宗教法人20年で2,391減少〜文化庁『宗教年鑑』最新データ公開

文化庁が最新版の『宗教年鑑』を発行した(令和3年版)。

文化庁では例年、神社・寺院・教会・教派・宗派・教団などの宗教団体に関する最新の資料や統計、日本の宗教の概要等について収載した『宗教年鑑』を編集発行している。構成は、各宗教系統別による第1部「日本の宗教の概要」、宗教統計調査の結果をまとめた第2部「宗教統計」、文部科学大臣所轄の宗教法人等をまとめた第3部「宗教団体一覧」となっている。

このうち、最新のデータに基づく第2部「宗教統計」によると、2020年末時点の宗教法人の総数は〈180,544法人〉で、1年前の19年末と比べて284法人が減少20年前の2000年末時点と比べると2,391法人減少していることが明らかになった。

系統別の宗教法人数は、神道系84,573法人(前年比645減、2000年比936減)仏教系77,055(前年比533減、2000年比684減)キリスト教系4,820(前年比245増、2000年比698増)諸教14,096(前年比776減、2000年比1,469減)となっている。

信者数は、各宗教団体の報告に基づくもので重複あるため、総数で1億8,114万人(前年比1,500万減、2000年比3,288万減)と日本の総人口を大きく上回っている。内訳は、神道系8,792万人(前年比1,284万減、2000年比1,832万減)、仏教系8,470万人(前年比73万減、2000年比681万減)、キリスト教系191万人(前年比5,598減、2000年比159万増)、諸教733万人(前年比215万減、2000年比289万減)。

宗教法人数(令和2年12月31日現在)

文化庁HPより(2022年1月31日閲覧)

 文化庁宗務課では、毎年『宗教年鑑』を公表している。
 わが国には、神社・寺院・教会・教派・宗派・教団などの宗教団体があり、それぞれの教義や伝統に従って宗教活動を行っている。これらの宗教団体の多くは法人格を取得し宗教法人となっているが、こうした宗教法人などの現状についての全般的な資料は必ずしも多くはない。
 文化庁では例年、これらの宗教法人などに関する最新の資料、統計や日本の宗教の概要等について収載した『宗教年鑑』を編集発行している。構成は、各宗教系統別による第1部「日本の宗教の概要」、宗教統計調査の結果をまとめた第2部「宗教統計」、文部科学大臣所轄の宗教法人等をまとめた第3部「宗教団体一覧」となっている。
 なお,平成26年版から一般向けに冊子の市販は行わず、文化庁のサイトでPDFファイルにて公開している。

▪文化庁:宗教年鑑
▪文化庁:宗教統計調査
文化庁「宗教年鑑(令和3年版)」が根拠とする宗教統計調査・令和2年12月31日現在(※政府統計の総合窓口(e-Stat)HP)

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監修:全国寺社観光協会

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