地方・都道府県別 お墓の消費者全国実態調査(2020年) 種類、金額、見学数、承継者の有無などを地域別に比較! 地価や立地が影響し、一都三県ではとりわけ高額になる傾向

株式会社鎌倉新書のプレスリリース

終活関連サービスを提供する株式会社鎌倉新書(東京都中央区、代表取締役社長COO:小林 史生、証券コード:6184、以下 当社)は、2019年に日本最大級のお墓に関する総合情報サイト「いいお墓」経由でお墓を購入した方を対象に行った第11回 お墓の消費者全国実態調査(2019年)を地域別に分析し、調査結果をまとめました。
URL: https://www.kamakura-net.co.jp/newstopics/8444/

■実施の背景
日本最大級のお墓に関する総合情報サイト「いいお墓」を運営する当社は、開設当初からお客さまのお困りごとに応え続け、お墓には“家”や“先祖”という個別の事情が強く反映され、お住いの地域に合ったお墓を探す必要があることがわかっています。しかし、昨今は都市部への人口集中やライフイベントにより、ふるさとを離れ、居住地に地縁がないことから、お墓探しが難航する場合もあります。今回、お墓の種類や平均価格、所要時間などを地方・地域別に算出することで、「実家近くにお墓を建てることになったが、離れて住んでいるため土地勘がない」「自分の住む地域の傾向を知りたい」など、“地域”に関するお悩みを抱える方のお役に立ちたいという想いから、本調査の発表に至りました。

■調査概要
調査名  :地方・都道府県別 お墓の消費者全国実態調査(2020年)
調査対象 :2019年1月~同年12月にお墓探しの総合情報サイト
      「いいお墓」経由でお墓を購入された方
調査期間 :2020年2月12日(水)~2月20日(木)
調査方法 :インターネット調査
有効回答数:828件

※回答結果(%)は小数点第2位を四捨五入し、小数点第1位までを表示しているため、合計数値が100%にならない場合があります。
※本調査は2019年度の購入者を対象に行ったものであり、新型コロナウイルスの影響は受けていません。
※サンプル数が30に満たない都道府県は表示していません。

■調査トピック
1. 購入したお墓の種類    :いずれの地域も樹木葬が最多
2. 平均購入価格       :比較すると一般墓と樹木葬は東日本が高額に、納骨堂は西日本が高額に
3. 見学した霊園数      :一都三県は比較検討をしている方が全国比で高い
4. お墓探しから契約までの期間:大きな地域差はなく、およそ8割が3カ月以内に契約
5. お墓までの主な交通手段  :車移動が主流も、都市部は電車移動の割合も高い
6. お墓の承継者の有無    :4人に1人が無縁墓になるリスクあり

■調査結果
※本調査におけるエリアの定義
【北海道・東北地方】
北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県

【関東地方】
茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県

【中部地方】
新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県

【近畿地方】
三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県

【中国・四国地方】
鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県

【九州・沖縄地方】
福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島、沖縄県

【東日本】
北海道・東北地方、関東地方、中部地方

【西日本】
近畿地方、中国・四国地方、九州・沖縄地方

【一都三県】
埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県

1. 購入したお墓の種類:いずれの地域も樹木葬が最多

購入したお墓の種類

購入したお墓の種類(詳細)

※購入したお墓がある地域

・全国平均では樹木葬が41.5%と最多となり、次いで一般墓(27.4%)、納骨堂(24.9%)となりました。
・北海道・東北地方では、61.2%の方が樹木葬を購入しており、全国でも最多の割合でした。都市部への人口集中による墓守の不在から、承継者が不要の樹木葬を購入するとみられます。
・埼玉県では主要都道府県内で唯一、樹木葬よりも一般墓を購入した方が上回りました。埼玉県は都心部から日帰りでのお墓参りが可能なことから、管理が必要なお墓を維持することについての不安が和らいでいることが予想されます。

2. 平均購入価格:比較すると、一般墓と樹木葬は東日本が高額に、納骨堂は西日本が高額に

お墓の平均購入価格

お墓の平均購入価格(詳細)


※()内=サンプル数
※購入したお墓がある地域

・東日本と西日本を比較すると、一般墓と樹木葬は東日本の方が高額になり、納骨堂は西日本の方が高額でした。一般的に、お墓は(1) 墓石代、(2) 永代使用料、(3) 管理費の合計が総額になります(※石材を使用しない場合は墓石代不要。)墓石代は使用する石材の種類や量などに左右されるため、家族や親族の考え方により決定します。一方で永代使用料は地価、立地などにより変動します。国土交通省が2020年に公表した公示地価では、上位50位中43の市区町村が東日本に位置しているため、都心部ほど高くなり、地方部ほど安くなる傾向があります。
・一都三県の平均では、全てのお墓の種類が全国平均よりも高額で、とりわけ東京都では埼玉県、千葉県、神奈川県よりも高くなっています。

3. 見学した霊園数:一都三県は比較検討をしている方が全国比で高い

見学した霊園数

見学した霊園数(詳細)

