特集展示「初公開の収蔵品から」(入場無料、6月1日から) 仏涅槃図を特別展示、山本 勉館長就任記念特別講演会の開催

半蔵門ミュージアムのプレスリリース

半蔵門ミュージアム(東京都千代田区、館長:山本 勉)は、特集展示「初公開の収蔵品から」を2022年6月1日(水)から11月6日(日)まで、入場無料で開催いたします。

2018年4月に開館して以来、12回の特集展示を開催し、彫刻・絵画・経典・復元古楽器・版画・写真など様々な仏教美術を展示してきました。今回の特集展示では、これまで紹介の機会がなかった収蔵品のなかから、「准胝観音菩薩像(じゅんていかんのんぼさつぞう)」(室町時代 14~15世紀)、ガンダーラ仏伝浮彫「降魔成道(ごうまじょうどう)」(2世紀)、経典・工芸品など計10点を選んでご紹介いたします。

特集展示「初公開の収蔵品から」

 

■特集展示概要
展覧会名:特集展示 「初公開の収蔵品から」
会期  :2022年6月1日(水)~11月6日(日)
開館時間:10時~17時30分(入館は17時まで)
休館日 :毎週月曜日・火曜日
入場料 :無料

■江戸時代の「仏涅槃図」を特別展示
会期中、「仏涅槃図」を常設展示《祈りの世界》に特別展示いたします。「仏涅槃図」には、釈尊が入滅する(亡くなる)時の様子が描かれており、嘆き悲しむ菩薩、仏弟子、動物それぞれの表情までご覧いただくことができます。本図の本紙はタテ371.0×ヨコ255.8cmあり、当館が所蔵している絵画の中で、一番大きな作品です。

■館長就任記念特別講演会「半蔵門ミュージアムの大日如来像と運慶」

山本 勉 館長

2022年、4月に館長に就任した山本 勉による講演会を8月28日(日)14時から、半蔵門ミュージアム3階ホールとオンラインで開催いたします。鎌倉時代初期の仏師運慶作と推定される「大日如来坐像」(重要文化財)は、メイン展示である常設展示《祈りの世界》の中央に坐しています。この像は、山本 勉が学界に紹介したものですが、講演会ではそのひみつをまとめてお話しいたします。

 

 

<参考資料>
■主な展示作品
【特集展示】

「初公開の収蔵品から」
◆「准胝観音菩薩像」室町時代 14~15世紀
着衣に細密な文様が施され蓮華座を2人の龍王が支えている

准胝観音菩薩像 室町時代

◆ガンダーラ仏伝浮彫「降魔成道」2世紀
魔王と魔衆を撃退し、悟りを開いた釈尊の姿があらわされている

降魔成道 2世紀

◆「金銅羯磨」 室町時代 16世紀
「金銅五鈷杵」 安土桃山~江戸時代 16~17世紀
いずれも密教法具の一種で、銅で鋳造し鍍金が施されている

金銅羯磨 室町時代

金銅五鈷杵 安土桃山~江戸時代

◆「妙法聖念処経 巻第八(足利尊氏願経)」
南北朝時代 文和3(1354)年
足利尊氏が発願し写経させた一切経の一帖で、尊氏の自署がある

妙法聖念処経 巻第八(足利尊氏願経) 南北朝時代

【常設展示】
常設展示は、《ガンダーラの仏教美術》と《祈りの世界》で構成されています。
《ガンダーラの仏教美術》のエリアでは、2~3世紀ごろ作られたガンダーラ仏伝浮彫を複数展示しており、釈尊の前世や誕生、成長から出家、悟り、説法、入滅といった釈尊の生涯をたどることができます。《祈りの世界》は、当館の中心となる展示エリアで、その中央に「大日如来坐像」を展示しています。 「不動明王坐像」、「仏涅槃図」とともに、静かに作品と向き合える展示空間です。

◆「大日如来坐像」 <重要文化財>
鎌倉時代 建久4(1193)年か
運慶作と推定されている金剛界大日如来像

大日如来坐像 鎌倉時代

◆「不動明王坐像」
平安~鎌倉時代 12~13世紀
醍醐寺中興の祖・義演と豊臣家にもゆかりの像

不動明王坐像 平安~鎌倉時代

◆説法印仏坐像
3世紀頃
両手を胸前に上げ、説法印(転法輪印)を結んで結跏趺坐する釈尊像

説法印仏坐像 3世紀頃

◆「仏涅槃図」
江戸時代 17世紀
沙羅双樹の下で入滅した釈尊と、嘆き悲しむ菩薩や仏弟子、動物などを描く

仏涅槃図 江戸時代

■イベント
◆講演会「ガンダーラの仏教文化 ―日本仏教の源流―」 会場・オンライン併催
講師:岩井 俊平氏(龍谷大学 龍谷ミュージアム 学芸員(准教授))
日時:6月25日(土) 14時00分~15時30分
仏教は、古代のガンダーラ地域で大きくその姿を変え、アジア各地に伝わりました。
その変化の具体的なあり方を、現地の遺跡の様子やさまざまな仏教彫刻から紹介します。
※申込期間:5月16日(月)~6月12日(日)

