中央大学理工学部の髙田まゆら教授らの研究グループが、都市部における神社仏閣や歴史公園といった緑地が鳥類の多様性を支える役割について調査を実施した。これらの場所に特有の緑地面積や植生構造が、鳥類の生息環境として重要であることが示された。
調査では、特定の神社や歴史的公園を対象に、緑地の特徴とそこに生息する鳥類の種類や数を詳細に分析。都市計画において、これらの緑地が生態系の保全に果たす役割が評価され、自然環境と都市部の共生モデルとして重要であることが明らかになった。
髙田教授は、「神社仏閣や歴史公園のような都市に残る緑地は、単なる景観要素にとどまらず、地域の生態系を維持する鍵となる存在です」と述べ、都市計画や緑地管理における積極的な活用の必要性を訴えている。
研究成果は国際的な学術誌にも掲載される予定で、都市緑地の保全が世界的な環境問題にどう貢献できるかを示す貴重な事例として注目されている。
【出典:中央大学 2024年11月20日】