発行・クオリティケア(定価2,420円税
デスカフェって何?
だれが、どこで、どんな話を?
世界的に広がりを見せ、国内で独自の発展を遂げている「デスカフェ」の本邦初、おそらく世界初のガイドブックが登場!「死」をタブー視せずに受け入れ、気楽に語り合うデスカフェとは、実際にどんなところなのかを具体的に解説し、様々なタイプのデスカフェの特徴やこだわり、雰囲気がとてもよく伝わってきます。
死を思うカードゲームあり、絵本あり、対話だけで語り合うデスカフェあり。そのほか、いろいろな形式で行われているデスカフェ。しかし形は違っても、十人十色、百人百様の死生観が混ざり合いながら深まっていき、誰にとっても2つとない「生と死」の価値と意味を、何かしら見つけるきっかけになる場所です。
デスカフェには、参加資格も開催資格もありません。どんな職種の人でも、どの世代の人でも、体験も開催もできるのがデスカフェの魅力。それが今、草の根のムーブメントとして広がっている理由かもしれません。気になるけれど行動する勇気が出なかった人々には、行ってみたい気持ちを誘い、デスカフェを開催してみたいと思っていた人々には、楽に実行できる段取りや開催の要点を教えてくれるので、開催する気にさせる1冊です。
国内のデスカフェ情報ポータルサイトが出来ました!
https://deathcafe.jp
<目次>
第1章:デスカフェとはどんなところか
第2章:デスカフェ開催にあたって
第3章:デスカフェでどんなことを行うのか
第4章:デスカフェの事例紹介
第5章:デスカフェサミット
第6章:デスカフェとわたしたちの時代
デスカフェ開催者の選んだ死を考えるための本50冊
<著者紹介>
●執筆代表
吉川直人
京都女子大 学家政学部生活福祉学科助教
社会福祉学・介護福祉学の助教で、デスカフェ研究に力を注ぐ。2018年に青森で初となるデスカフェの立ち上げに関わり、2019年より全国デスカフェのフィールドワークを開始してその多様性に着目、更なる発展とネットワークの構築のため、2020年9月にデスカフェサミットを企画開催した。
●執筆・編集
萩原真由美
桜美林大学老年学総合研究所連携研究員、社会保険出版社顧問
編集者で日本医療ジャーナリスト協会会員でもあるジャーナリスト。多死社会の「生と死」の側面を見つめながら、死生学と老年学を取り入れて、デスカフェの啓蒙普及に努め、デスカフェ サミットの運営にも携わる。
●共同執筆
デスカフェサミットを運営し、デスカフェを開催している主催者たち
本文の一部分担の他に、それぞれのデスカフェの事例紹介を行なっている。
▪小口 千英(デスカフェ Café Mort主催、看護師)
▪小平 知賀子(マザーリーフ・デスカフェ主催、(有)ライフネット東京代表取締役)
▪高橋 進一(デスカフェ sanshien de café運営、社会福祉法人中央福祉会
法人本部看護師長 兼 特別養護老人ホーム三思園看護主任)
▪田中 肇(対話カフェTokyo〜Yokohama主催、図書館司書)
▪霍野 廣由(ワカゾーDeathカフェ運営、浄土真宗本願寺派覚円寺副住職)
▪中藤 崇(デスカフェ@東京主催、精神保健福祉士)
▪藤井 一葉(ワカゾー Deathカフェ運営、浄土真宗本願寺派願壽寺僧侶)
お寺はデスカフェの場として親和性の高い所、安心して死を語れる場として人が集まります。
横浜で行われるデスカフェは、いつも海が見えるところで気持ちがよいと人気です。
死別の悲しみ(グリーフ)を分かち合うデスカフェは、少人数で行われるので安心して話が出来る場です。
大人数で行うデスカフェは、グループに分かれて多種多様な死への思いが浮き彫りになります。
老年学と死生学を学びながら、死を考えるデスカフェも行われています。