マインドフルネス・禅・修験道…。日本古来の自然観と修行の道の中に、未来の在り方を探求する。高校生・大学生向けのリトリートが今年8月に福島県奥会津で開催。

KOTOWARI Summer Retreat 2023. 08.16 – 08.20 @ 奥会津

一般社団法人KOTOWARIのプレスリリース

「変わりゆく時代に、変わらない本質を。」をミッションに掲げる一般社団法人KOTOWARIが主催。会津山村道場を会場に8月16日〜20日まで4泊5日で実施される。三菱みらい育成財団やスポンサー企業による支援を受けて参加費は無料。リトリートの定員は25人で、参加者の応募を7月21日まで受け付けている。詳細は下記の団体ホームページに記載。

なぜ今、若い世代のためのリトリートなのか

気候変動、経済格差、資源の枯渇、疫病の蔓延と混乱、各国間の軋轢と戦争など、世界規模での危機的状況が深刻化している。ともすれば私たちは、政治経済の構造改革や科学技術の発展によって、世界の問題は解決できるものだと思いがちだ。たしかに近現代の文明の歴史はそのように築かれ、これからも外的な変革は求められ続けていくだろう。

しかし、それと同時に問題の根源にある人間の内面の働きを知ることを、現代特有の課題はますます必要としている。どれだけ時代や環境が変わっても変わることのない、繰り返されてきた人間の心の営みに目を向けるとき、問題の解決に至る一歩を、私たちは自らの中に見出していけるかもしれない。

このような時代の節目に、古今東西で人びとはリトリートを行ってきた。リトリートとは、人里離れた奥深い自然環境で過ごす、自分自身の中に深く潜っていく時間。幾千年の時の流れを感じるブナの原生林を歩き、ヨガや瞑想などの観想的な実践を通して、世界に関する知的な理解の土台となる身体的な智慧を養う。

自然の智慧を体現する達人のゲスト講師、多様な探求と実践の背景を持つファシリテーターと共に、これからの時代の世界観と価値観を模索する若い世代が探求の場を共創していく。

KOTOWARI Summer Retreat 2023

一般社団法人KOTOWARIが毎年夏に主催する夏の宿泊型プログラムは今年で3回目となる。これまで『人新世の資本論』を著した斎藤幸平氏や『カナルタ』の太田光海氏、環境活動家の辻信一氏などの哲学者、芸術家、活動家たちをゲストに呼び、国内外から集まった高校生、大学生、大学院生たちが、持続可能な世界のその先を見ていくための探求をしてきた。

西洋文明の枠組みを批判的に捉え直し、日本・東洋の修行の道における直観的、統合的な探求に未来の在り方を求めていく。今年のプログラムでは、学問的・知的な理解だけでなく、身体的・直観的な智慧を養うことを目的に、禅寺の修行僧たちや羽黒の山伏たち、自然の在り方を極める哲学者などをゲストに招く。また、言語学者や心理学者、ウェルネス業界の起業家なども参画している。

[日時] 2023年8月16日(水)~ 20日(日)
[場所] 会津山村道場
[参加対象] 15歳 〜 25歳 (学校に所属している必要はありません)
[定員] 25人
[参加費] 無料 (会場最寄駅までの行き帰りの交通費のみ自己負担)
[申込締切] 2023年7月21日 (金)
[申込方法] https://kotowari.co/kotowari-summer-retreat-2023/ より応募

一般社団法人KOTOWARI

一般社団法人KOTOWARIは、一橋大学名誉教授の野中郁次郎氏やハーバード大学ビジネススクール教授の竹内弘高氏を理事に迎え、2021年から福島県奥会津で若者向けの教育プログラムを提供している。主宰の青木光太郎はアメリカのリベラルアーツ大学を卒業後、ヒマラヤ山脈でのヨガ・瞑想修行などを経て帰国し、一般社団法人KOTOWARIを設立。以来、リベラルアーツ教育とヒマラヤでの経験を土台とした、深い内省と自然の原体験を組み合わせた教育の場づくりに努めている。

リベラルアーツでは、人々の価値観や世界観が歴史や文化の潮流の中で形成されることを理解し、自身の前提や常識を相対化し、批判的な思考を通じて再評価する。他方、東洋の修行の道には言語や思考の枠から離れた、人間の意識の本質へと至る道筋が存在している。KOTOWARIでは、この西洋と東洋が交わる領域に、次の時代を作りあげていく若い世代の在り方を探求していく。

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監修:全国寺社観光協会

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