『人民日報海外版日本月刊』で、東方瑰宝(北京)芸術品有限公司会長の李巍氏が特集され、彼の半世紀にわたる金銅仏像収集の歴史が明かされた。
2024年秋、日本の角川武蔵野ミュージアムで開催された「刺繍タンカ芸術展~中国無形文化遺産の美~」には、李氏が提供した100点以上の貴重な収蔵品が並び、中国とチベットの文化交流を物語る展示として注目を集めた。
李氏の収集の原点は、任務で訪れたチベットで牧畜民から贈られた金仏像に遡る。文化大革命の混乱の中、汚れなき信仰と美術品を守るため、彼はゴミ捨て場や鉄鋼炉を巡り、収蔵を続けた。さらには、文物保護のためにビジネスの世界に転じる決断を下し、膨大な負債を抱えながらもコレクションを充実させてきた。
現在、彼の収集した作品の多くは中国内外の美術展で披露され、その意義は世界的にも評価されている。李氏の活動は、文化財保護と芸術の普及に大きな役割を果たしている。
【出典:@PRESS 2024年12月17日】