第5回三島信用金庫 夢企業大賞サービス革新部門最優秀賞受賞「人手不足の宿泊業と若い世代の移住の架橋となる【育(いく)する宿】禅の湯で【スタッフ体験プラン】」

株式会社ハリスの湯のプレスリリース

モダン宿坊「禅の湯」を運営する、株式会社ハリスの湯(本社:静岡県賀茂郡河津町、代表取締役 坪井 由里子)は、2015年10月5日(月)に、三島信用金庫第5回夢企業大賞サービス革新部門最優秀賞を受賞しました。


■三島信用金庫夢企業大賞とは
静岡県東部および伊豆地域(三島信用金庫営業地域)に眠る、独自性に富んだ将来性のある「夢を形にできるビジネスプラン」を応援し、中小企業の発展と地域経済の活性化に貢献することを目的とした、三島信用金庫の創立100周年を機に創設したビジネスプランコンテスト。地域内で事業を営む、あるいはこれから営む事業者が開発した、優れた「技術や製品」、「商品」、「サービス」など新たな取り組みを通じて、地域社会に貢献するビジネスプランを【ものづくり部門】【サービス革新部門】【ルーキー部門】と3部門に分けて表彰します。

■背景
当館は自分らしく生きるため、伊豆で暮らすことに意義を見出した30代~50代の移住者スタッフが多いことが特徴であり、雇用側がスタッフの移住する理由を理解し、働くことと生活スタイルのバランスを取ることに重きをおくことで、結婚など特別な理由がない限り辞めるスタッフがいない職場環境を作り出すことに成功している宿です。当館のような移住者の雇用モデルが 全国の宿泊業の人手不足と都会に住む働き盛りの若い世代の架橋になるのではないかという思いから生まれたプランが、この【禅の湯スタッフ体験プラン】です。

■体験プランの内容とは
伊豆への移住者の当館スタッフ達と一緒にお客様がスタッフとして働くことを、宿泊プランとして提供しています。
スタッフ一人一人の田舎暮らしの理由に向き合い【スタッフの夢を育する】を軸とした雇用形態をとっている当館でスタッフ体験をするからこそ、移住して宿泊業で働き 暮らすことが現実味を帯びる商品となっています。

【あるお客様の一日】
お客様:東京都出身 大学3年生の女性21才 両親と同居 兄弟なし
担当スタッフ:31歳 独身 ヨガ講師をめざしインドと日本のW生活をしているスタッフ「さゆりちゃん」

(1日目)
15:00~ チェックイン その後ヒヤリングシートに沿ったヒヤリング
16:00~ さゆりちゃんとランドリー室で洗濯作業しながらの進路について雑談
18:00~ 夕食 禅の湯の住職家族と一緒に食卓を囲む
20:00~ 希望があれば スタッフと雑談

(2日目)
10:00~ さゆりちゃんのヨガクラスへ参加
12:00~ さゆりちゃんと伊豆観光へ 隠れ家スポットでランチ  そのままチェックアウト

【お客様からの声】
進路が決まっている友達や家族には話せなかったことが、たくさん話せて自分がどうしたいかが少しずつ整理できてきたように思える。移住して自分の生き方に向き合っている禅の湯のスタッフさんたちから、たくさんの刺激を頂いた。
自宅に帰ったら両親とも話しをしたり色々な人と話しをし、地方での暮らしの実現を考えてみたいと思う。

■詳細
コンセプト【育(いく)する宿】
育するというのは、育てるをより主体的にした当館オリジナルの単語です。
例えば 坐禅やヨガを通して自分を見つめる時間をとることで心を育(いく)するきっかけになるとか 伊豆という豊かな自然を相手に遊ぶことで子供たちの遊びを育(いく)するとか、70歳を過ぎても現役で生き生き働くスタッフを通して老いを育(いく)するなど、添付の図のように様々なものを主体的に育てることが育(いく)するなので、育する素材は無限に作りだすことができます。
一般的な宿泊業は、【非日常を提案する】【癒しの空間】などをコンセプトとしていますが、当館はこの【育する】をコンセプトとし【育する宿】となるべく、【育する】を軸に経営しています。

人材の雇用形態
育する宿の雇用とは【スタッフの夢を育する】と位置付けています。
当館は、伊豆に移住して自分らしく生きるスタッフの夢を応援し、その夢を一緒に育することが出来る雇用形態を目指して実施しています。
例えば、当館のスタッフの松川さん。

彼は、美大卒業後、大手飲食チェーンでエースとして働いていました。不規則で会社の利益を最優先に考えた働き方をしいられた結果、自分らしく生きることを求め、伊豆に移住。毎日の 住む 食べる など基本的な生活を丁寧に全力で楽しみたいと考えており、国道から街灯もない山奥の小屋を基礎から立て直し自分で家を作っています。
子供たちと一緒に過ごす時間を最優先に手と心をかけて子供を育てる。
彼の夢はそういう生活を伊豆で続けること。そんな松川さんの夢を当館は全力で育しています。

