
大阪・堺市立「さかい利晶の杜」企画展『与謝野寛・晶子夫妻の旅─パノラマ地図でたどる観光名所─』[会期:2021年11月20日〜2022年1月23日]会場風景
本展覧会は、特に夫妻が生涯でもっとも旅した1931年(昭和6)にフォーカスし、二人が訪れた北海道・九州・四国の、昭和初期の観光名所を、夫妻が現地で詠んだ歌と共にたどることができる。

晶子は人前で話すことは苦手だったようだが、夫・寛と共に全国各地を講演して巡った。そして訪れた土地で詠んだ歌が、当時の人々の旅情を誘った。企画展会場では、訪れた地域ごとに初三郎の鳥瞰図とセットで、土地土地で詠んだ晶子の歌(ピンク)と寛の歌(青)が対照的に展示されている
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吉田初三郎「源平古戦場屋島壇の浦を中心とせる香川県名所鳥瞰図」印刷図(部分)(堺市博物館蔵) 極端なまでにデフォルメされ、海面からそびえ立つように描かれている屋島のテラス部分には、四国八十八箇所霊場の第八十四番札所 屋島寺(やしまじ)が見える

吉田初三郎「香川県名所鳥瞰図」(部分)(堺市博物館蔵)、左手に金比羅神社、中央に四国八十八箇所霊場の第七十五番 善通寺が見える