江戸総鎮守・神田神社に奉納させていただいた大絵馬のテーマは、「だいこく様」です。弾けるような、あふれる笑顔を表現してみました。
おかげさまで、「この絵、大好き!」「元気が出る!」「明るい気分になる!」と言ってくださる方も多いようです。一人でも多くの方が、明るく、しあわせな笑顔にあふれ、金運に恵まれるようにと願って描いたので、とてもうれしく思います。
通称「神田明神」で親しまれている神田神社(東京・千代田区)の創建は、天平2(730)年。後に徳川家康が戦勝を祈願したことから、江戸全体を守護する「江戸総鎮守」の役割を果たしてきました。
最近では、神田明神文化交流館「EDOCCO(エドッコ)」 が開設され、人気アニメとのコラボイベントをはじめ、さまざまな日本文化の体験ができるスポットとして訪れる人も多く、伝統と革新が溶け合う祝祭空間として賑わいを見せています。
御祭神は、一之宮・大己貴命(オオナムチノミコト、だいこく様)、二之宮・少名彦命(スクナヒコナノミコト、えびす様)、三之宮・平将門命(タイラノマサカドノミコト)。
昨年はコロナ禍で中止を余儀なくされてしまいましたが、〝天下祭〟と呼ばれる日本三大祭りの一つ「神田祭」では、全108町会の神輿に三柱の御神霊が遷(うつ)り、神田をはじめ日本橋、大手町、丸の内、秋葉原など都心部がお祭一色、江戸っ子たちの熱気に包まれるのはご存じの通り。
ちなみに、大手町のオフィスビル街の一角に、平将門公の首を祀る「将門塚(まさかどつか)」があり、パワースポットにもなっているので、あわせてぜひお参りください。将門塚の管理をしているのは、もちろん神田神社です。
ところで以前、宮司様の講話をお聞きしたことがあります。「誠実・謙虚・寛容」という言葉を大切にされていて、この言葉を忘れないよう、いつも目に見えるところに書いて貼ったり、置いたりしているそうです。
神田神社は土地柄、日本を代表するそうそうたる一流企業やベンチャー企業の氏子も多く、普段からそうした会社の経営者を数多く見ているのでしょう。素晴らしい経営者は、きっとこの「誠実・謙虚・寛容」を体現し続けている人が多いのだろうなと感じたことを思い出します。私自身も、ずっと大切にしていきたい言葉でもあります。
それにしても神田神社の宮司様は、一つひとつの言葉を実に丁寧に扱われます。普段から神様に祝詞(のりと)を奏上されている神職だからこそかもしれません。
言葉の力を信じ、言霊(ことだま)を大切に。それが、正しく生きるための一つの指針になるのだと改めて気が付かせてもらいました。
神田神社(通称・神田明神)
住所:東京都千代田区外神田2-16-2
TEL:03-3254-0753
拝観時間:24時間可能
公式ホームページ
交通アクセス
永崎ひまる(絵馬師・和風画家・デザイナー)
神道文化会 平成27(2015)年度「神道文化賞」受賞(絵馬師初)。また日本文化「和紙」の普及にも尽力する一方で、グラフィックデザイナーとしてのキャリアも活かして、陶器や雑貨などの商品デザインや、日本酒やワインのラベルデザインなど、絵馬だけでなく多岐ジャンルでも活躍中。
※神道文化賞:神道文化の普及に貢献している功労者に贈られる伝統ある賞
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