東京都港区芝公園にある増上寺山内最古の塔頭寺院・廣度院で、12月31日から1月1日にかけて年越し参拝が行われる。歴史ある練塀の修復支援を目的とした「瓦寄進」や、内部構造の特別公開が予定されており、貴重な文化財を未来に引き継ぐ取り組みとして注目されている。
練塀は、江戸時代に徳川家菩提寺であった増上寺境内を彩った建造物の一部で、その内部構造が現存する唯一の例だ。瓦寄進では、参拝者が寄進した瓦を練塀の内部に納めることで修復資金を支援できる仕組みが整えられている。当日は、ライトアップされた練塀の幻想的な雰囲気の中、伝統と文化に触れる機会となる。
また、御朱印や御守りのお授けも行われ、地域に根ざした新しい形の文化財保存が提案される場ともなる。廣度院は、徳川家康公の帰依を受けた歴史を持ち、流行病平癒や厄除けを祈願する身代わり不動尊が祀られている寺院として知られている。
文化財の保存と参拝者の祈りが交錯する年越し行事として、多くの関心を集めそうだ。
【出典:PRTIMES 2024年12月22日】