パレードブックスは、2023年7月28日(金)に『インド、スリランカ巡礼——ある雲水の旅の手記』(著・大髙住夫)をアマゾンにて発売いたします。
▪パレードブックス新刊
『インド、スリランカ巡礼——ある雲水の旅の手記』(著・大髙住夫)
高度な現代文明と原始性が共存する多様性の国、インド。本書は、約2500年前にこの地で仏教を開いた釈尊を追慕し、単身日本を発った禅の修行僧による旅の手記。インターネットや携帯電話はなく、情報を得る手段が乏しかった1970年代後半、治安の不安定なインドの旅は常に危険と隣り合わせであった。著者は仏教の四大聖地を巡拝する道中で、カースト制度と宗教の規範が隅々まで行き渡っていたインド社会の現実もつぶさに見つめる。
一方、隣国スリランカでは、インドで既に衰退した仏教が国民の精神に深く根づいていた。僧は篤く敬われ、厳格な戒律に基づいて生活している。スリランカと日本の仏教の隔たりを身をもって体験した著者は、釈尊が求めたものは何かについて、思いを巡らせる。
▪あらすじ
青年時代に日本各地の僧堂で禅の修行を重ねた著者は、禅僧の本分とは生と死を見つめ、師と悟りを求めて行脚することにあると考え、禅宗の本尊・釈迦の母国インドを訪ねる決心をする。本書は、28歳だった著者が1977年から翌年にかけてインドとスリランカを巡礼した約1年間の旅の記録である。
インドでは、釈尊が悟りを開いたブッダガヤを基点に、生誕の地ルンビニー(ネパール)、初転法輪の地サルナート(ベナレス)、入滅の地クシナガールの四大聖地と祇園精舎などの仏跡を巡拝。その中で、釈尊の生涯やその教えについて、訪印前に仏教の学と行を積んだ経験を基に思いをはせる。辺境の各仏跡を乗り合いバスや大混雑の列車、リキシャ(力車)、古びた船などで巡る旅の道中では、さまざまな人々と出会い交流する一方、カースト制度や貧富の差によるインド社会の生老病死の過酷な現実もまざまざと体験する。
続いて、敬虔な仏教国として知られるスリランカを旅した著者は、僧院にも滞在し、227もの戒律を受ける僧侶たちの日常に接する。厳しい戒律を守る故に僧侶は人々から尊敬され、交通機関や公共施設など街の至るところで特別待遇を受ける。日本での仏教のあり方との違いに衝撃を受けつつ、「スリランカでは、僧も在家も、基本的には古来の仏教の形を厳重に守っており、その中に、私は往時のインドの仏教の姿を垣間見たような気がした」と述懐する。
「釈尊の説く最も基本的な教えは、自己を見詰めて原点に戻れということ」と著者は述べ、すべては移ろい滅んでいくという仏教の根本思想「無常」の中にあっても釈尊の悟った法(ダルマ)は永遠であると、雲水としてインド、スリランカを巡礼した心境を吐露している。
▪著者プロフィール
大髙住夫(おおたか・すみお)
1949年、静岡県生まれ。早稲田大学第一文学部(東洋哲学専攻)卒業後、静岡県浜松市の臨済宗方広寺派大本山方広寺僧堂(藤森弘禅管長・師家)、京都府京都市の曹洞宗安泰寺禅道場(内山興正老師)、同八幡市の臨済宗妙心寺派円福寺僧堂(西片擔雪老師、後に妙心寺派管長)で雲水(僧名・玄宗)として禅を修行した。その後、宗教専門紙を発行する中外日報社に入社、記者として仏教、新宗教、キリスト教、学術分野を担当。同社の取締役に就任し、専務、社長、会長を歴任した。
▪書籍情報
書籍:インド、スリランカ巡礼――ある雲水の旅の手記
著者:大髙住夫(おおたか・すみお)
出版社:パレード
発売日:2023年7月28日
ISBN:978-4-86522-351-4
仕様:四六判/並製/156ページ
価格:1,200円+税
Paradebooks:https://books.parade.co.jp/category/genre02/entry-1456.html
Amazon:https://amzn.to/3KgcIru
▪出版社情報
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【会社概要】
商号:株式会社パレード
大阪本社:大阪府大阪市北区浮田1-1-8
東京支社:東京都渋谷区千駄ヶ谷2-10-7
代表取締役:原田直紀
設立:1987年10月20日
資本金:4000万円
事業内容:広告企画・アートディレクション、グラフィックデザイン全般、Webサイト企画・制作、出版事業『パレードブックス』