「万葉のふるさと」高岡市の高校生が、短歌で国宝・勝興寺を詠む!

「高校生が勝興寺を詠んでみた!」プロジェクトがスタート

株式会社北日本新聞社のプレスリリース

万葉集の代表的な歌人・大伴家持(おおとものやかもち)ゆかりの地として知られる富山県高岡市で、市内の高校に通う高校生が、高岡市内の国宝「勝興寺」をテーマに短歌を詠みました。
北日本新聞社(本社:富山県富山市)は、10月1日から、北日本新聞朝刊の8.30cm×7.0cmのコーナーで連日、短歌30作品を紹介するプロジェクト「高校生が勝興寺を詠んでみた!」をスタートしました。YouTubeチャンネルでは、富山県内在住の歌人・笠木拓(かさぎたく)さんによる、作品の解説動画を見ることができます。

10月1日、北日本新聞朝刊で紹介された高岡市の高校生による短歌。「ふるこはん」は、親しみを込めて呼ばれる勝興寺の愛称のこと。


【紹介期間】2023年10月1日(日)~2023年10月31日(火)
【紹介方法】北日本新聞 朝刊の紙面上で連日1首ずつ ※休刊日の10月10日を除く
【参加高校】富山県高岡市内の4高校(伏木高校、高岡南高校、高岡工芸高校、高岡向陵高校)
【解説動画のアップページ】YouTubeチャンネル「高校生が勝興寺を詠んでみた!」
https://www.youtube.com/@Tanka_Kitanippon/videos
【解説】笠木拓さん(歌人=富山県内在住=)
1987年生まれ。『はるかカーテンコールまで』(港の人)で第46回現代歌人集会賞を受賞。富山県内在住。
【聞き手】重原佐千子さん(フリーアナウンサー)

「万葉のふるさと」富山県高岡市

富山県の西側に位置する高岡市は、奈良時代の天平18年(西暦746年)から5年間、『万葉集』の代表的な歌人・大伴家持(おおとものやかもち)が、現在の富山県と石川県能登半島のエリア「越中国(えっちゅうこく」の国守(現在の県知事のような役職)として滞在し、すぐれた歌を数多く詠んだことから、「万葉のふるさと」と呼ばれています。

歌にも詠まれた二上山(ふたがみさん)に鎮座する大伴家持像

現存する最古の歌集『万葉集』の全4,516首のうち、大伴家持が詠んだ歌は、万葉歌人のうちで第1位の473首を占めており、そのうち半数の223首が、彼が越中国守時代に詠んだ歌です。

そうした家持ゆかりの高岡市では、「万葉」を大切に語り継ぎ、次の世代に残していくため、市内には数多くの歌碑が建てられており、万葉集をテーマに据えた全国初の専門施設「高岡市万葉歴史館」が整備されています。

 

 

◆国宝に指定された勝興寺

大伴家持が国守として高岡に滞在していた時代、国府(行政の中心地)が置かれていた小高い台地が、高岡市内の海沿いの伏木地区にあります。

戦国時代の天正12年(西暦1584年)、その場所に移転したのが今回、高校生たちが詠んだ短歌のテーマである「勝興寺」です。テニスコート約100面分の広さの境内に、重要文化財の建造物12棟が立ち並びます。
2021年春、23年間にわたって続いた大がかりな修理を終え、昨年の12月に国宝に指定されました。

2022年12月、国宝に指定された勝興寺(富山県高岡市)


「高校生が勝興寺を詠んでみた!」プロジェクト

プロジェクトには、高岡市内の4つの高校が参加しています。

*参加高校*
・伏木高等学校
・高岡南高等学校
・高岡工芸高等学校
・高岡向陵高等学校

また、9月30日から11月5日まで、勝興寺では、国宝指定を記念した企画展『縁(ゆかり) 歴史を支えた人々』が開催中です。
国宝に指定された本堂と大広間・式台を会場に、普段は公開していない国重要文化財「洛中洛外図屏風」をはじめ、寺が所有する絵画や工芸品を展示する企画展です。

詳細は、こちらの企画展公式サイトをご覧ください。
https://www.shoukouji.jp/yukari/index.html

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監修:全国寺社観光協会

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