世界遺産登録20周年を迎えた熊野古道をバーチャル体験「360°VR観光動画 熊野古道」8/21公開

海外と国内で関心度に格差 VR動画で認知度向上を目指す

ユタカ交通株式会社のプレスリリース

和歌山県を拠点にバス・タクシー・旅行サービス事業を展開するユタカ交通株式会社(所在地:和歌山県和歌山市、代表取締役社長:豊田英三)と一般社団法人和歌山新城下町DMC(所在地:和歌山県和歌山市、会長 西平都紀子)が共同で運営する「メタバース和歌山実行委員会」は、360°VR観光動画「熊野古道・那智山」を8月21日公開しましたことをお知らせいたします。

熊野古道は、2004年に「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産登録にされて以降、1000年以上続く巡礼の道として、益々注目を浴びる存在となっています。今年、世界遺産登録20周年を迎えたことを記念し、また、より国内外に熊野古道への理解関心を高める目的で360°VR動画を公開しました。

海外からは関心が高い一方、国内では「イメージがわかない」の声

熊野は、約2000年前に本宮(熊野本宮大社)が開かれて以降、ご神体とされる滝や川、岩を中心にいくつもの神社仏閣がおかれ、とくに平安中期から鎌倉時代にかけて参詣道が大いに発達しました。

参詣道は「熊野古道」と呼ばれ、和歌山、奈良、三重の3県をまたぐ全長1000キロと言われる長大な巡礼路が古くからの姿のままに残されています。

熊野信仰の拠点の一つである和歌山県田辺市は、1998年、キリスト教の巡礼路として知られる「サンディアゴ・デ・コンポステーラ」を有するガリシア州(スペイン)と姉妹道として連携協定締結。これまでに両方の巡礼を達成した「共通巡礼」達成者が今年で6,000人を超えるなど、1000年以上続く巡礼の道として海外からの観光客が増加しています。

こうした背景には、国をまたぐ広大な範囲を日数をかけて旅する、「歩く旅行」が海外観光客に根付いていたことがあげられます。民泊を利用しながら数日にわたって熊野を巡り、地元の人との交流を楽しむ体験価値が評価され、「外国人が訪れるべき日本の観光地ランキング(2020年)」では、熊野古道は1位に選ばれています。

出典:株式会社ジープラスメディア「ガイジンポット」

田辺市観光振興課 調査(2024年度)

 

一方で国内では、「熊野古道」は知名度に比べ、実際の姿はよく知られていないという実態があります。株式会社日本ユニストが2023年に47都道府県で550人(有効回答数520人)を対象に調査を行った結果、熊野古道のイメージとして、約41%の人が「世界遺産」、次いで34.6%の人が「自然の景観が美しい場所」と答えた一方、3番目に多い回答として「イメージがわかない」と答えた人が26.5%に登りました。

加えて、「熊野古道は何県にまたがるか」という質問に関して、「全く分からない」と答えた人が38%を占めるなど所在が知られていない実態がうかがえます。

また同調査では、全国のおよそ8割の人が「熊野古道という道を聞いたことがある」と答えたのに対し、実際に訪問した人は全体の10%未満に留まりました。

こうした結果は、海外客の関心度の高さに対し、国内客の理解度を高める余地があることを示唆しています。



出典:株式会社日本ユニスト

 

こうした背景から、特に若い世代に向けたPR活動として、熊野古道への理解関心を高めるVR動画を発表しました。

「360°VR観光動画 熊野古道・那智山」では、全長1000キロにも及ぶ参詣道の中から「大門坂」から「那智の滝」までを巡るルートを紹介。ルート内には熊野那智大社や那智の滝、三重塔、日本サッカー協会のマークにも採用されている八咫烏(やたがらす)など熊野古道のシンボルとも言える見所が多く集まっており、観光としても比較的回りやすいルートの一つです。苔むす石畳を歩きながら神社仏閣を巡る、という熊野巡礼のイメージをバーチャルで体験できる内容となっています。

■「360°VR観光動画 熊野古道・那智山」

今から約2000年前に開かれた熊野古道は、古くからその存在が文献に登場します。動画には、神話の時代を彷彿とさせる苔むした石畳や杉の巨木が立ち並ぶ神秘的な参詣道の様子が収められています。

熊野那智大社に隣接するのは、那智山青岸渡寺。神社仏閣が隣接する様子に神仏習合という熊野独自の信仰の姿を観ることができます。その他、三重塔や那智の滝などの名所をドローン映像も含めて紹介。空からの眺望も楽しめるのはVR観光ならではの体験といえるでしょう。

【360°VR観光動画】熊野古道 那智山
(リンク先:https://www.youtube.com/watch?v=QOTL5BGzpSM

参詣道には樹齢800年以上の杉が立ち並ぶ

那智の滝をご神体とする熊野那智大社

那智山青岸渡寺内では御朱印をいただく場面も収録

ドローン撮影で上からの眺めも楽しめる

 

【これまでに公開した動画】

「和歌山城 KishuNinja Japan travel」

「友ヶ島 Tomogashima Japan travel」

「白浜 Shirahama Japan travel」

「和歌山城 Wakayama Castle Japan travel」

「高野山 壇上伽藍・金剛峯寺 Koyasan Danjo Garan Kongobuji Japan travel」

「高野山 奥之院参道 Koyasan OkunoinSando Japan travel」

【今後の取り組み】

今年10月には大阪万博EXPO2025のプレイベントに出展を予定しております。ブースでは、これまでに公開した数々のVR動画や和歌山をテーマにしたゲームマップ「fortnite和歌山」などメタバース・VRコンテンツの体験をご提供予定です。(※出展企画は現段階のものであり、内容に変更がある場合がございます)

【会社概要】

会社名:ユタカ交通株式会社
代表者:代表取締役社長 豊田 英三
所在地:和歌山県和歌山市中之島2287番地
設立:1954年
事業内容:一般貸切旅客自動車運送事業、一般乗用旅客自動車運送事業、自家用自動車運行管理業、国内・海外各種旅行事業
公式サイト:https://www.yutakacommunications.com/
メタバース和歌山 公式サイト:https://mvwakayama.jp/

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監修:全国寺社観光協会

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