1200年以上前に最澄が灯した仏の光「不滅の法灯」が、京都平安大使・市川海老蔵氏の手により、平安神宮に分灯され、
いま、きぼうのあかりが照らされた。そして、コロナ収束を願い、平安神宮と比叡山延暦寺の合同で、一刻も早い世界の安寧を祈願した。
京都平安大使実行委員会は特別記念公演開催前日となる11月5日(土)に、不滅の法灯分灯式を実施いたしました。不滅の法灯とは、比叡山延暦の開祖伝教大師 最澄が灯明をかかげて以来、1200年もの間絶えることなく輝き続けている法灯です。この度、その脈々と受け継がれている法灯を平安神宮にて行われる特別公演に合わせ、比叡山延暦寺様のご協力を得て、京都平安大使に就任した市川海老蔵氏が、歌舞伎俳優個人では初となる分灯式に参列しました。
この歴史上初の試みは、市川海老蔵氏のかねてからの願い「歌舞伎を世界に、そして世界平和を。」という熱い思いが実現したものです。光とは未来や希望を表します。この希望の光によって、世の苦しみや困難が消え去り、皆と共に希望の未来を作りたいと考えております。また、今回の分灯を通して、比叡山延暦寺と平安神宮の神仏習合が市川海老蔵氏の手により実現し、異文化を融合させるような光になればと強く願います。
また、11月6日(土)に平安神宮にて、コロナ収束を願い、京都から日本・世界にきぼうを届けるために『京都平安大使就任記念 市川海老蔵 平安神宮特別記念公演』を開催しました。
第一部では、平安神宮と比叡山延暦寺の合同で一刻も早い世界の安寧を祈願したほか、千日回峰行者 藤波源信大阿闍梨による特別護摩祈祷を行いました。その後、比叡山延暦寺より分灯いただき、市川海老蔵氏によって運ばれた「不滅の法灯」を用いて、平安神宮初となる秋のライトアップ「きぼうのあかり」点灯式を実施いたしました。この歴史的な瞬間によって、市川海老蔵氏が比叡山延暦寺、平安神宮と共に希望の光を世界に届けました。
点灯式を終えた市川海老蔵氏は「京都平安大使に任命していただき、昨日比叡山延暦寺様より不滅の法灯を分灯させていただきまして、平安神宮様に本日灯火が照らされましたことを本当にありがたく思います。コロナ禍の中で中々明るい世の中が見えませんが、この灯火が希望や元気の活力となることを願って、昨日、今日と行事に参加させていただいたこと、そして今このように、お寒い中皆様の前で点灯できましたこと、このようなありがたいことはございません。」と感想を述べました。また、「本日、多くの方々が久しぶりに京都・平安神宮にお集まりいただき、こちらからはコロナ禍の前かのような景色でございます。京都から日本、または世界へ希望を発信できるような関係であれるよう精進して参りたい。」と、京都平安大使として堂々とした様子でコメント。さらに、「このようなところで、皆様とわずかな時間ではございますが、そして、お寒いとは思いますが、寒さを感じられないように一生懸命努めたい。」と、第二部の特別記念公演への意気込みを語りました。
第二部の特別記念公演では、市川海老蔵氏は「三番叟」を、長女・市川ぼたんさんは舞踊の名作「藤娘」、長男・堀越勸玄さんは、弁慶と牛若丸の出会いを描いた「橋弁慶」を父・海老蔵氏と親子で披露したほか、人間国宝・藤舎名生氏と田中傳次郎氏による「一調一管」の演奏が行われました。本公演は、市川海老蔵氏の長女・市川ぼたんさんの京都初お目見えと同時に、歌舞伎発祥の地・京都にて親子3名が共演する初の機会となりました。
【公演の様子】