ついに!1400年の聖徳太子信仰を伝える名宝大集結!千四百年御聖忌記念特別展「聖徳太子 日出づる処の天子」(大阪市立美術館)特別レポート

■第2章「聖徳太子信仰の広がり 宗派を超えて崇敬される太子」
後世の信仰の広がりに目を向ける。子ども姿の太子が集合

没後に、天台宗の開祖・最澄(767〜822)や浄土真宗開祖・親鸞(1173〜1262)をはじめとする名だたる高僧たちや時代時代の多くの庶民に崇敬されつづけてきた聖徳太子。その信仰が広がった様子を概観するのが、第2章となる。

注目は、聖徳太子が2歳のころの逸話をベースにした「聖徳太子二歳像(南無仏太子像)」。愛らしい体躯にキリリとした表情というギャップに目を奪われる。展覧会メインビジュアルに採用されている「聖徳太子童形像・四臣像」にもこのパートで出合える。このように子どもの姿の聖徳太子像が多いのも本展の特徴だ。

「聖徳太子二歳像(南無仏太子像)」鎌倉時代 13~14世紀、京都・白毫寺 画像提供:神奈川県立金沢文庫、撮影:野久保昌良

「聖徳太子童形像・四臣像」室町時代 15世紀、大阪・四天王寺 ※大阪展のみ

「聖徳太子童形立像」鎌倉時代13〜14世紀、奈良・長福寺 ※通期展示 長福寺は奈良・生駒市に所在し、太子がこの地に毘沙門天を祀ったことに始まると伝えられる

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監修:全国寺社観光協会

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