開催日|開催日:2022年10月10日
福島県磐梯町(町長:佐藤淳一、以下磐梯町)は、2022年10月10日に町内の文化財や観光資源を3Dスキャンしデジタル保存する「みんなで作ろう!バーチャル磐梯町3Dスキャンワークショップ」を開催します。本プロジェクトは、「磐梯町3D化プロジェクト」の一環で、専門家でなくても扱いが容易なスマートフォンを利用した、住民参加型のワークショップです。作成したデータは、磐梯町内外で様々なかたちで利活用してもらえるように、インターネットで公開する予定です。
背景
磐梯町は、平安時代初期の名僧「徳一(とくいつ)」によって建立された慧日寺(えにちじ)を有する会津仏教文化発祥の地として栄えた町です。平安初期の古式建築技法により復元された史跡慧日寺跡金堂・中門をはじめとする歴史的遺産や、文化財が点在しています。磐梯町民が大切にしてきた町の文化財や観光資源を、3Dスキャンすることでデジタルアーカイブ化する手法を検討するために「磐梯町3D化プロジェクト」が発足しました。
プロジェクトの皮切りとして、2022年9月14日に磐梯中学校2年生を対象に「自分が残しておきたいもの」をテーマとしたスマートフォン3Dスキャンの体験授業を行いました。プロジェクトで制作したコンテンツを、インターネットで閲覧・体験できるようにし、町民が愛しむものに多くの方がふれることで、「愛着人口(*1)」を創出・醸成し、町内外の交流のきっかけとなることを目指します。
*1 磐梯町への来訪等の有無や町民であるかを問わず、磐梯町に対して好意を持ったり、温もりを感じたり、愛しんだりといった気持ちをもつ人を指す造語
本ワークショップの特徴
1:「3Dスキャン」の方法をじっくり学べる
2:スマートフォンを使って誰でも気軽に体験できる
3:あなたが大切にしているものがデータになる
4:参加費無料
5:磐梯町民はもちろん、町外の方も参加可能
「みんなで作ろう!バーチャル磐梯町3Dスキャンワークショップ」概要
日時:2022年10月10日(月・祝)10:00-16:00
料金:無料
対象:中学生以上(保護者の同伴がある場合は小学生も可)
定員:20名
会場:磐梯町中央公民館
〒969-3301 福島県耶麻郡磐梯町磐梯仁渡1018
予約:下記専用応募フォームより10月7日16時までに申し込み
URL :https://forms.office.com/r/6HtxGbjkrt
備考:会場までの交通費、宿泊費、食事代は含まれません
プロジェクト運営:一般社団法人ばんだい振興公社、株式会社LIFULL、株式会社デザイニウム
今後の展望
本ワークショップで作り出された3Dモデルは、磐梯町内外で様々なかたちで利活用してもらえるように、インターネット上に公開する予定です。またこの3Dモデルを用いたメタバース(*2)を構築するなど、町内外のネット交流を図る「愛着人口」の創出や醸成へ向けた活用を検討します。
*2オンライン上構築された3DCGによるVR空間に「アバター」と自分自身の分身を使って参加し、コミュニケーションや経済活動を行えるサービスやプラットフォーム。
磐梯町 佐藤淳一町長コメント
コロナ禍において、人々が仕事や旅行などのために地域を跨いで移動する機会は、一時大きく減少いたしました。その一方で、わざわざ物理的に移動をしなくても。ネットを介した遠隔のコミュニケーションや経済活動で十分な場面が多いことも実感しています。最近では「メタバース」という言葉が脚光を浴びており、バーチャルリアリティ(VR)技術を用いた町民と町外にお住まいの方々との交流の可能性も現実味を帯びてきました。本プロジェクトをきっかけに、多くの方に磐梯町のことを知っていただき、またプロジェクトの様々な取り組みに関わってくださることで、「愛着人口」というお互いに離れていても、磐梯町や町民と良好な関係が形成されることを、切に願っております。
【参考情報】磐梯町のデジタル変革への取り組み
磐梯町は、人口3300人程度の小さな町です。総合戦略の中で「自分たちの子や孫たちが暮らし続けたい魅力あるまちづくり」を掲げていますが、少子高齢化など、多くの地方自治体が抱える課題も同様に抱えています。これらの課題を解決する為、そして、地域のさらなる価値創造、共生社会の共創のための手段として、ミッションとして「誰もが自分らしく生きられる共生社会の共創」を掲げ、デジタル変革に積極的に取り組んでいます。
磐梯町デジタル変革戦略第2版の資料
https://www.town.bandai.fukushima.jp/uploaded/library/bandai-dx-2.pdf