2月16日、17日の2日間限定で、鴨川誕生寺宝物館にて一般公開~法華経の世界観を、天野氏によって幻想的かつ精巧に具象化~
日蓮宗(宗務院:東京都大田区池上1-32-15、宗務総長:中川法政)は、本年2月16日に宗祖である日蓮聖人降誕800年を迎えるにあたり、日蓮聖人降誕800年 日蓮宗記念事業の一環として、法華経の世界を具象化し後世に残していくため、タツノコプロ作品や「ファイナルファンタジー」のイメージイラストで知られる世界的イラストレーター・天野喜孝氏に法華経画の制作を依頼し、この度完成いたしました。
天野氏によって法華経の世界を具象化した、この世にたった一つの法華経画は、2月16日(火)、17日(水)の2日間限定で、日蓮聖人降誕の地である鴨川の大本山小湊誕生寺宝物館(千葉県鴨川市小湊183)にて観覧料無料で一般公開されます。約1年間の制作期間を経て完成した法華経画は、天野氏の幻想的なタッチで、圧倒的な迫力と繊細さが共存しながら法華経の世界観を見事に再現した作品となっています。これには、作品を手掛けるにあたり、法華経の世界観を自分なりに解釈し確立させることからアプローチした天野氏の制作手法が色濃く反映されています。
■法華経画制作のプロセス
日本人である自身にとっての仏教は、神秘的な存在であり且つ実在感もある、“リアリティーのある「ありのままの世界」”だと捉える天野氏は、法華経の理解を深めていくところから制作を開始します。法華経をひとつの物語として、さまざまな登場人物の役割をしっかり勉強しなくてはならないと考え、作品を描く時間よりも、法華経の世界観を自分なりに解釈し確立させることに多くの時間を割き、制作を進めました。
約1年間の制作期間を経て完成した法華経画は、圧倒的な迫力と繊細さが共存しながら法華経の世界観を見事に再現した作品となっています。
■法華経画 一般公開について
公開場所:大本山小湊誕生寺宝物館(千葉県鴨川市小湊183)
公開日時(予定):2月16日(火)13時~20時、2月17日(水)9時~12時
観覧料:無料
■法華経画 作者 天野喜孝(あまの よしたか)氏 プロフィール
画家、キャラクターデザイナー、イラストレーター、装幀家。世界的知名度を誇り、芸術の歴史にも確実にその名を残す大物アーティスト。繊細 で妖艶・幻想的な絵柄は、日本人からは西洋的と言われ、西洋人からは東洋的といわれる不思議な奥深さを醸し出す。ファイナルファンタジー シリーズのイメージイラストをはじめ、ヤッターマン・ガッチャマン・みなしごハッチ等、数々のキャラクターを世に送り出している。
【略歴】
1952 静岡市生まれ
1967 アニメーション製作会社タツノコプロダクションに入社『タイムボカン』等のキャラクターデザインを手掛ける
1987 ゲーム『ファイナルファンタジー』のイメージイラストを担当
1992 『楊貴妃』の舞台美術を担当 1993 映像作品『天野喜孝~華麗なる幻想美の世界~』発売
1994 『海神別荘』の舞台美術、衣装デザインを担当
2001 映画『陰陽師』の衣装デザインを担当
2007 映画『ユメ十夜』の第7夜の監督を担当
■法華経とは
お釈迦さまの教え(言葉)をまとめた「お経」の数は、「8万4千」といわれています。
その中でも、日蓮宗が一番大切にしている教えが「法華経」(正しくは『妙法蓮華経』)です。
法華経はお釈迦様の晩年8年間で説かれた教えであり、お釈迦さまの本当の心があらわされており、すべてのお経が含まれています。その内容は28章に分かれており、この世をイキイキと生きるための仏教のエッセンスがつまった”教えの集大成”とも呼べるものです。日蓮宗の宗祖・日蓮聖人は、法華経こそが困難な時代を生きるあらゆる人々を救う最も尊いお経であると、説き続けられました。