新潟県新発田市の長徳寺に、駐日イタリア大使のベネデッティ氏が10月18日に来訪する。大使は、忠臣蔵の一人である堀部安兵衛の墓を参拝し、イタリア大使館の庭園から持ち帰った土を納める予定だ。この土は、堀部安兵衛が切腹した当時の松山藩邸(現イタリア大使館)の庭から採取されたものである。
この取り組みは、新潟イタリア協会の尽力によるもので、日本とイタリアの歴史的縁を象徴するイベントとなる。イタリア大使館では毎年赤穂浪士のための法要が行われており、庭園には彼らの偉業を讃える石碑が建てられている。
一般の来場も可能で、式典は長徳寺境内にて11時30分から執り行われる。堀部安兵衛の墓は、平成29年に東京の泉岳寺から分骨されて建立されたもので、忠臣蔵の物語に触れる場として親しまれている。
長徳寺は、新潟県における歴史的寺院の一つとして地域に根ざし、文化的交流の架け橋となっている。今回の納土式典は、国を超えた歴史的なつながりを再確認する機会となりそうだ。
【出典:@PRESS 2024年10月15日】