金子信久著『鳥獣戯画の国』講談社

国宝、鳥獣人物戯画のレジェンドとしての輝き。私たちの心を遊ばせてきた、「楽しまれてきた歴史」。この絵巻が生まれるべくして生まれた日本という国を眺めてみよう。残された様々な模写だけでなく、伊藤若冲、歌川国芳、河鍋暁齋、曽我蕭白、森狙仙……動物が好きすぎる絵師たちのユニークな作品に受け継がれた、–鳥獣戯画–の遺伝子。それは昔話や伝説の中でも確認できる。
「伝説的なおかしな動物の絵」が、どのように日本人の心をとらえ、動物絵画のスタイルとして定着してきたか。府中市美術館でのユニークな企画で注目を集める著者による、新しい動物絵画史。かわいくて、愉快で、どこかおかしい--そんな愛おしい作品を多数掲載。

<目次>

第一章 –鳥獣戯画–の楽しさ
第二章 –鳥獣戯画–の子どもたち
第三章 動物ものがたり
第四章 不思議と夢想 -ウサギとキツネ-
第五章 動物たちの心

《出版社担当者より/「寺社Nowオンライン」読者の皆さんへメッセージ》

人間のように動き回る動物たちが躍動感溢れる線で描かれ、みる者の心をとらえて離さない、「国宝 鳥獣人物戯画」。マンガやアニメのルーツなどと言われる一方で、誰が、いつ、どんな目的で描いたのかわからず、謎の多い絵巻ですが、そんな難しいことはヌキにして、そこに描かれている動物たちの一挙一動や表情を楽しんできた歴史があります。
この本は、東京・府中市美術館で『かわいい江戸絵画』『へそまがり日本美術』など人気を博した企画展を手がけてきた著者が、<<鳥獣戯画>>の魅力と、後世の人にその「感性」がどのように受け止められ、受け継がれてきたかを考察し、あらためて日本美術史に位置づけようとする試みです。
残された様々な模写だけでなく、伊藤若冲、歌川国芳、河鍋暁齋、曽我蕭白、森狙仙……動物が好きすぎる絵師たちの、観ているだけで楽しくなる作品がたくさん紹介されています。日本人が動物へ向けてきたその「まなざし」にふれたとき、それらの作品がもっといとおしいものになるはずです。
展覧会を観た人も、観ていない人も、この本で私たちの心にある、「鳥獣戯画の遺伝子」にふれ、お楽しみいただけたらと思います。


『鳥獣戯画の国』

出版社:講談社
著者:金子信之
発売日:2020年7月30日
定価:2,640円


 

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