【お墓に関する意識調査】約半数は「自分が入るお墓が決まっていない」結果に。6割超がお墓の心配事あり、最多は「お世話をしてくれる人がいない」

~一般社団法人終活協議会が終活ガイド2級、3級資格取得者662名に調査~

一般社団法人 終活協議会のプレスリリース

一般社団法人終活協議会(本部:東京都豊島区、代表理事:竹内 義彦、以下当会)は、当会が運営する終活ガイド検定2級、3級資格取得者662名に対して、お墓に関するアンケート形式の意識調査を実施しました。

夏本番を迎え、今年もお盆の季節が近づいて参りました。
近年なかなか墓参りに行けない方向けに、リモートお墓参りなどの新しい墓参りの形がメディアで取り上げられるようになり、耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか?一見新しいサービスのように感じられるリモートお墓参りですが、「代参」と呼ばれるお墓参りの代行は昔からありました。インターネットの普及により、カメラで様子をライブで視聴できたり、写真で報告をいただいたりと、より身近で、自身でお墓参りするものに限りなく近いサービスへと生まれ変わっています。
新型コロナウイルスの感染拡大によりリモートお墓参りは身近なサービスへと変わりつつあります。
そのような中、お墓参りに関する意識が現在どのような状況になっているのか、調査致しました。

本調査は、お墓参りをする時期やお墓について心配なことなど、さまざまなお墓に対する意識・行動を把握するために行いました。本調査結果は、自身のお墓やお墓参りについて、あまり考える機会がなかった方がお墓に向き合い、考えるきっかけとしてご活用いただけるものとなっています。

アンケート結果詳細:https://www.enjoy-mylife.net/others/pressreleas5

▪調査結果概要

■「自分が入るお墓が決まっている」と回答したのは半数以下
「自分が入るお墓が決まっている」と回答したのは半数以下で、残りの半数以上が「自分が入るお墓が決まっていない」と回答。

■6割超が「お墓についての具体的な心配事」を抱えている
「お墓の世話をしてくれる人がいない」「お墓のことで子供に迷惑をかけるかもしれない」「お墓の維持や管理費など、経済的な負担が気になる」など、6割超がお墓に対して具体的な心配事を抱えていると回答。

■8割超が「お墓は必要だと思う」と回答
8割超が「お墓は必要だと思う」「人によっては必要だと思う」と回答。「お墓は必要だと思わない」と回答した人は約1割。

▪調査結果詳細

①「入るお墓が決まっている」と回答したのは半数以下

 

「自分が入るお墓は決まっていますか?」の質問には、「決まっている(48%)」「決まっていない(52%)」という回答になりました。

②約7割が「承継している(守っている)」お墓があると回答

「承継している(守っている)お墓はありますか?」の質問には、「はい(69%)」「いいえ(31%)」という回答になりました。
Q1.と、Q2.は日本のお墓が、子々孫々での継承を前提とするのが特徴であることが伺える結果となりました。

③約9割が「実家のお墓参りに行く」と回答

「実家のお墓参りに行きますか?」の質問には、「行く(89%)」「行かない(9[松本1] [田村2] %)」「その他(5%)」という回答になりました。

④約半数が、お墓参りをする時期は「お盆やお彼岸」と回答。「決まっていない」という回答も多数

「お墓参りをする時期は決まっていますか?」の質問には、「お盆やお彼岸(55%)」「決まっていない(33%)」「年末年始や帰省の時(12%)」という回答になりました。

一般的にお墓参りをするイメージの多いお盆やお彼岸に多くの人がお盆やお彼岸にお墓参りに行くようです。
お盆の日付はご存じの方も多いと思いますが、お彼岸の日付を自信をもって言える人はどれくらいいるのでしょうか?
お盆はご先祖さまが帰ってくる日とされる盆の入り(迎え盆)の8月13日~送り火・盆明けの16日までの4日間(一部地域では7月13日~8月15日)を指し、お彼岸は(春分の日と秋分の日を中日として、前後3日間、合計7日間をお彼岸と呼んでいます)を指します。また秋分の日は「お墓まいりの日」でもあります。

⑤お墓参りに行く頻度の上位3位は「年1回」「年2回」「年3回」

「どのくらいの頻度でお墓参りに行きますか?」の質問には、上から順番に「年1回」「年2回」「年3回」「年4回」「年5回以上」「月1回」「数年に1回」「行かない」「帰省時」「その他」という回答になりました。
お盆やお彼岸にお墓参りする人が多いことから、頻度は1回から2回が多いことが分かります。また亡くなったばかりであるや、お墓の近くに居住しているなど、環境がそれぞれ異なるため頻度の回答は詳細に分かれており、大きな差がみられないものと考えられます。

⑥約半数がお墓参りをする時間は「日中」と回答。「特に決まっていない」も多数

「お墓参りをする時間は決まっていますか?」の質問には、「日中(47%)」「特に決まっていない(31%)」「早朝(18%)」「夕方(4%)」という回答になりました。
早朝や夕方の涼しい時間にお墓参りを済ませる人もいますが、「日中」や「特に決まっていない」という答えが8割であることから、家族や親戚が集まるのを待って日中にお墓参りに行くのではないかということが伺えます。

