萬福寺アーティストインレジデンス香福廊、第5期滞在アーティストを迎え、4人展「『YU・I・SHI・N』と和多志」を開催!

インド出身の滞在アーティスト カルティカ・メノンが、カレー設計事務所と共に制作した黄檗地域連携作品「アート・リキシャ」も特別展示。

DART株式会社のプレスリリース

⻩檗宗大本山萬福寺(京都府宇治市)の境内に位置する、「萬福寺アーティスト・イン・レジデンス香福楼 (萬福寺AIR香福楼)」では、2022年7月29日(木)から8月12日(火)まで、4人展「『YU・I・SHI・N』と和多志」を開催します。参加アーティストは、Natsumi Sumita、岡田美香、カルティカ・メノン、布弥の4名。第4期・5期のレジデンス滞在をきっかけに出会った出身地域も表現手法も多様な4人のレジデンス・アーティストによる展覧会です。本展では、アーティストが交代で会場に滞在し、作品を制作、その場で展示・販売を実施します。、アート制作の過程である”ワーク・イン・プログレス”の現場を、訪れる人々がコーヒーを飲みながら間近で感じることができる空間となります。

満福寺アーティストインレジデンス企画展『「YU・I・SHI・N」と和多志』

▪萬福寺アーティストインレジデンス香福廊 スケジュール

●会期:2022年7月29日(木)~8月12日(火)
「YU・I・SHI・N」と和多志
アーティスト:Natsumi Sumita、 岡田美香、 カルティカ・メノン、 布弥
※香福廊でのアート・リキシャの展示は8月8日まで。 その後はカレー設計事務所の店頭に常設します。

●以降の予定
・会期:2022年8月14日(月)~8月21日(木)予定
Natsumi Sumita展

・会期:2022年8月23日(土)~8月30日(土)予定
Mika Okada展

▮開催概要
会場:黄檗宗大本山萬福寺 アーティストインレジデンス香福廊
住所:京都府宇治市五ケ庄三番割34
アクセス:JR奈良線「黄檗駅」より徒歩約5分・京阪宇治線「黄檗駅」より徒歩約5分
開館時間:10:00~16:30 定休 水曜日
拝観料:大人500円/ギャラリー入場券付きコーヒー500円
協力:萬福寺、カレー設計事務所(住所:京都府宇治市五ケ庄西浦32−5)
企画:株式会社和合者、DART株式会社

香福廊サイト https://kofukuro.studio.site/
Instagram:https://www.instagram.com/koufukuro_manpukuji/

▪多様なバックグラウンドを持つ4人のアーティストが放つ「YU・I・SHI・N(唯心)」と和多志

「唯心」には「この世の中に存在するのは心だけで、目で見えるすべての物事や起こる現象は、心の働きがもたらしたもの」(引用:萬福寺公式サイト)という意味があります。
今、現実に現れている出来事や情報と、人々の心に映し出される想像の世界に明確な境界はあるのでしょうか。人々の営みから生まれる人工物と生物や大地が生み出す自然物に明確な境目はあるのでしょうか。
あらゆる価値観や立ち位置が生まれる社会の営みの中では、異なる視点を持つ人々どうしが、想像力を膨らませ相互理解を深め、事物を創造するだけでなく、人智を超えた自然や環境とも、共生していくことが求められています。

Natsumi Sumitaは札幌、岡田美香はニューヨーク、カルティカ・メノンはインド、布弥は大阪と、それぞれ、多様なバックグランドをもち創作活動をしてきました。異なる視点、表現手法を持つ4人のアーティストが、萬福寺アーティストインレジデンスで出会い、歴史と自然の多様性に触れ、リサーチを行い、その滞在の前半の発表の場として本展覧会を開催します。目に見えない想像力に映し出されたもののアウトプットに挑むアーティストたちは、その心・感性を研ぎ澄ませ、新たな表現に挑戦し続けています。本展終了後、8月後半には、Natsumi Sumita、岡田美香がレジデンス中に滞在制作した新作を連続して発表する予定です。

広大な萬福寺に広がる歴史的空間と自然に囲まれた場で、新しいアーティストの表現やそのプロセスに触れることで、訪れる人々にとっても自分自身の内面と向き合い新たな発見が生み出される機会となることを願っています。

