デビューまもない36歳のエッセイから、51歳での出家直後の手記、そして99歳での人生最後の対談まで、瀬戸内さんの一生を辿る決定版
株式会社中央公論新社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:松田陽三)は、『婦人公論』のYouTubeチャンネルにて、瀬戸内寂聴さんが京都・寂庵で林真理子さんと語り合った「最後の肉声」を記録した動画を公開いたしました。また、おふたりの対談を収録した書籍『99年、ありのままに生きて』が、現在全国書店にて好評発売中です。
▪瀬戸内寂聴さん、最後の肉声 〜2021年6月、林真理子さんと語り合った動画を公開
2021年6月30日。京都の寂庵にて。
雑誌『婦人公論』に収録する対談のため、林真理子さんが瀬戸内寂聴さんを訪ねました。
瀬戸内寂聴さんがお元気だった頃の、最後の動画です。
◎「婦人公論.jp」関連記事
・瀬戸内寂聴「私が51歳で出家した理由。あれもこれもなど思ううち、たちまち一生はすぎてしまう」
https://fujinkoron.jp/articles/-/5735
・【追悼・瀬戸内寂聴さん】林真理子「瀬戸内先生との約束」
https://fujinkoron.jp/articles/-/5316
▪書籍『99年、ありのままに生きて』 全国書店店頭にて好評発売中
大正・昭和・平成・令和 4つの時代をかけぬけて――
「今、生きていてよかったと、つくづく思います」
36歳、デビュー間もない瀬戸内さんが恋愛を語ったエッセイ。44歳、京都への引っ越しの顛末。51歳、出家直後の独占手記。そして99歳、林真理子さんとの人生最後の対談――。
雑誌『婦人公論』に掲載されたエッセイ・対談・評論を厳選いたしました。瀬戸内寂聴さんの一生を辿る決定版の一冊となっております。
◆目次◆
〇1章 最近の寂庵から
99歳から次世代への遺言 対談・林真理子
99歳、書き続けて 災害の多いこの国に生きる
〇2章 恋と革命の小説家
恋愛におけるセールスマンシップ
型やぶり愛情論 対談・岡本太郎
離婚慰謝料の経済学
東京を捨てて京都に移るの記
〇3章 決意の独占手記
〝佛 の花嫁 〟 になった私の真意
〇4章 小説家として、僧侶として
・エッセイ・評論編
法は何故無力なのか 婦人公論女性内閣施政方針
家庭は諸悪の根源
新しい女の求婚の手紙
日々、新しい女になる
・対談・鼎談編
こんな相談をしてほしかった 対談・宇野千代
激白・未婚の母という生き方 私は成すべきことをした 対談・柳美里
トシ忘れ凡夫問答 女は、 50 歳からがおもしろい 対談・阿川佐和子
女も男も美醜を超えて「色気」がすべて 対談・野田秀樹
この国には 〝 希望 〟 がないと諦めてしまう前に 対談・姜尚中
弱い女はいない。強い男もいない 我ら揃って 〝 反骨の日 〟 生まれ 鼎談・美輪明宏 藤原竜也
〇先生のいない寂庵の春 瀬尾まなほ
〇瀬戸内寂聴略年譜
<著者について>
瀬戸内寂聴
1922年、徳島県生まれ。東京女子大学卒業。63年「夏の終り」で女流文学賞受賞。73年、中尊寺にて得度。92年『花に問え』で谷崎潤一郎賞、96年『白道』で芸術選奨文部大臣賞、2001年『場所』で野間文芸賞、11年『風景』で泉鏡花文学賞を受賞。06年に文化勲章受章。他の著書に『美は乱調にあり』『現代語訳源氏物語』『秘花』『奇縁まんだら』『笑って生ききる』など多数。近著に『今を生きるあなたへ』『その日まで』など。2021年11月9日、永眠。
<書誌情報>
書名 『99年、ありのままに生きて』
著者名 瀬戸内寂聴
発売日 2022年5月10日
定価 1760円(10%税込)
ISBN 978-4-12-005521-8
HP https://www.chuko.co.jp/tanko/2022/05/005521.html