速報!「日本宗教学会」第81回学術大会(9/9-11)プログラム公開〜宿坊・怪談・アニメ聖地巡礼から過疎地・寺院収入の実態にAIやビッグゴッド仮説まで〜

今年9月に開催される日本宗教学会の第81回学術大会(会期:9/9金-11日、開催校:愛知学院大学)のプログラムが公開された。このページでは、研究発表(個人・パネル)の中から寺社Now的に注目の発表を抽出しておきたい。なお、昨年に引き続き本年度も、発表はオンラインで行われる。

※発表の日程など詳細は、学会ホームページをご参照ください
https://jpars.org/conference/

▼寺社Now注目の個人発表(五十音順)
石原 和(南山宗教文化研究所)「明治15年前後の仏堂と民間宗教者」
板井 正斉(皇學館大)「地域福祉の推進と宗教社会学を中心とした研究関心の整理」
伊藤 優(東大)「近代日本の奇術師の生涯と宗教」
大場 あや(大正大)「戦後日本における「葬制変容論」の再検討-類型化の試み-」
神居 文彰(平等院ミュージアム鳳翔館)「宗教空間・施設における疫病禍拝観動機構造-借問分析結果-」
輝元 泰文(東大)「フランスにおける禅のハイブリッド化-弟子丸泰仙を中心に-」
工藤 英勝(曹洞宗総合研究センター)「福沢諭吉の宗教観・仏教観-曹洞宗教団への苦言-」
呉 佩遥(東北大) 「日本仏教史の創出と「信仰」-「日本仏教の特色」という語り方-」
白尾安紗美(東大)「「文化」か「事象」か、フランスの教育で揺れ動く宗教」
武井 謙悟(駒大)「近代日本における合掌観の変遷」
塚田 穂高(上越教育大)「学校教科書における宗教の定義・説明」
問芝 志保(東北大)「戦前の日本文化紹介書におけるReligionとAncestor Worship」
藤井 修平(東京家政大)「ビッグ・ゴッド仮説の構造と展開」
冬月 律(道徳科学研究所)「過疎地神社の現況と課題-仁淀川町の実態調査を通して-」
古山 美佳(國學院大)「日本における怪異譚と宗教的情報」
中山 千里(皇學館大)「宗教的資源の維持活用について-「刀剣乱舞」と神社の関係から-」
横井 桃子(愛知大)「コロナ禍における宗教行動の計量分析」
ラディティヤ・ハリマワン・ヌラディ(九大)「物質文化から見るアニメ聖地巡礼」
和栗 隆史(大阪府立大) 「宿坊のクラウドファンディング考-地域社会との関係に注目して-」
渡辺 隆明(大正大)「文化的記憶としての仏教表象」

寺社Now注目のパネル発表
「人口減少社会における甲信越・東海・近畿地方の多宗派寺院調査」
代表者:相澤 秀生
相澤 秀生(跡見学園女子大)「概要報告」
中條 曉仁(静岡大)「寺院の形態と檀信徒の動向」
川又 俊則(鈴鹿大)「寺院の年中行事と教化活動の特徴」
磯部 美紀(大谷大)「寺院における葬送儀礼の概況」
梶 龍輔(駒大)「寺院収入の実態」

「寺院経営と護持の展望-布施・寄付・会費-」
代表者:深水 顕真
深水 顕真(広島文教大)「布施の構造-対価・贈与・喜捨-」
松本 紹圭(未来の住職塾)「お寺への遺贈寄付とソーシャル・キャピタルに関する実態調査」
長岡 岳澄(中央仏教学院)「寺院の護持状況について-本願寺派宗勢基本調査の結果から-」
櫻井 義秀(北大)「変動期・変革期における寺院仏教の運営基盤」

「情報と生命-未来の宗教の役割を展望して-」
代表者:冲永 宜司
久木田水生(名大)「人工知能と二つの文化」
冲永 宜司(帝京大)「不死とAI」
小原 克博(同志社大)「進化論とAI-最適化に対する宗教学的視座-」
林 研(大阪経済法科大)「バイオテクノロジーに見る全体論の可能性」
永原 順子(阪大)「儀礼と科学技術」

「宗教におけるAI等先端技術の社会実装とその課題」
代表者:木村 武史
木村 武史(筑波大)「スピリット・テック研究の動向-瞑想誘導技術に焦点を当てて-」
熊谷 誠慈(京大)「仏教対話AI「ブッダボット」の開発状況と今後の展望」
石田 友梨(岡山大)「食品表示ラベルの画像認識によるハラール判定支援アプリの開発」
・橋本 高志(筑波大)「立正佼成会の信仰活動と人工知能活用の境界領域」
濱田 陽(帝京大)「宗教が関わるAI倫理の共有可能性」

「宗教の公共性と〈公共宗教学〉をつなぐために」
代表者:宮本要太郎
金子 昭(天理大)「公共性へと架橋する信仰育成-天理教ひのきしんスクールを例に-」
村上 辰雄(上智大)「宗教学と開発援助」
平良 直(倫理研究所)「「公共宗教学」は可能か」
宮本要太郎(関西大)「宗教者の支援活動における寄り添いとつながり」

「震災伝承の宗教性-施設・担い手・行為・環境-」
代表者:弓山 達也
弓山 達也(東京工業大)「問題提起-震災伝承の宗教性-」
小高 絢子(東京工業大)「ホープツーリズムと宗教文化表象-福島県浜通りの震災伝承施設-」
齋藤 知明(大正大)「震災伝承の連続性と宗教者・市民の関与-南三陸を事例に」
君島 彩子(日本学術振興会)「気仙三十三観音霊場における再興と伝承」
福田 雄(ノートルダム清心女子大)「インドネシア・アチェのスマトラ島沖地震の記念施設と震災遺構」

▼参考:昨年度(2021)第80回大会

怪異・心霊術・スピリチュアルからコロナ禍・自然災害に過疎・宿坊まで!寺社Now備忘録「日本宗教学会」第80回学術大会

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監修:全国寺社観光協会

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