展示の様子/(右)岡田美香の入り口

▪特別展示:アート・リキシャの展示

カルティカ・メノンは、インドから東アジア経由で日本に伝わってきた仏教にインスピレーションを得て、4月~7月の3か月間レジデンスに滞在しました。滞在中には、切り絵作品・ペイント制作を行いました。
本展では、地域との交流の中で制作したアート・リキシャを展示します。ベンガール地方のイメージである「魚」と、萬福寺のカイパンに統一性を感じ、アート・リキシャ四箇所に魚を描いています。また、インドのオート・リキシャはの起源は、日本の人力車が元とも言われており、インド社会で独自に発展した乗物として現在も親しまれています。

これまで、滞在したレジデンス・アーティストもお気に入りのお店とのコラボレーションとして、萬福寺の山門のすぐ近くの「カレー設計事務所」(​​https://curry-arch.com/)により実現した作品です。

アートリキシャの展示は8月8日までですが、その後もお店の配達など宇治市を走り回ります。

カルティカ・メノン X カレー設計事務所 ”アート・リキシャカ

▪アーティスト紹介

▮Natsumi Sumita

Natsumi Sumita「Balance」「Habitat, Deep in the sky 生息地、空深く」

北海道生まれ。言葉で表すことのできない何かを内側に抱くとき、日記のように絵で表現する。
イギリスのボーンマス美術大学にスカウトで入学。コンセプチュアルアートの影響を受け、コンセプトを作品の中心的な構成要素とする作品も制作する。それらの作品には、南北問題や環境について学び抱いた、バランスの取れた世界への希望を表現している。
ニューヨークやミラノで作品を発表し、北海道当別や札幌でパブリックアートを制作している。

Natsumi Sumita

Instagram:@natsumifineartlab
https://www.instagram.com/natsumifineartlab/
https://natsumifineartlab.portfoliobox.net/

▮岡田美香

岡田美香 左2点「Artworks」右2点「pigeon」

大阪生まれ。現在、アメリカのニューヨークとニュージャージーを拠点に活動中。2022年ニューヨーク市立大学院スタジオアート修士課程(MFA)を修了する。 写真を中心に、さまざまな素材を探究し平面や立体作品を制作。 主に潜在意識と経験の記憶に焦点を当て、思考の融合の物語を表現する。過去の苦しみや思い出を再現するのではなく、回復力、癒し、そして希望を探求し、心を通して自由を再考し表現するための作品制作を続けている。ニューヨークで作品を発表している。

岡田美香

Instagram:@mikaokadaart
https://www.instagram.com/mikaokadaart/
https://mikaascari.com/

▮布弥(ふみ)

布弥「木」「昔のクロ、今の黒、そのあいだ」

大阪生まれ。古来から日本や世界各地に伝わる葦・藍・麻・炭・米・ラピスラズリ・ベンガラ・黒曜石等で、絵の具やクレヨンを手作りして作品を制作、多様な素材を用いてライブペイントや絵本を制作する。「古いもの・伝統」と「新しいもの・毎瞬の創造」一見相反するこの歴史の積み重ね・叡智を大切に想い、古今東西の和合・祈りを込めて描いている。
大阪を拠点に、毎年個展やワークショップを開催している。絵本の出版なども行う。

布弥

twitter:@fumisirius
https://twitter.com/fumisirius
https://rainbow-of-heart.jimdo.com/

▮カルティカ・メノン

カルティカメノン「Butterfly.Fly」「アート・リキシャ」

インド生まれ。来日後日本企業に勤めた後、2022年情報科学芸術大学院大学IAMAS卒業。「当たり前」とはいったいなんなんだろうといつも自分に問い続け、身の周りのものやことなどをモチーフにして作品を制作。「記憶」「自分の周り」、私自身の「当たり前」などを元に作品制作やリサーチを続け、切り絵などを通し表現する。
「Metamorphosis」切り絵ライトボックス作品(岐阜県)、愛知県などで作品を発表している。

カルティカメノン

Instagram:@kartumbi
https://www.instagram.com/kartumbi/
https://kartikamenon.com/

▪作家活動支援のアート御朱印体験、セルフサービスコーヒーが楽しめます

アーティスト自身が萬福寺からインスピレーションを得た作品を「萬福寺アート御朱印」として販売しています。自身の御朱印帳に、現地でアーティスト自身が手書きする、風韻のある御朱印も制作可能です。

アート朱印

・萬福寺アート御朱印  1000円
・御朱印帳直筆 2000円
・香福廊セルフサービスコーヒー 500円

▪レジデンス参加アーティスト募集中!

