京都をつなぐ無形文化遺産「京の地蔵盆」開催に向け、地元企業・学生・行政がタッグ!アフターコロナの「新しい形の地蔵盆」を目指し、町内会・団体の役員や担当する方々へ無料相談会を実施

「京の地盆祭」を持続可能な伝統行事にするため、京都の産官学が連携

株式会社熊本玩具のプレスリリース

京の地蔵盆・夏祭り相談会実行委員会(代表:熊本盛行/熊本玩具)は、「第2回京の地蔵盆・夏祭り相談会」を実施いたしました。

実施の目的
新型コロナウイルス感染症の影響により、地蔵盆だけでなく京都のほとんどの地域行事やお祭りはこの3 年間、中止や縮小を余儀なくされました。ようやく、今年の5月には新型コロナも5類に移行され、様々な行事が戻ってくると思われます。しかし、この3年間のブランクにより年に1度の地蔵盆行事も「誰が?」「何を?」「どうやって?」といった具体的な内容を引継ぎする「コト」や「モノ」が希薄になっており、これを担当する町内会役員さんの負担ばかりが大きくなっております。
そこで、京都の大学や高校に通う学生ボランティアたちを中心とした相談席を設け、来場された町内会さんと学生との対話を通して、地蔵盆の大切さを知ると共に、学生たちが「コト」のお手伝いができないかを探れる相談会を実施しました。昨年の第1回と同様、地蔵盆行事には欠かせない「モノ」を提供しているプロの業者や団体も共同して、お地蔵様の貸し出し、祭壇やお供え物の飾り方、ゲーム、金魚すくいや模擬店の紹介、おもちゃやお菓子セットの展示はじめ地蔵盆の開催ノウハウを普及・発信しました。

イベントの詳細
・メイン会場において(河原町広場)
京都の学生ボランティアたちが当日のご来場者だけでなく、通りがかりの方にもお声がけをして地蔵盆についてのアンケート調査にご協力いただきます。
そしてアンケート内容についての簡単なヒアリングをおこなってもらい、京都の住民と学生たちが対話するコミュニティ会場としました。
地蔵盆行事の象徴ともいえる、お地蔵さまとお供え物や提灯を飾ったテントも設置し、京都の地蔵盆行事の復活を願いアピールします
・展示&イベント会場において(寺町広場・御幸町広場)
①テントや机台、敷物、屋台・模擬店のレンタル用品の展示と予約受付
②地蔵盆用提灯の予約受付
③お供え物やお菓子セット、ジュースの受注会
④子供用福引おもちゃ景品の案内やお遊びゲームやイベントの紹介
⑤金魚すくいや射的・ヨーヨー釣り、エアー遊具遊び等の体験イベント(有料)

広報活動
・ 5/12(金)メディアプレスリリース
・ 5/12(金)京都市広報HPに掲載
・ 5月末~ チラシ配布スタート
・ 2000件以上の町内会にDM配布
・ 6月号市民しんぶんで告知掲載
・ 5月末~ SNSでLPやチラシを拡散

主催:
京の地蔵盆・夏祭り相談会実行委員会(壬生寺・熊本玩具・卸売ひろばタカギ・京都レントオール・高橋提灯・麻小路・京都魚苑・小林企画・みやこad)
共催:
京都市・ゼスト御池地下街
後援:
京都商工会議所・京都中小企業家同友会・京都新聞・KBS京都・京都リビング新聞

イベント実績
メイン会場には(河原町広場)同志社大学ボランティアサークル(ASUVID)を中心に京都市立芸術大学や花園大学の学生ボランティアさんたちに会場の設営も手伝っていただくと共に、この相談会の主役となるようご参加いただきました。 6/10(土)14名、 11(日)8名、のべ22名の学生のボランティアが集まりました。
11:00~ 主催者代表 熊本の開会挨拶の後、門川市長から激励のお言葉を頂きました
11:20~ 特別企画として壬生寺の貫主さまによる「読経と地蔵盆のお話」を頂きました
11:40~ 相談会スタート / 開会会場では50名を超える参加者がおられました

2日間のアンケート調査実績:6/10(土)・11(日) 2日間、のべ来場者約400名、アンケート回収215名
長机6台をコの字に並べ、相談者と学生たちに対面して座り、アンケート用紙の回収をするだけでなくお話をすることで、町内会の地蔵盆の現状を知ってもらう良い機会となりました。

