主催:神戸市立博物館、神戸市文化財課、神戸新聞社
神戸市立博物館は昭和57年(1982)に開館して以来、私たちにとって非常に貴重な文化財、神戸の歴史や文化を継承するという使命を担っています。その一環として、昭和58年、平成19年(2007)に「神戸の文化財」展を開催しました。今回はその第三弾として、令和時代に伝えたい文化財を紹介します。
現在、文化財をめぐる状況は目まぐるしく変化し、改めてその意義が問われています。本展では「私たちにとって文化財とは何か?」という視点から、神戸の文化財を4つのキーワード、「宝」「街」「心」「技」のもとに紹介し、その魅力に迫ります。
Ⅰ 私たちの宝を守り伝える
学校の教科書でおなじみの「南蛮屏風」「泰西王侯騎馬図」は、神戸市立博物館の所蔵品であり、私たちの街神戸の宝と言えるでしょう。第1章・展覧会のはじまりは、そんな「私たちの宝」の数々を展観し、文化財の保護・継承のための取り組みについてもご紹介します。
Ⅱ 私たちの街の発展を伝える
身近な地域の歴史を知ることは、私たちのくらしのなかでとても重要なことです。神戸市内に遺された文化財には、「私たちの街の発展」を示すものも少なくありません。第2章では、そのような文化財の数々から、地域の成り立ちをたどります。
Ⅲ 私たちの祖先の心を伝える
今の私たちの社会は、長い歴史のなかで祖先たちが思いや願いを紡いで成り立ってきました。祖先たちと語り合うことはできませんが、彼らの心を映す文化財の数々は、今日まで大切に継承されてきました。第3章では、時を超えた「私たちの祖先の心」との対話をお楽しみください。
Ⅳ 私たちの技の歴史を伝える
いつの時代においても、人々のくらしは、先人が編み出し、継承されてきた技の数々が支えてきました。また、大規模な儀礼や時代の転換点で結集された当時の最新技術を示す文化財は、今日を生きる私たちに感動を与えてくれます。第4章では、「私たちの技の歴史」から、現在、そして未来への指標を探ります。
エピローグ
会期中、重要文化財「聖フランシスコ・ザビエル像」の実物を公開!
本展観覧券で、国宝「桜ヶ丘銅鐸・銅戈」、重要文化財「聖フランシスコ・ザビエル像」を含む、当館コレクション展示室もご覧いただけます。