■第2章「聖徳太子信仰の広がり 宗派を超えて崇敬される太子」
後世の信仰の広がりに目を向ける。子ども姿の太子が集合
没後に、天台宗の開祖・最澄(767〜822)や浄土真宗開祖・親鸞(1173〜1262)をはじめとする名だたる高僧たちや時代時代の多くの庶民に崇敬されつづけてきた聖徳太子。その信仰が広がった様子を概観するのが、第2章となる。
注目は、聖徳太子が2歳のころの逸話をベースにした「聖徳太子二歳像(南無仏太子像)」。愛らしい体躯にキリリとした表情というギャップに目を奪われる。展覧会メインビジュアルに採用されている「聖徳太子童形像・四臣像」にもこのパートで出合える。このように子どもの姿の聖徳太子像が多いのも本展の特徴だ。