① 今回の相談会を知ったきっかけ
・新聞やチラシなどの広告物 … 48
・SNSやHP・ネット … 30
・偶然とおりかかって … 135
・その他 … 35

②ご町内会や自治会の地蔵盆はここ数年、実施されましたか?
・3年間中止 … 129 ・1昨年 … 9 ・昨年 … 8 ・毎年実施 … 48 ・今年初 … 2
・わからないor 未回答 … 52

③地蔵盆はこれからも残していくべ き京都の伝統行事だと思いますか
・はい … 176 ・いいえ … 2
・形は変われど残していくべき … 52 ・わからない or 未回答 … 20

④ご町内会に「お地蔵さま」本体は有りますか?
・有る … 148 ・無い … 46
・毎年お借りしている … 9 ・わからない or 未回答 … 40

⑤ 今年、ご町内会や自治会で地蔵盆を実施されますか?
・はい … 118 ・いいえ … 28
・検討中 … 38 ・地蔵盆は無い … 19
・夏祭りは有り … 15 ・わからない or 未回答 … 33

⑥今年地蔵盆を実施するにあたり、どんな困難や問題点がありますか
・予算問題 … 38 ・担当者不足 … 92 ・引き継ぎができていない … 38
・やり方がわからない … 21 ・子供が少ない … 99 ・何をすれば良い … 25
・場所が無い … 38 ・人数が集まらない … 52 ・楽しくない … 8

⑦今回の相談会に来られてどのようなモノやコトを求めますか?
・地蔵盆のノウハウ … 47 ・行事の必要品 … 28
・レンタル予約や購入方法 … 28・イベントやゲーム … 72
・新しいやり方を知りたい … 125

地蔵盆のアンケートで分かった事、その他のご意見や感想
アンケート調査の概要
・半数以上の回答者はゼスト御池にて学生ボランティアが無差別にキャッチ(ご高齢の方は快く回答いただいた)
・3割近くの回答者は本来の地蔵盆・夏祭り相談会目的で来られている方でした
・地蔵盆行事を3年間中止されていた町内会や団体は半数以上(129/248名)
・今年、地蔵盆や夏祭りを開催する&検討中の町内会や団体も半数以上(156/246名)
・地蔵盆開催に向けての問題点は「子供が少ない」「担当者がいない」「人数がいない」の順で多かった
・地蔵盆行事の必要品等の「モノ」より楽しみ方や手段といった「コト・新しい形」を望む方が半数以上おられた
その他のご意見や感想
・地蔵盆行事は町内(地域)と人とのつながり(コミュニティの場)、大切にしてなんとか未来にも残していきたい
・コロナ禍により3年間実施できなかったが、今年は何としてでもやりたい!が、いろんな問題が山積みです
・少子高齢化の中、昔のようなスタイルの行事はできないが、大人だけでも集まって地蔵盆を開催したい
・地蔵盆行事は子供だけでなく、全世代で楽しめるようなコミュニティの場になればよいと思う
・地蔵盆行事は町内会とマンション等の自治体が一緒になって開催できるような形(仕組み)はないだろうか
・地域コミュニティの関係も希薄になっており、町内会を抜ける人も増えてきている。何とかしたい
・もし京都の学生に協力や参加をしてもらえるようなら、持続可能な伝統行事にできるのではないだろうか
・各町内会の地蔵盆のプログラムや行事内容をハンドブックにしてもらえないだろうか
・大勢の人間が集まる行事は事故などの不安がある、何か良い保険は無いのか
・地域のみんなが集まれるような広くて安心な場所は無いだろうか?地域コミュニティの場所を提供して欲しい

今回の相談会での学生ボランティアたちの感想や意見
学生ボランティアの感想 (イベント終了後に報告いただきました)
・地蔵盆のことを生の声で聴くことが出来たのが勉強になった。また、地域の方の想いに触れて心が熱くなった
・地蔵盆には馴染みがなかったのですが、皆さんのお話を聞いているうちに真剣に考えることができました
・京都に住んでいないが、地蔵盆についての知識がつき、地域活性化のための活動に協力できたのは嬉しいです
・私は埼玉県出身で地蔵盆を知りませんでした。ですが、このボランティアを通して地蔵盆について少し知れたこと、また地域の方々の生のお声を聞く貴重な体験ができてとても有意義な時間を過ごすことができました。
・初めてのボランティアでしたが、普段できない体験が出来たので参加して良かったです!最後には主催者の方達にも感謝され、達成感がありました。