萬福寺アーティスト・イン・レジデンスプログラムでは、2023年以降、参加可能なレジデンスアーティストやキュレーターを公募しています。
京都府宇治市にある黄檗宗大本山の寺院「萬福寺」は、1661年に中国僧「隠元隆琦(いんげんりゅうき)禅師」によって開創され、今年350回目の年忌を迎えました。禅宗の一つである黄檗宗萬福寺には、今日の東アジアにある寺院で執り行われている仏教儀礼と共通する部分が数多く見られます。​また建築は、他の日本の寺院では見かけることのない明朝洋式の建築空間が印象的です。かつての萬福寺は鎖国の江戸時代に、東アジアとの国際的な文化交流を生み出した歴史を持ちます。

黄檗宗萬福寺

萬福寺アーティスト・イン・レジデンスでは、自然と文化に恵まれた歴史的な空間で制作活動を行うことができると共に、訪れる人々との交流が可能です。宿泊場所、制作場所に加え、これまでの作品を発表する展示スペースやワークインプログレスに作品を発表する機会が得られます。
作品の発表や企画に当たっては、これまで様々なアートプロジェクトのプロデュース経験のある墨屋宏明(DART代表)がアドバイザーとなります。

特に、アーティスト・キュレーター・映像作家・エンジニアなど多彩な2人以上のコレクティブやユニットやチームでの参加や、海外でのオンラインメンバーや他の地域の遠隔参加などが組み合わさることで、アフターコロナの新しい表現の機会となることを求めています。

香福廊入口

募集期間:随時 2023年以降の滞在者を募集
滞在期間:3か月以上
※時期はご相談ください
参加条件:滞在者(1−2名)を含む2人以上のチーム・ユニット
※人々が訪れるお寺内でのコミュニケーションや広報・運営
に協力いただきます

そのほか、アートに興味があり香福廊の場を活用してカフェの運営をしてみたい個人やキュレーターチーム、 地域コミュニティづくりや、アーティスト・クリエイターとともに、アーティスト・イン・レジデンスを盛り上げてくれる個人や団体も「随時募集」しています。萬福寺に実際に訪れたり調べてみたうえで、どのような関わりができるかの提案を、応募フォームより募集しています。

【参加希望のアーティストの方】

こちらのサイトをご確認の上、応募フォームよりお申し込みください。
https://air-j.info/residence/manpuku-ji-artist-in-residence/
お問い合わせはこちら:art.manpukuji@gmail.com(CCに入れてくださいinfo@d-art.life)

▪DArt株式会社について

DArt株式会社は、アートを通じて様々な地域企業・個人とのプロジェクトを行っています。12月に萬福寺で開催した国際展「彼方はいつもさまよっている」他、「拡張するメディウム」展(大阪)、渋谷・シネマライズ跡地で行った日米4人(井上光太郎、土屋裕央、ストーム・サープ、マリオ・トレーホ)の展覧会など、コロナ禍で、アーティストやオーディエンスが移動が難しい環境下で開催された展覧会をアーカイブして、時や地域を越えてリアルやオンラインで作品の発表の機会を生み出しています。満福寺の3Dアーカイブでは、現代アートの展示作品とともに、羅漢像・韋駄天像や明朝洋式の歴史的建造物・回廊・庭園も楽しめる貴重なコンテンツとなっています。

「彼方はいつもさまよっている」3D・VR鑑賞体験リンク情報:
https://gallery.d-art.life/blogs/3d-gallery/artist-in-residence

【問い合わせについて】

企画運営 :DART https://d-art.life/
香福廊サイト:https://kofukuro.studio.site/
Instagram:https://www.instagram.com/dart_inc_art/
Facebook:https://www.facebook.com/DART.inc.art

Note:https://note.com/dart_inc_art
LINE:https://lin.ee/LMwstzM
Twitter:https://twitter.com/DART_inc_art

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監修:全国寺社観光協会

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