はじめまして!お寺漫画コンシェルジュの〝ほーりー〟こと堀内克彦です。新しく始まるこの連載では、話題の大ヒット作から超マニアックな作品まで、お寺やお坊さん、仏教がモチーフになっているお寺系のマンガを、ほーりー目線でご紹介していきますので、ぜひぜひお付き合いください。
どんな作品を取り上げるのかというと、たとえばマンガの神様☆手塚治虫の大作『ブッダ』はもとより、荻野真のバトルアクション『孔雀王』、禅寺の跡取り息子が主人公のコメディ作品・岡野玲子『ファンシィダンス』、ブッダとイエス・キリストのゆるーい同居生活・中村光『聖☆おにいさん』、こやす珠世『病室で念仏を唱えないでください』、地獄の住人たちの日常を描くブラックコメディ・江口夏実『鬼灯の冷徹』や、ご存じ!吾峠呼世晴『鬼滅の刃』などなどアニメやドラマ・映画化もされている有名どころもしっかりおさえます。
さらに、竹内七生『住職系女子』、きづきあきら+サトウナンキ『まんまんちゃん、あん。』、絹田村子『さんすくみ』、永福一成・能條純一『月をさすゆび』、芳家圭三『壊れた仏像直しマス』、大谷紀子『おとむらいさん』、しまたけひこ『アルキヘンロズカン』、カレー沢薫『ひとりでしにたい』などなど、知る人ぞ知る名作やマニアックな小品佳品までどんどんラインナップしていきますのでお楽しみに!
ちなみに、ほーりーとお寺系マンガとの出会いについてちらっとお話をすると、東京港区芝公園に所在する、とある空き寺の活用についてお手伝いしたことがきっかけでした。
増上寺と目と鼻の先、オフィスビルの谷間にある多聞院という浄土宗の小さなお寺ですが、前住職がお亡くなりになられてから空き寺になっていて、すぐ近くの観智院のご住職が兼務していました。で、「空き寺を、仏教を伝える場として活用できないものだろうか」とご相談いただいたのです。
私は、学生時代にお寺の宿坊を泊まり歩いてその魅力にどっぷりと浸かり、今ではお坊さんでもないのに、ほぼほぼお寺100%の生活です。〝寺社旅〟を提唱して宿坊のガイド本を執筆したり、お寺の婚活イベント〝寺社コン〟を開催して250組以上のカップルを結婚に導いたりといった活動をしています。
そうした中で、寺院の未来の姿を日々考えるようにもなってきました。そしてその延長線上で、寺院活性化についてのご相談も受けるようになり、お坊さんたちの研修会に講師として呼んでいただいたり、お寺に樹木葬の庭苑を造る会社の顧問を務めたりもしています。お坊さん向けの雑誌『月刊住職』で「やればできる!寺院活性化のケーススタディ」と題した連載を持たせてもらっているほか、昨年2021年11月には最新刊『お寺は外からこう見える 寺院活性へのヒント』(発行:真宗大谷派難波別院)も上梓させていただいています。
そんな私に、空き寺を活用したいというご相談です。その時、ピンと閃いたのが「マンガ」でした。
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