12年に一度の限定公開、舎利殿特別公開。狩野山雪による『雲龍図』他、仏牙舎利を守り続ける日本最古級の『韋駄天(いだてん)』立像などを特別公開。2024年11月9日~12月1日まで

皇室の菩提寺・御寺(みてら)泉涌寺 秋の特別拝観

御寺泉涌寺のプレスリリース

狩野山雪による『雲龍図』

通常非公開の舎利殿を特別公開

舎利殿

泉涌寺(京都市東山区)では、秋の特別公開として、2024年11月9日より12月1日まで、通常非公開の舎利殿を特別公開いたします。本公開は、「第60回京都非公開文化財特別公開」の事業の一環として、昭和40年にはじまった文化財愛護の普及啓発事業で、文化財を公開することにより、文化財保護の関心を高めるという趣旨のもとに実施されるものです。

泉涌寺は四条天皇以来、皇室の御菩提所として歴代天皇御葬儀の多くが営まれ、江戸時代に入ると歴代天皇・皇后らの陵墓が境内に設けられ、以後全国にひとつしかない御寺として、脈々と守り受け継がれてきました。

一般への公開が許されたのは、昭和30年代に入ってからのことです。

12年に1度辰年に公開される狩野山雪筆『雲龍(うんりゅう)図』の鳴き龍体験を期間限定で実施

『韋駄天(いだてん)』立像

今回の特別公開では、これまで一般に公開されることがほとんどなかった舎利殿内陣の『韋駄天(いだてん)像』他、12年に1度辰年に公開される狩野山雪筆『雲龍(うんりゅう)図』の鳴き龍体験を期間限定で実施いたします。泉涌寺の舎利殿は、仏牙舎利(釈迦の歯)を奉安する貴重な霊殿で、仏牙とは、仏の歯のうち4本しかない犬歯のことで、そのうちの1本が泉涌寺に祀られております。仏法を説いた釈迦の口元にあったため、他の仏舎利よりありがたいとされています。

公開期間に合わせて、秋季限定の御朱印に加え、舎利殿鳴き龍の限定御朱印を授与いたします。紅葉の御座所庭園と合わせて是非お参りください。

 

『御座所』の紅葉

左2枚:舎利殿鳴き龍限定御朱印、右:秋季限定御朱印

800年の時を越え、色鮮やかに護り受け継がれる泉涌寺の秘宝。楊貴妃観音像

『楊貴妃観音像』撮影:佐々木香輔

泉涌寺の大門をくぐってすぐ左手奥にある御堂には、寛喜2年(1230)に南宋から請来した木像の聖観音(楊柳観音)が安置されています。像容の美しさから、玄宗皇帝が亡き楊貴妃の面影を写させて造像したとの伝承を生み、江戸時代初め頃から「楊貴妃観音像」と呼ばれ信仰される泉涌寺の秘宝です。

800年の月日を越えてもなお彩色が多く残り、生けるが如くに端坐する御姿は、その名に相応しい尊像です。

昨今では容姿だけでなく、また性別にかかわらず、人としての内面、心も美しくありたいと願う多くの人々から美人祈願の観音様として親しまれています。

【総本山 御寺泉涌寺】
URL: https://mitera.org

アクセス:JR・近鉄・地下鉄「京都駅」下車タクシーで約10分
     JR奈良線・京阪電車「東福寺駅」下車徒歩20分
     阪神高速「鴨川西出口」より車で約10分
住所:〒605-0977京都市東山区泉涌寺山内町27
TEL: 075-561-1551
拝観時間: 9時~17時(12月~2月 16時30分迄)※拝観受付は閉門30分前迄
伽藍拝観:500円(小中学生300円)仏殿・楊貴妃観音堂・宝物館(心照殿)等
特別拝観:500円(保護者同伴の小学生以下無料)御座所・御座所庭園
※行事により一部施設が拝観できない日や時間がございます。

【第60回京都非公開文化財特別公開 泉涌寺 舎利殿拝観】
泉涌寺にお納めいただく拝観料とは別途、1,000円(中高生500円)をお納めいただきます。皆様からお預かりした拝観料は、貴重な文化財を未来に伝えるため、保存修理・維持管理等に役立てられます。拝観受付時間は9時~16時となります。詳しくは、公益財団法人京都古文化保存協会事務局 電話075-451-3313(平日 午前10時~午後5時)へお問い合わせください。

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監修:全国寺社観光協会

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