山梨県身延町の身延山大学 仏像制作修復室  ラオスでの仏像修復プロジェクト20周年にあたり 『20周年記念誌』を刊行

学校法人身延山学園 身延山大学国際日蓮学研究所 仏像制作修復室のプレスリリース

 身延山大学(山梨県南巨摩郡身延町身延3567、持田 貫宣 学長)では、2000年から20年以上に亘りラオス人民民主共和国・ルアンパバーン世界遺産地区に於いて、当地の仏像修復活動を行ってきました。
 今般、プロジェクトの20周年を記念し『身延山大学ラオス仏像修復プロジェクト20周年記念誌』を刊行しました。

【記念誌刊行の背景】
 東南アジア・インドシナ半島に位置するラオス人民民主共和国では、古来より上座部仏教信仰が盛んである。かつての王国時代の首都である古都ルアンパバーンは、街全体がユネスコ世界文化遺産に登録されており、数多くの仏教寺院と仏像が存在することでも知られている。
 仏教信仰が人々の生活に深く根付くラオスだが、長きに亘る内戦を経て、信仰対象であるはずの仏像を制作・修復するという伝統技法はほぼ途絶えた状態となってしまった。仏教寺院にある仏像の多くは朽ち果て、さらには盗難による散逸も進行しているのが現状となっている。
 1995年、この報に接した身延山大学では、東洋文化研究所(現 国際日蓮学研究所)仏像制作修復室・柳本 伊左雄 仏教学部教授(現 特任教授)を中心にこのプロジェクトを立ち上げ、2000年の現地渡航を皮切りとして今日までに35か寺、1,174体の仏像調査を実施、77体の仏像修復を完了した。併せて、ラオス人自らの手による仏像修復を目標に掲げ、現地技術者の指導育成に邁進してきた。
 今般、プロジェクトの20余年に亘る活動の一区切りとして記念誌を刊行した。冊子としての記念誌は関係者のみへの領布だが、身延山大学のサイト上で電子版を公開しているので、ぜひ多くの方々にご高覧いただき、身延山大学ラオス仏像修復プロジェクトについて知っていただければ幸いである。

20周年記念誌 表紙

【記念誌の概要】(非売品)
体裁 :A4版、オールカラー、本文104ページ、ISBN 978-4-905331-16-2
発行所:学校法人身延山学園 身延山大学国際日蓮学研究所 仏像制作修復室
発行日:2022(令和4)年2月16日
電子版(デジタルブック)URL: https://www.min.ac.jp/laboratory/lao_20th/

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監修:全国寺社観光協会

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