伝教大師最澄が遷化されてから令和3年6月に1200年を迎えます。伝教大師最澄がすべての人々に安寧と平和の願い灯された”不滅の法灯” の「分灯式」を、令和2年4月2日、天台宗延暦寺根本中堂にて、厳かに執り行いました。
分灯式は、比叡山親善大使の森友嵐士氏の祖師先徳鑽仰大法会イメージソング「雨上がりに咲く虹のように」の歌唱に始まり、伝教大師最澄1200年魅力交流委員会委員長 鳥井 信吾(サントリーホールディングス株式会社代表取締役副会長)・副委員長 加藤 好文(京阪ホールディングス株式会社代表取締役会長CEO)・副委員長 三日月 大造(滋賀県知事)・委員 西脇 隆俊(京都府知事)より、4つの灯籠に不滅の法灯の分灯が灯りました。
最後に分灯式の導師を務めた天台宗祖師先徳鑚仰大法会事務局局長の杜多道雄天台宗宗務総長から、新型コロナウイルスの蔓延で人々は不安と恐怖に苛まれ、社会全体が無明の闇に覆われているかのようです。それが過剰な『自助』となり、周囲の人々と分け合い、助け合う『共助』を妨げており、差別と偏見を助長しています。いまこそ重要なのは利他の精神です。伝教大師最澄の教え「忘己利他(もうこりた)」の精神で乗り切りましょうとのメッセージがありました。
なお、全国行脚については、現状に配慮し、2か月程度延期することになりました。分灯された灯籠は全国行脚が始まるまで比叡山延暦寺にて護持保管し行脚が可能となった時期より開始いたします。決定し次第ホームページhttps://1200irori.jp/にて発表いたします。