◆館長就任記念特別講演会「半蔵門ミュージアムの大日如来像と運慶」 会場・オンライン併催
講師:山本 勉(当館館長)
日時:8月28日(日) 14時00分~15時30分
この像はどうして運慶作だと考えられるのか?誰がいつ、どんなお寺のために造らせたのか?像の内部にはどんな品物がどんなふうにはいっているのか?半蔵門ミュージアムの大日如来像のひみつをまとめてお話しします。
※申込期間:7月11日(月)~8月14日(日)

開催方法 :(1)会場聴講(半蔵門ミュージアム3階ホール・定員40名)
(2)オンライン聴講
申込方法 :公式サイトの「お知らせ」または「講演会/イベント」の
申込みフォームからお申込みください。
対象   :中学生以上
参加費  :無料
問い合わせ:講演会事務局 TEL:03-5575-3226
E-mail: hm.bunka@azw.co.jp
受付時間 平日10時~18時 ※土日祝日、当日を除く

◆スライドレクチャー 事前申込不要(当日先着順)
講師:吉田 典代(当館客員研究員)
日時:7月24日(日)、9月24日(土) 14時00分~14時40分(受付開始 13時30分)
会場:半蔵門ミュージアム3階ホール
定員:40名(対象 中学生以上)
内容:展示品の特徴やみどころをお話しします。

◆江戸歴史文化講座「蹴鞠好きな殿様たち」 事前申込不要(当日先着順)
講師:岡崎 寛徳(当館主任学芸員)
日時:10月15日(土) 14時00分~15時00分(受付開始 13時30分)
会場:半蔵門ミュージアム3階ホール
定員:40名(対象 中学生以上)
内容:世界的にも人気のあるサッカーですが、サッカー同様、
伝統的な蹴鞠(けまり)も、足で球を蹴るスポーツです。
貴族が優雅に行うイメージを持たれがちですが、江戸の殿様のなかにも
蹴鞠に没頭する人々がいました。かなり真剣だったようです。

■半蔵門ミュージアム 基本概要
半蔵門ミュージアムは、真如苑が所蔵する仏教美術を一般に公開するために設立した文化施設です。
中核となる地下展示室は、運慶作と推定される真如苑真澄寺蔵「大日如来坐像」(重要文化財、鎌倉)や上醍醐普門院の旧本尊で醍醐寺中興の祖・義演ゆかりの「不動明王坐像」(平安~鎌倉)、ガンダーラ仏伝浮彫などを紹介する常設展示と、テーマを変えて仏教絵画や経典などを紹介する特集展示で構成されています。また3階シアターでは映像「大日如来坐像と運慶 祈りと美、そしてかたち」を高精細映像でご覧いただけます。
都内で唯一、運慶作と推定される重要文化財「大日如来坐像」を常設展示している文化施設「半蔵門ミュージアム」では、落ち着きのある空間で、静かに仏像や仏画と向き合い、仏教の歴史や多様性のある文化にふれていただける時間と場所を提供しております。

地下展示室  :常設展示 《ガンダーラの仏教美術》 《祈りの世界》
特集展示 「初公開の収蔵品から」

1Fギャラリー :前田 常作氏の版画
2Fマルチルーム:「大日如来坐像」と「仏涅槃図」の解説パネル
3Fシアター  :「大日如来坐像と運慶 祈りと美、そしてかたち」
「曼荼羅 描かれた密教世界」
「ガンダーラの仏教美術 ~釈尊の生涯を辿る~」の3作品を上映

地下展示室

3階シアター

場所    : 〒102-0082 東京都千代田区一番町25
<交通のご案内>
東京メトロ半蔵門線「半蔵門駅」下車 4番出口(地上1階)左すぐ
東京メトロ有楽町線「麹町駅」 下車 3番出口から徒歩5分
JR「四ツ谷駅」下車 徒歩15分
開館時間  : 10時~17時30分(入館は17時まで)
休館日   : 毎週月曜日・火曜日、年末年始、その他、臨時休館あり
入場料   : 無料
館長    : 山本 勉(鎌倉国宝館 館長、清泉女子大学 名誉教授)
問い合わせ : TEL:03-3263-1752
公式サイト : https://www.hanzomonmuseum.jp
公式Twitter: https://twitter.com/hanzomon_museum

■感染症対策について
当館は、新型コロナウイルス感染症の拡大予防に努めております。混雑時は入場制限をさせていただく場合がございます。最新の開館情報、イベント情報、感染防止対策については、公式サイトをご確認ください。

半蔵門ミュージアム(外観)

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