「天からの声」の前に、まず本展が下記の6章で構成されていることを抑えておきたい。
第1章 最澄と天台宗の始まり―祖師ゆかりの名宝
第2章 教えのつらなり―最澄の弟子たち
第3章 全国への広まり―各地に伝わる天台の至宝
第4章 信仰の高まり―天台美術の精華
第5章 教学の深まり―天台思想が生んだ多様な文化
第6章 現代へのつながり―江戸時代の天台宗
現存する最古の最澄の肖像画や、現存する唯一の最澄自筆の手紙をはじめ、まさに日本文化の原点とも言える秘宝・秘仏が全国からつどい、「最澄と天台宗のすべて」を体感することができる。
国宝 聖徳太子及び天台高僧像 十幅のうち 最澄 平安時代・11 世紀 兵庫・一乗寺蔵 ※展示期間10/12〜11/7 画像提供:東京文化財研究所
国宝 尺牘(久隔帖) 最澄筆 平安時代・弘仁 4 年(813) 奈良国立博物館蔵 ※展示期間10/12〜10/31 画像提供:奈良国立博物館(撮影:佐々木香輔)(
国宝 光定戒牒 嵯峨天皇宸筆 平安時代・弘仁 14 年(823) 滋賀・延暦寺蔵
重要文化財 僧形坐像 伝慈覚大師(円仁) 平安時代・永承2年(1047) 岩手・黒石寺蔵
慈恵大師(良源)坐像 鎌倉時代・13〜14世紀 東京・深大寺蔵・・・像高2メートル近い日本最大の肖像彫刻。厄除け大師として篤い信仰を集め、50年に1度開扉される秘仏。展覧会初出展