重要文化財 證菩提寺阿弥陀三尊像 保存修理後初公開のお知らせ【横浜市歴史博物館】2月27日(火)~3月10日(日)

公益財団法人横浜市ふるさと歴史財団のプレスリリース

令和5年5月から京都で保存修理を実施していた、重要文化財の證菩提寺(横浜市栄区)阿弥陀三尊像について、修理が完了したことを受けて横浜市歴史博物館で開催する「令和5年度 横浜市指定・登録文化財展」にて公開されます。

證菩提寺阿弥陀三尊像について

證菩提寺本堂(横浜市栄区)

平安時代末期、安元元年(1175)頃に造られた、阿弥陀如来・観音菩薩・勢至菩薩の3像で構成される阿弥陀三尊像です。現在の横浜市栄区上郷町に鎌倉時代初期に開かれた證菩提寺の最初の本尊と考えられています。のちに鎌倉幕府を開く源頼朝に仕えた武士がこの像の製作に関わっている可能性もあり、京都や奈良で見られるような出来栄えの仏像で、現在は重要文化財に指定されています(指定名称:木造阿弥陀如来及両脇侍像)。

 

阿弥陀三尊像の修理について

令和5年5月から、阿弥陀如来像の本体・台座、観音・勢至菩薩像の本体・光背・台座の保存修理が開始されました。3像はそれぞれ木材で造られ、表面には漆で金箔が押されていますが、木材部分には虫食いによる穴があったり、表面の漆や金箔は剝がれかけているところがあったりなど、現状のままにしておくと劣化がさらに進行するなど危険な箇所がありました。修理では、今後も長く後世に守り伝えていくため、劣化のこれ以上の進行を防ぐ処置が施されています。5月に證菩提寺を離れて京都の工房で修理に入ってから約9か月、今回は横浜に帰ってきてから最初の公開となります。

公開概要

横浜市歴史博物館で開催される「令和5年度 横浜市指定・登録文化財展」の会期途中から展示予定です。
【證菩提寺阿弥陀三尊像展示期間】
 令和6年2月27日(火)~3月10日(日)


展覧会概要

【名称】令和5年度 横浜市指定・登録文化財展
【会期】令和6年2月3日(土)~3月10日(日)
【開館時間】9時~17時(券売は16時30分まで)
【休館日】月曜日(ただし2月12日は開館)、2月13日(火)
【会場】横浜市歴史博物館 企画展示室
【主催】(公財)横浜市ふるさと歴史財団・横浜市教育委員会
【観覧料】一般500円、高校・大学生400円、小・中学生・横浜市内在住65歳以上300円(企画展示室のみ。同時開催の企画展「ヨコハマの輸出工芸展」と共通)

横浜市歴史博物館

「横浜に生きた人々の生活の歴史」をテーマに3万年にわたる市域の歴史を展示しています。博物館に隣接して、国指定史跡「大塚・歳勝土遺跡」を中心とした遺跡公園があり、弥生時代の竪穴住居・環濠・墓地が復元されています。

〒224-0003
横浜市都筑区中川中央1-18-1
Tel.045-912-7777(代表) 
Fax.045-912-7781
【アクセス】横浜市営地下鉄「センター北駅」下車 1番出口徒歩5分
※駐車場あり(30分 100円)
https://www.rekihaku.city.yokohama.jp/

横浜市歴史博物館は(公財)横浜市ふるさと歴史財団が指定管理者として管理・運営しています。

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監修:全国寺社観光協会

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