『南方熊楠と熊野』をテーマに、南方熊楠を通じてこれからの熊野をどのように捉えるのか、これからの熊野が果たしていく役割など、改めて「熊野」の持つ自然や文化の魅力、神秘性、精神性について見つめ直します。
世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」は、山岳修験の「吉野・大峯」、真言密教の「高野山」、そして自然崇拝の「熊野三山」という3つの霊場とそれらを結ぶ参詣道及び文化的景観で構成されています。紀伊半島という狭いエリアの中で、起源も内容も異なる3つの霊場が参詣道でつながり、互いに影響しあって共存していることは、世界的にも稀有で、その景観や精神性が評価され、2004年に世界遺産に登録されました。なかでも熊野は、性別や身分、浄不浄、信不信をも問わず何人も受け入れたとされ、その寛容性を物語る数々の伝説が残されています。
また、南方熊楠(1867-1941)は、明治末期から大正初期にかけて、政府の神社合祀令より熊野の森や神社林を守ろうと孤軍奮闘したことは、広く知られています。熊楠は、当時自然生態系を解明する新たな学問であった「エコロジー」を用い、また、古来より受け継がれてきた地域の神社はそのコミュニティの精神的土壌であり、地域の民俗や伝統、文化の核であると、その重要性を訴え、熊野の「生態系」、神社と社叢を守ることに、その全エネルギーを傾注しました。
現在、我々が目にする、世界文化遺産「熊野古道」やその文化的景観を成す熊野の森や神社と社叢は、熊楠により守られたものは少なくありません。
今回は、「熊楠を通じてこれからの熊野をどのように捉えるのか」「これからの熊野が果たしていく役割」といった視点で、基調講演、トークフォーラムを開催し、「熊野」の持つ自然や文化の魅力やその神秘性、精神性について、改めて、多くの皆さんと共有を図りたいと考えています。
【日時】2024年12月15日(日)14:00~16:30(開場13:30)
【場所】明治大学駿河台キャンパス リバティホール(リバティタワー内)
東京都千代田区神田駿河台1-1
【定員】400名(入場無料、事前申込制)
【内容】○基調講演 ~熊野にわけいった熊楠~
〈講師〉中沢 新一氏(第26回南方熊楠賞受賞者 / 思想家・人類学者)
○パネルディスカッション ~熊楠の見た熊野、そして、これからの熊野~
〈パネリスト〉中沢 新一氏
島田 雅彦氏(法政大学教授 / 小説家)
髙森 玲子氏(紀行作家 / 熊野古道女子部ファウンダー)
真砂 充敏氏(田辺市長 / 南方熊楠顕彰会会長)
〈コーディネーター〉志村 真幸氏(慶応義塾大学准教授 / 南方熊楠顕彰会理事)
【申込方法】
●専用フォームでのお申込み
右の二次元コードからお申込みください。
①LoGoフォーム【会員登録不要】
https://logoform.jp/form/nAhC/781350
②AMARYS【会員登録必要】
https://amarys-jtb.jp/minakata_tanabe/
●お電話でのお申込み
[申込先]田辺市観光振興課
TEL 0739-26-9929
(平日8時30分~17時15分)
※申込多数の場合は抽選となります。
※抽選結果は12月5日(木)までに通知します。
【申込期間】2024年10月22日(火)~11月22日(金)
【問 合 せ】〒646-8545 和歌山県田辺市東山一丁目5番1号
田辺市観光振興課 〈TEL〉0739-26-9929 〈FAX〉0739-22-9903
【主 催】田辺市(観光振興課・南方熊楠顕彰館)
【後 援】和歌山県、和歌山県教育委員会、田辺市教育委員会、南方熊楠顕彰会