学生たちによる「NEW STYLE地蔵盆」案 ※実際に頂いた生の声です
・マンションに住んでいる人も一緒のコミュニティに入れ、子供だけでなく、全世代が楽しめる行事に
・今の子供が喜ぶものは?という意見が多かった。学生の吹奏楽部や軽音部の演奏やダンスなども取り入れる。
・地蔵盆行事の担い手がいないと聞く、そこにマンパワーとしてASUVIDの学生が入ることができたら・・・
・私たち学生などの若者が主体となり、地蔵盆行事に子どもやお年を召した方が交流できる遊びを取り入れる

例えば、その場で歳の差関係無しのチームを作り、地蔵盆の伝統的なゲームやワークショップを楽しむなど。相談会を通して最も印象的だったことが、地蔵盆に深い思い入れを持っている方の多くが60代以上だったということです。その方たちが子どもだったときに地蔵盆が最も盛んだったらしく「子ども時代1番楽しかった思い出、あの気持ちを今の子たちにも味わってほしい」と口を揃えて仰っていたことが印象深いエピソードでした。だから、彼らと子どもたちとの交流の場を積極的に作ることが良いと思い、地域住民間の関係が希薄化している現代だからこそ、より繋がりを強くしたいと感じています。

第3回地蔵盆・夏祭り相談会に向けて
第2回相談会の反省点
・昨年の反省を踏まえ、今年は2月初旬より企画と準備を進めていきましたが、目標の来場者数には及ばなかった
・「PR TIMES」さんや「みやこad」さんに広報活動をお手伝い頂きましたが、もう少し広い範囲に告知したい
・この事業に一緒に会場に出展していただけるような企業や団体を公募するなどして、事業内容を増やしたい
・より多くの学生ボランティアに参加いただけるよう、早くからみんなで目標や方向性を共有し連携しておきたい
・会場費や設営費、運営費、広報・広告費等の費用の捻出が厳しかった、来期は補助金が取れるよう計画をしたい
第3回相談会の運営目標
・学生ボランティアを中心とした相談会であることを前面に打ち出していき、2日間で1000人の動員を目指す
・学生たちと事前に打ち合わせをしていき事業内容を早めに作成し、一緒に事業計画を創っていく
・産官学連携だけでなく、神社仏閣を巻き込んで地域住民が集えるような場所を提供していただく
・町内会だけでなくマンションや団地の住民やその管理組合にも声が届くような広報活動をする
・地蔵盆という行事にとらわれることなく、地域住民が集う夏まつりといったコミュニティの場を造りたい

第2回地蔵盆・夏祭り体験会を開催します
大好評だった昨年に引き続き、今年も「体験イベント」を 8/26・27ゼスト御池地下街にて開催いたします。
今回は第2回「地蔵盆・夏祭りの相談会」で「Revive 地蔵盆」の活動に参加いただいた学生ボランティアさんらが中心となって「伝統行事の地蔵盆」と「新しい形の地蔵盆」を再現してくれます。地蔵盆の伝統的行事やお祭りには欠かせない盆踊りが京都の真ん中で体験することができます。地蔵盆を知らない子どもや大人たちだけでなく、これを懐かしく思う皆さまも参加して、楽しみませんか?そして「新しい形の地蔵盆」を未来に繋げましょう。

株式会社熊本玩具(本社:京都市中京区、代表者:熊本盛行)は、新型コロナウイルスの影響で中止・縮小が続く京都の地蔵盆行事の開催を検討する町内会役員を対象に、京都の大学に通う学生ボランティアが中心となり相談席を設けた「第2回 京の地盆祭・夏祭り無料相談会」を、6月10日(土)、11日(日)にゼスト御池地下街にて開催いたしました。
この事業は京都の企業や学生、行政がタッグを組んだ、産・学・官パートナーシップで、京都の夏の風物詩である「京の地盆祭」を持続可能な伝統行事として未来に繋いでいくことを目標とした取り組みで、来年以降も引き続き開催する予定です。
詳細はこちら:https://kyo-jizobon.sfsite.me/

関連記事

監修:全国寺社観光協会

    よく読まれている記事

    寺社関連プレスリリース

もっと読む

    クラウドファウンディング

もっと読む

    ミュージアム・イベント

もっと読む

    寺社Nowの書棚-Books-

もっと読む