支援者と心ひとつに。クラファンとライブ配信で見えた新しい修正鬼会の形
――2021年2月、2カ寺で行われたライブ配信はいかがでしたか。
インターネット環境の問題もあり、日を改めて配信することになりましたが、多くの方とつながることができました。「これが世界に配信されているのか」と、地域の方も観てくださって。また今回、配信をしながら視聴者からのコメントに返信していたこともあり、多くの視聴者が90分の配信中、画面から離れなかったんです。今後は自動で多言語の返信ができるようにしたいですね。
――今回の修正鬼会で得た気づきをお聞かせください。
修正鬼会に限らず、祭礼や行事をただ「残す」だけなら、経済的な後ろ盾を見つければいい。しかし、今回の修正鬼会を通して、多くの人々とのつながりの中で伝統を「活かす」方策を探るべきだと気づきました。今回のクラウドファンディングのように、高い付加価値をつけたツアーを提供するなど、持続可能なあり方を考える必要があります。
そのうえで、クラウドファンディングのような「デジタル」を活かす際には、「アナログ」の力も大切だ、という気づきも得ました。今回、メッセージをつけて返礼品を送ったり、電話でお礼をしたり、自動翻訳を使いながら海外からの問い合わせを受けたり、といったこともありました。そのやり取りが人間味を生み、つながりをより強固にしてくれたと感じています。
今回の修正鬼会の成功で、地域の方々も前向きな気持ちになれたようです。国東半島のことを気にかけて、見守っている人がどんどんつながることで、種々の行事にも活力が生まれていくと良いと思います。