⑦お墓参りは「家族と一緒に行く」回答が群を抜いて1位、続いて「1人で行く」「親と行く」

「誰とお墓参りに行きますか?」の質問には、上から順番に「家族」「1人」「親」「パートナー」「親族」「息子・娘」「その他(愛犬や祖父母、兄弟姉妹、行かない等)」という回答になりました。
この結果からは、1人でお墓参りに行く方は少なく、家族や親、パートナーなどと複数名で行く方が多いことが伺えます。またQ4でお墓参りする時期がお盆やお彼岸が多い結果からも、お盆やお彼岸で家族が集まりやすいタイミングでお墓参りをする人が多いからこそ、『家族』や『親族』の回答で8割近くになるのだと思われます。

⑧入るお墓が決まっていない場合、約4割が「実家のお墓」を希望。「考えていない」という回答も約2割

「入るお墓が決まっていないとしたら、どのようなお墓を希望されますか?」の質問には、上から順番に「実家のお墓」「考えていない」「散骨」「樹木葬」「納骨堂」「その他」という回答になりました。「その他」の中には合祀墓や手元供養などが含まれます。

この結果からは、約4割が「入るお墓は決まっていないものの実家のお墓に入ることを希望している」ことが伺えます。また、少子化やおひとりさまの増加、核家族化などにより、お墓の継承が困難になるケースや、そもそもお墓にとらわれない考え方を持つ人も増加してきており「自然葬」や「合同葬」「手元供養(自宅供養)」といった新しい形のお墓が注目されています。
・自然葬とは・・・樹木葬や、海や山・島への散骨といった自然へと還るお墓
・納骨堂とは・・・継承を前提としない永代供養のお墓
・手元供養とは・・・自宅や身近なところに遺骨の全部または一部を保管して供養する方法
・合同葬とは・・・合祀墓(ごうしぼ)は他の世帯の方と同じ場所へ葬られるもので、お墓の継承を望まない、永代供養のためのお墓

⑨約3割は「お墓について心配なことはない」と回答。約6割は「お墓の世話をしてくれる人がいない」「お墓のことで子供に迷惑をかけるかもしれない」などの具体的な心配あり

「お墓について心配なことはありますか?」の質問には、「特に心配なことはない(31%)」「お墓の世話をしてくれる人がいない(27%)」「お墓のことで子供に迷惑をかけるかもしれない(19%)」「お墓の維持や管理費など、経済的な負担が気になる(17%)」「その他(6%)」という回答になりました。
具体的な心配事があると回答した方が合計で6割を超えるこの結果からは、お墓の維持について不安を抱えている方が一定数いることが伺えます。
核家族化が進み、遠方に居住している場合など気軽にお墓の継承をしてもらえない状況がグラフから読み取れます。

⑩「お墓は必要だと思う」「人によっては必要だと思う」と回答した人は8割超

「お墓は必要だと思いますか?」の質問には、「思う(48%)」「人によっては必要だと思う(33%)」「よく分からない(10%)」「思わない(10%)」「その他(1%)」という回答になりました。

「お墓は必要だと思う」「人によっては必要だと思う」という回答が合わせて8割を超えているこの結果からは、多くの方がお墓は必要だと捉えていることが伺えます。
お墓として後世に自分の存在や生きた証を遺したいと考える人が多くいるということでしょう。

以上の通り、お墓参りの方法が多様化してきている昨今では、お墓に対する意識もずいぶん多様化してきていることが伺えます。
今回の調査結果を参考に、今後のご自身のお墓の在り方を考えていただければと思います。
私達にとって安心できるお墓参りが、withコロナ時代には必要不可欠と言えるでしょう。

【調査概要】
調査対象者:終活ガイド検定2級、終活ガイド検定3級資格取得者
※「終活ガイド」は、当会が認定する専門資格です。終活に必要な知識と情報を身に着けることで、終活の専門家として地域の相談や困りごとに対応できるようになります。資格は、終活ガイド上級(1級)、終活ガイド(2級)、終活ガイド初級(3級)に分かれていて、終活ガイド上級(1級)まで取得すると終活のセミナー講師としても活躍できます。これまで全国で1万人以上が終活ガイドの資格を取得しています。
調査人数:662名
調査期間:2021年4月〜2021年6月[松本3] [田村4]
調査方法:インターネットを利用したアンケート調査

▪一般社団法人終活協議会について

一般社団法人終活協議会は、2015年にシルバー世代の聖地、巣鴨でよろず相談から始まり、多くの声と共にサービスが誕生した団体です。「ワンストップサービス」をモットーに全国のおひとりさまや、お子様のいないおふたりさまをはじめ、終活で悩みや不安を抱える人に寄り添い、様々なサービスでお手伝いしております。またトータルサポートができる人材の育成を目指して有益な情報を発信しているほか、終活のスペシャリストである認定資格をはじめとしたさまざまな資格やセミナーを提供しています。

【組織概要】

組織名:一般社団法人終活協議
所在地:東京都豊島区巣鴨2-11-4 第3高橋ビル11階
設立:2015年12月
代表理事:竹内義彦
事業内容:終活ガイドの資格運営、終活の相談対応と支援サービス
URL:https://kamurogi.net/

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監修:全国寺社観光協会

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