当館にとってスタッフの夢を育しつづけることは、最も重要な経営目標の一つです。

事業モデル
このプランは【雇用を育する】【地域を育する】【夢を育する】から生まれたプランです。
お客様が【夢を育する】雇用形態の当館でスタッフ体験することによって、自分の生き方や夢を会社が応援してくるという気づきを育します。
かつ、宿泊業で働く悪いイメージ→良いイメージに変わり、仕事に困らない宿泊業で働きながらの観光地への移住が現実味を帯びます。結果的に人材不足で悩む地方観光地への移住および宿泊業の雇用の創出が図れるモデルとなっています。

このサービスによってもたらされる社会や地域に対する影響
このサービスは、若い働き手の乏しい地方に若い世代を呼びこむことで、地域産業の担い手を確保し、主な地域産業である宿泊業の雇用を創出することで、観光産業が主である地方の活性化につながる革新的なビジネスモデルです。

当館のある伊豆地域のように、地方は観光産業が主の産業であるところが多いです。観光産業の柱でもある宿泊業会は今、申告な人手不足にみまわれています。宿泊業の離職率は非常に高くまた地味できついという悪いイメージの為に雇用の枠があっても働き手が集まらないのが現状の課題です。

それは、雇用側である事業者が利益を優先するあまり、より効率的に費用を削った雇用形態を採用することで、働き手の雇用環境の悪化を招き、働く側のやる気が失われることでお客様へのサービスの低下によりお客様の満足度が下がり、そのことで宿の経営が悪化し、より悪い循環を作ってしまいます。

だが事業者が【スタッフの夢を育する】を柱とした雇用者の夢を大切にする【禅の湯スタイルの雇用モデル】を取り入れることで、働く側のモチベーションが高くなり、お客様に対してより良いサービスが提供でき、お客様満足度が上がることで口コミがあがり、宿のお客様が増え、宿の経営が安定し、より良い雇用条件が提示できることで、より働く側のモチベーションがあがるというように宿経営が安定するいい循環に切り替えることができます。

このプランは、利用者がプランとしてサービスを購入することで、宿泊業で働くことを疑似体験しながら地方での生活や移住を体験でき、受け入れる事業者にとっては新たな雇用チャンスを生むことができるプランです。

■地域の活性化にどうつながるの?
伊豆の求人の7割以上が宿などの宿泊サービス業であり、求人があるにもかかわらず、働き手が集まらない現状や、宿業のイメージや実際の環境が悪く伊豆の地元の若者が地元に残らないのが現状です。
都会の働き手に向かってこのプランを売り出すことにより、伊豆への移住が現実味を帯びたり、宿業で働く選択をしない若者が地元で働くきっかけになったりと、宿業に就く者が増えることにより、観光産業が主な産業である伊豆地域の活性化につながります。

↓利用者が、地方の宿泊業で働くことで自分の移住する目的である夢を応援してくれる事業者と繋がる
↓その事業者から大切にされ、地域に根付き定住する
↓地域全体としても若い働き手の確保ができる
↓地域経済が安定し、より一層の雇用の創出がはかられる
↓人口減少に歯止めがかかると共に税収アップにも繋がる
だから地域活性化が図れます。

禅の湯の今後の展開
離職率0%の当館の人を大事にする雇用を展開することで、人手不足の宿泊業のお役にたてるのではないか。
当館が宿泊業の雇用においてのベンチマークになることができれば まずは、宿泊業が中心の産業である伊豆という地域に貢献できるのではないかと考えています。
それは 地域を育したり 経営者を育したり スタッフを育したり することが禅の湯の使命だからです。
その地域の雇用状況を変えるためには、地域内に雇用のルールを提案するモデルがあることが重要だと考えています。
「働く人の夢を積極的に宿側がバックアップする(育する)」ことが噂で広がる範囲に、禅の湯が存在しないと地域を良い方向に変えることができないと考えています。 禅の湯スタイル(夢を育する)の良い雇用条件で働いた人は、地域にその噂を広めてくれます。 当館のある河津町では すでに、禅の湯で働きたいというお声をたくさんの方から頂いています。
次の展開は、伊豆の主たる観光地に禅の湯が展開することです。これにより、伊豆の宿泊業の雇用環境の改善につながるのではないかと考えています。
そして伊豆での私たちの活動が全国に広まることで、全国の宿泊業の離職率を下げることにつながることが、禅の湯の本望です。

■モダン宿坊 禅の湯とは
曹洞宗の寺院 慈眼院の境内地で営んでいる、ユースホステルが起源のカジュアルスタイルの温泉宿坊。
客室数 14部屋
料金帯 5800円~13800円
住所  静岡県賀茂郡河津町梨本28-1
公式HP:http://zen-no-yu.com

【本件に関するお問い合わせ先】
企業名:株式会社ハリスの湯
担当者名:稲本 雅子
TEL:0558357253
Email:t.yuriko@zen-no-yu.com

関連記事

監修:全国寺社観光協会

    よく読まれている記事

    寺社関連プレスリリース

もっと読む

    クラウドファウンディング

もっと読む

    ミュージアム・イベント

もっと読む

    寺社Nowの書棚-Books-

もっと読む