※購入したお墓がある地域

・全国平均では、2カ所以上の霊園を見学した方は約7割でした。より良いお墓選びのために「比較検討」は欠かせません。また、お墓に購入期限はありません。新規エリアを開発している霊園もあるため、まずは資料を取り寄せ、気になる霊園には足を運ぶことを心がけましょう。
・一都三県では、比較検討をしている方が69.3%と全国比で高くなっています。背景として、需要と供給がアンバランスの状態であることが言えそうです。東京都では、1990年から2017年の約30年で、年間死亡者数の増加率が全国1位だった一方で、東京都の墓地数は徐々に減少しています。検討中の霊園が完売する、予算との折り合いがつかないなど、中には10カ所以上見学した方もいました。

4. お墓探しから契約までの期間:大きな地域差はなく、全国的に8割が3カ月以内に契約

お墓探しから契約までの期間

お墓探しから契約までの期間(詳細)

※購入したお墓がある地域

・お墓探しから実際の契約までの期間は、全国平均で2週間~1カ月以内が最多で、およそ8割の方が3カ月以内にお墓を決めていることがわかりました。
・お墓の購入にあたり、情報収集→資料請求→霊園見学→契約・購入→建墓という段階を踏むことになります。建墓はおよそ3カ月程度を想定し、一周忌や節目に合わせて準備したい場合は、逆算してお墓探しをしましょう。不動産の内見と同様の感覚で、1日に複数の霊園を見学することも可能です。

5. お墓までの主な交通手段:車移動が主流も、都市部は電車移動の割合も高い

自宅からお墓までの主な交通手段

自宅からお墓までの主な交通手段(詳細)

※購入したお墓がある地域
※その他:徒歩、自転車を想定

・近年は駅近の納骨堂も増加傾向にありますが、お墓までの移動手段は、車移動が67.5%と半数以上を占める結果となりました。
・東日本では実に95.6%が車移動となり、西日本と比較して14.1pt高い結果でした。一方で、東京都では車移動を選択した方が41.1%と半数を割り、都市部においては電車移動も広がりを見せています。

6. お墓の承継者の有無:4人に1人が無縁墓になるリスクあり

お墓の承継者の有無

お墓の承継者の有無(詳細)


※購入したお墓がある地域

・代々受け継がれていく一般墓の購入者に、承継者の有無を伺ったところ、全国平均では72.7%の方が「いる」と回答しました。一方で、合計で27.3%の方が「いない/わからない」と回答しており、4人に1人が無縁墓になるリスクを抱えています。
・東京都では、承継者がいる方の割合が全国平均よりもおよそ10pt低い結果でした。(※対象者数が少ないため参考値)
・いずれのエリアも、「わからない」が15%以上となり、6組に1組以上の家族が今後のお墓の維持・管理方法について十分な話し合いができていない可能性がありそうです。

■広報担当より
本調査では、お墓に関する地域差を発表しました。お墓のトレンドはめまぐるしく変化するものではありませんが、種類や選び方は年月をかけて広がりを見せています。当社が2010年より継続しているお墓の消費者全国実態調査では、第1回(2010年)では91%が一般墓を購入していましたが、最新の第11回目(2019年)には27%に落ち込み、樹木葬の購入者が一般墓の購入者を初めて上回りました。多様化が進むと同時に地域差も広がっていくとみられます。また、土地勘のない地域でお墓を購入する場合は、建墓先の地域特有のしきたりがある場合もあります。親戚や知人に尋ねたり、インターネットで情報収集をしましょう。
当社は、今後もインターネットでの情報提供やコールセンターでの個別相談を通じて、一生に一度の買い物に納得できるようサポートをしてまいります。

■いいお墓について
2003年に提供を開始した日本最大級のお墓の総合情報サイトです。日本全国約9,300の墓地・霊園情報を掲載しています。相談件数は累計82.7万件。お墓選びで「やるべきこと」「したほうがいいこと」「してはいけないこと」などをインターネットやお客さまセンターを通じてお伝えし、一生に一度の納得のお墓探しをサポートしています。
「いいお墓」お客さまセンター:0120-432-221(無料相談 / 年中無休 / 7時~24時)

■鎌倉新書について
私たちは、高齢社会の進展に伴いニーズが拡大する高齢者やそのご家族に向けて、終活にまつわる課題解決のための情報提供や、プラットフォームサービスの運営をすることで社会に貢献します。遺言や相続、不動産などの「お金」のことや、介護・終末期医療などの「からだ」のこと、葬儀やお墓など、「家族のつながり」のことなど、人生をより良く生きるために大切なことはすべてお手伝いします。

会社名 : 株式会社鎌倉新書
設立  : 1984年4月17日
市場区分: 東京証券取引所第一部(証券コード:6184)
所在地 : 東京都中央区京橋2丁目14-1 兼松ビルディング3階
代表者 : 代表取締役会長CEO 清水 祐孝
      代表取締役社長COO 小林 史生
資本金 : 10億3,854万円(2020年7月31日現在)
URL   : https://www.kamakura-net.co.jp/

【運営する主なサービス】
いい葬儀         : https://www.e-sogi.com/
いいお墓         : https://www.e-ohaka.com/
いい仏壇         : https://www.e-butsudan.com/
いい相続         : https://www.i-sozoku.com/
いいお坊さん       : https://obousan.e-sogi.com/
いい介護         : https://e-nursingcare.com/
いい不動産        : https://i-fudosan.com
保険と相続        : https://e-hoken-sozoku.com/
お別れ会プロデュースStory: https://e-stories.jp/

【出版・発刊物】
月刊『仏事』:供養業界のビジネス情報誌

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監修:全国寺社観光協会

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