なぜか怖いイメージが付きまとうお稲荷さん。この本で悪いイメージをすべて払拭。ご縁をいただければ一生守ってくださる神様。金運アップ、事業繁盛、商売繁盛など何でも叶えてくれる“超働き者の神様”だった。
株式会社ハート出版(本社:東京都豊島区池袋 代表取締役:日高裕明)は、神社仏閣を参拝する恩恵を紹介し続けて人気の桜井識子の最新刊を発売しました。今回は全国で2番目に多いとされる稲荷神社の特集。
お稲荷さんの基礎知識、著者の守護神となってくれた白龍稲荷をはじめ、本書のために訪れた東日本編9社、西日本編9社を写真付きで詳細に紹介し、過去多数の本で取り上げた稲荷神社の神様の特徴を再録した章もあり、便利な構成の本になっている。
キツネつながりで、新美南吉の名作童話「ごん狐」の桜井識子バージョンも併載。
八百万の神々がいる日本では、全国で2番目に多い神様であるお稲荷さんでも、油揚げが付き物でお米の豊作祈願を叶えてくれる農業の神様くらいの知識しか持ち合わせていない人も少なくないはず。
お稲荷さんは伏見稲荷大社が筆頭の神道系が多数で、豊川稲荷に代表される仏教系もありますが、ご利益はほぼ同じ(波動が違う)。狛狐が口に咥(くわ)えたり手にしているものの違いで、巻物だったら学業や合格祈願、丸い玉は五穀豊穣、稲穂はそのまま豊作祈願といえるそう。
しかし、霊能者の祖母と審神者(さにわ)の祖父の影響のもとに育ち、全国の神社仏閣巡りをライフワークにしている著者の基礎知識はもっと多岐にわたり、1章のお稲荷さんのきほんを読むだけでも、意外性がたっぷり。そんなに怖がる必要はないと安心する。
本書を通読すると、ひと口にお稲荷さんといっても優しいお稲荷さん、厳しいお稲荷さん、陽気なお稲荷さん、親分肌だったり、プライドが高かったり、繊細で細かい事まで気づいてくれるお稲荷さんなど、“百神百様”であることも分かります。
江戸時代には空前のお稲荷さんブームが起こりました。そのなごりは伏見稲荷大社に膨大な数が残る、個人が信仰した「お塚」という祠やお社に現れているそう。このお塚は個人の願いや念がこもっているので、安易に参拝や祈願したりしないほうがよいとのこと。また、神社ではない場所にポツンと一つあるような小さな祠やお社のお稲荷さんを信仰するのも慎重にすべきと。
このあたりの事跡や、狛狐の目つきや、野生動物のキツネが野狐(やこ)となった妖怪の姿が「怖い」「祟る」のイメージに繋がっているとか。それらと神社のご祭神は見た目が同じでもまったく別物なので、イメージだけで遠ざけて、参拝しないのはもったいないと著者は力説します。
何よりお稲荷様が与えてくれる幸運(ご加護)は、願掛けを叶えたらそこで終わり、という1回きりではなく、一生続くのだそうです。また、信仰心がなくても「最後の神頼み」でも一生懸命に叶えてあげようとしてくれる神様だったのです。
大企業の経営者に限らず、人生を変えたいと思う人は、お気に入りのお稲荷さんを見つけることがお勧めです。ピュアな気持ちで参拝すれば、お稲荷さんは必ず応えてくれます。
さくらいしきこ『ごんぎつね』も、ほっこりとしつつ、じんわり涙の読み物となっています。
・著者プロフィール
桜井識子 さくらい・しきこ
神仏研究家、文筆家。
霊能者の祖母・審神者の祖父の影響で霊や神仏と深く関わって育つ。
神社仏閣を2,000ヶ所以上参拝して得た、神様仏様世界の真理、神社仏閣参拝の恩恵などを広く伝えている。神仏を感知する方法、ご縁・ご加護のもらい方、人生を好転させるアドバイス等を書籍やブログを通して発信中。
『ごほうび参拝』『新装改訂版“識子流”ごりやく参拝マナー手帖』(ハート出版)、『神様のためにあなたができること』(PHP 研究所)、『ごりやく歳時記』(幻冬舎)、『おみちびき』(宝島社)、『100年先も大切にしたい日本の伝えばなし』(KADOKAWA)など著書多数。
「桜井識子オフィシャルブログ〜さくら識日記〜」https://ameblo.jp/holypurewhite/
・書籍情報
書名:お稲荷さんのすごいひみつ
著者:桜井識子
仕様:四六並製・280ページ
ISBN:978-4-8024-0167-8
発売:2023.10.6
本体:1,600円(税別)
発行:ハート出版
書籍URL:https://www.810.co.jp/hon/ISBN978-4-8024-0167-8.html