掘及び販売。 葬儀・改葬に関わる業務の請負。 各種祭祀の企画及び請負、 葬祭に係わる贈答品の販売、 葬祭場の運営。 仏壇・仏具の販売。 相続相談・遺品整理など終活コンサルティング。

●株式会社ニチリョクは、 葬儀、 霊園、 自動搬送式納骨堂、 仏壇など仏事、 相続・終活コンサルティングを自社で手掛ける上場企業です。

【ニチリョク公式HP】 https://www.nichiryoku.co.jp/

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監修:全国寺社観光協会

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